眠っているうちに病気にならない体をつくろう

睡眠再生工場
「眠っているうちに病気にならない体をつくる本」について紹介していきます。
睡眠はセルフケアの決定版です。
もちろん病院に行くべき時はあります。
ただ、この本の作者根来秀行医師は、「体調がすぐれない」という患者が来ても診察検査をしても病気とは言えない予備軍(東洋医学では「未病」)のケースがほとんどらしいです。
でもそのままにしておくと「病気」になるでしょう。
ここはセルフケアです。自分の体に頑張ってもらいましょう。「ホメオスタシス」として本来人間の体にはその力が備わっています。
寝ている間に、健康になるための様々なことが行われている。
そのことを、この本では「睡眠再生工場」と名付けられています。

睡眠中に働いていること
脳幹という生命脳がホメオスタシスの四角形で治癒力を発揮しています
そのうち、特に睡眠中に行われているのが以下の働きです。
1.体を成長させ、再生させる(新陳代謝)
2.病気を治し、免疫力を高める(免疫)
3.体の中にできた老廃物を排除する(排出と抗酸化作用)
4.酵素を作り、明日の活動に備える
5.脳と精神のメンテナンスを行う
特にそのうち重要なものを以下に解説します。

体を成長させ、再生させる
成長ホルモンで骨や皮膚などの組織の新陳代謝をはかる

病気を治し、免疫力を高める
・ホメオスタシスの四角形の中で、免疫に貢献するのは免疫系と内分泌(ホルモン)系
・免疫、即ち、病原体等の外敵やがん細胞などから体を守る
・睡眠中は、メラトニンというホルモンが分泌され、免疫力を高める

体の中にできた老廃物を排除する
排便、排尿などを睡眠中に準備する。だから、朝目覚めると、排便排尿がしたくなる
フリーラジカル(活性酸素等)をメラトニンが無毒化します。
抗酸化作用といいます。

睡眠中に再生工場として働くもの
アンチエイジングホルモン(若返りのホルモン)が働きます。
特にその中で重要なのが、「成長ホルモン」と「メラトニン」です。

それぞれについては、後程、詳しく説明していくことにします。

健康観について(快癒力)

過去は変えられるという話の中で、快癒力という本について触れました。
今日はこの本についてざっと説明したいと思います。

快癒力
ひょっとすると今まで読んだ本の中で一番かもと思えるくらい良い本でした。

ものすごい人
著者の篠原佳年さんはお医者さんです。
岡山県の倉敷市で病院を開業しておられます。
「ものすごい」人です。
おそらく医者としてはあり得ない「禁じられた世界」にどんどん入って行かれました。
「俺は医者だ」的なところが全くなく、悩んだり、無力感だったり、回り道したりを包み隠さず、赤裸々に書いておられます。
「治したい」その一心で怪しげな事にも手を出されます。
全て自分で出掛けていっているのが偉い。
どこかで超能力で病気を治す人がいると言えば出掛けていく。
医者ですよ医者。西洋医学の医者。
超能力なんて、はなっからポイでしょう。
「気」という表現は出てきますが、怪しげな本では決してありません。
おかしなところは「ここはおかしい、あり得ない」とちゃんと言われます。
行ったり来たりの回り道をされ、膨大な数の患者さんと深いところで向き合われているので「凄み」があります。

書かれていること
詳しくは、何回かに分けて紹介していきます。
あえて一言で言うと「病は気から」
健康に対する考え方や人生観が病気になったり、病気を治したりする。
ただ、ありがちな「病は気から」より、もっと内容が深く、積極的です。
例えば「健康を気にしているようでは病気になる」というのがあります。
病気だの健康だのは全く意識のなかに出てこない、「健康ということば」を忘れている人でないと病気になります。

健康観
面白い。
健康になるための方法論は個別に色々書かれているものはあるけど、
その考え方を体系立てて書かれている本はあまりお目にかかれない。
「健康観」と名付けたいと思います。
このあと、この本に書かれていることをいろいろ紹介していきたいと思います。

善玉菌と悪玉菌と日和見菌の役割(腸内フローラ)

善玉菌、悪玉菌、日和見菌
善玉菌、悪玉菌って聞いたことあったけど、本当は3つに分かれるらしい。
日和見菌は浮動票みたいに、あっちについたり、こっちについたり。
善玉菌と悪玉菌は勢力争いをしている。
善玉菌が強いと悪玉菌を駆逐していく。
ただ全滅させることはない。
善玉菌はアクチノバクテリア門という種類
悪玉菌はプロテオバクテリア門。
日和見菌はバクロイデス門とフィルミクテス門。

悪玉菌って悪玉?
名前つけた人が悪いんでしょうね。
普通の状態だと悪玉菌も悪さしない。
むしろいいことをしてくれる。
ところが、増えすぎると急に悪さを始める。
そりゃそうですよね。
そもそも存在自体で体に害があるんなら、最初にリストアップされるはずがない。
悪玉菌さんも住み着いてくださいよとちゃんとお墨付きをもらっている。
例えば、大腸菌は悪玉菌だが、O-157のような病原性大腸菌が入ってきたときに駆逐できるのは大腸菌だけ。
ありがとう悪玉菌。

