[仏像の見分け方]天のおさらい

仏像の見分け方シリーズです。

今回から天に入ります。
天と言ったり、天部と言ったりします。

本来、仏像は
悟りを拓いちゃっている如来、悟りを拓く進行形の菩薩だけのはず。

でもここが仏教の良いところ。
ゆるくてウェルカムなので
インドの他の宗教も悪くないんじゃない?

そっちはそっちで頑張ってくださいと
エールを送るだけでも良さそうなもんですが
よし、そっちの宗教の神様
仏教にも取り込んじゃえって
仏教の仏と位置付けちゃいます。

今まで、インドの他の宗教信じていた人も
あっ、仏教にもいてはるんだ。
じゃあ、仏教でも良いよと。

でも、いくらなんでも菩薩と位置付けるにはなんだし
ってことで、明王と天部として別グループで取り入れる。

明王と天部ってどう違うの?
っていうのが分かりにくいので
明王以外が天部という事で良いことにしてね。

天部
少なくとも、「天」とつくのは天部です。
例えば、七福神の大黒天、毘沙門天、弁財天
あと、梵天、帝釈天

あれ、分からなくなってきたぞ
七福神って言うくらいだから神様だよね
仏になったんじゃなかったの?

良い質問です。

適当です。

元々、別の宗教(ヒンズー教)の神様だったので
神様って言っても良いか

良いですね
とっても適当。

この適当さが
日本に来たとき日本の従来の神様(神道)とも融合出来た理由ですね。

根津権現みたいに権現とつくのは
はなから、仏教且つ神道です、と宣言しちゃってます。

はっきり言って、神道側も適当なので
相性ピッタリ。

話を戻して
天部は
そんなその他大勢グループなので
個性豊かです。

役割
基本は守り役
ガードマンです。

如来や、菩薩、明王の側にいて、邪魔が入らないように守る

人々に仏教に目覚めさせて、悟りの世界へ導くといった
主たる目的は如来や菩薩等の先生方にお任せ。

身軽な立場なんです。

となると、逆に勝手に好きなことして良い。

民間信仰からのアプローチに結び付いて良い。
お地蔵さんが民間信仰と結び付いて広く人気者になったように
元々の成り立ちなんかはどうでも良くって
なんかイメージが近いというだけで
いろんな要素がくっついていく

福の神って際たるものです。

大黒天、毘沙門天、弁財天ってせっかく天部に入れてもらって
仏教のお仲間のくせして
日本に来たら
他の人たちと仲良くなって
宝船に乗っかってニコニコ

良いんです。
庶民にしてみれば
大切なのは、現世のご利益。

ニーズに答えるって
神様仏様にとっても大事でしょう。

ありがたいお話をしてくれる先生より
頼れるお兄さんのような
いつでも会えるアイドルのような
身近な存在。

通天閣のビリケンさんや
仙台の仙台四郎なんて
勝手に天部に入っちゃっても怒られないかも

例えば、陸上やっている人ならウサインボルトなんて天部の新メンバー

皆さんは、天部の新メンバーに推薦したい人っておられます?

私は、永六輔さんに一票。

次回から、天部のメンバーをひとり?ずつ紹介していきます。

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