面白いのが、善玉菌への刺激という役割。
チョイ悪悪玉菌がいてこそ、善玉菌は勢力争いに負けまいと頑張るというのです。
アンパンマンでのバイキンマンの役割ですね。
おそらくアンパンマンは、バイキンマンがいないと、ぼうーっとテレビばっかり見てるかも知れませんね。

根っからの悪に変身するのは、異常繁殖した時。
腸内の内容物を腐敗させて、硫化水素やアンモニアなどの腐敗物質を作り出し、ガスや悪臭の元を生成します。
その有害物質が腸から体に入り込んで全身に回れば、細胞のガン化や老化を引き起こす。

では、どういったときに、異常繁殖するのか。
エサに関係するそうです。
悪玉菌は色んなエサを食べますが、いいエサと悪いエサがある。
いいエサの時は異常繁殖しない。
食物繊維がいいエサなんだそうです。

よく、健康のため食物繊維をとりましょうと言いますが、食物繊維は人は吸収出来ないので、直接人に何かいいことをしてくれるわけではない。
人に良くしてくれる腸内細菌さんのために食物繊維をとりましょう、なんです。
恩返しですね。
それ以外にも食物繊維は腸の中で重要な役割を果たすので、食物繊維からの視点でまたまとめますね。

日和見菌の役割
実は、善玉菌も悪玉菌も割合で言うとそう多くない。
ほとんどが日和見菌。
その中でまずはバクロイデス門から。

バクロイデス門
バクロイデス門の細菌たちは、善玉って言ってあげましょうよというくらい、いいことをしてくれる。
大きく言うと、「短鎖脂肪酸を作り出す」と「水素を作り出す」の2つ
バクロイデス門の腸内細菌はエサとして食物繊維やオリゴ糖を食べます。
短鎖脂肪酸という物質を作り出すのですがどういう役割を担うかというと
まずはエネルギー源。
特に大腸そのものが動くためのエネルギー源として欠かせません。
次に免疫。有害な菌の増殖を押さえる
そして、ぜんどう運動を促す。ウンコを後ろへ後ろへ運ぶ運動です。
便秘になりにくい。
便が適切に排出されると、例え悪玉菌が腐敗物をいっぱい作り出しても問題が起きません。
腸内細菌全体としても次々新しいエサに巡り会えるので活性化される。
願ったり叶ったりです。

特に食物繊維をエサとした場合には、水素を作り出す。
水素はなぜいいのか。
そうです。
体にとっても有害な活性酸素とくっついてH2O 水になって無害化してくれるからです。
抗酸化作用ってやつです。

フィルミテクス門
フィルミテクス門の細菌たちは、代謝を強力に行えます。
かなり高い効率で、特に糖質を分解し、エネルギーとして腸から取り込むように出来る。
これってすごくいいこと。
ただ、統計とか取っちゃうと、フィルミテクス門の細菌を多く持っている人は肥満が多い。
まあそうでしょうね。
いっぱい取り込めると、余る確率が高いから脂肪としても蓄積される確率は高くなる。
一部には、フィルミテクス門の細菌をオデブ菌という人もいるらしい。
バクロイデス門とフィルミテクス門の細菌たちも勢力争いを繰り広げている。
バクロイデス門の細菌たちは食物繊維を好物にしているから、食物繊維を多くとっていると、結果として、フィルミテクス門の細菌たちは減っていく。
だから、食物繊維を取りましょうと。
それはちょっと話が違うんじゃないでしょうか。
効率いい代謝ってやっぱりいいことで、見合うだけの消費をすればいいだけのことだと私は思いますが。

すみません、長くなりすぎました。
対策的なところになかなか入って行けませんが、続きは次回で

索引はこちら
[免疫]シリーズはこちら(少し下げてね)

筋トレと五十肩

以前、五十肩になっちゃいました、と話しました。

その後、良い感じです。治ったかも、みたいな話もしました。

でも残念ながら、快方に向かったかの如く思えた五十肩も、そんなにすんなりは行かず、
その後、少しずつ、悪化していきました。
服を着るのが、かなり大変になってきました。

一度、痛っ、となると、肩を押さえて気合いを入れ、数十秒おさまるのを待たないと行けません。
まだ、何もしていないでも痛い、というレベルまでは行かないので、何とかなっていますが、このあたりで何とかくい止めねばと思います。

睡眠が浅くなってきたからです。
寝返りの度に、肩が痛くなり、いったん起きてしまいます。
全然寝れないというというところまでは行っていないのですが、何度か目が覚めるのが続くと、
疲れが取れにくくなってきました。

治すための方向性
「治ったかも」のときにお話ししましたが、大きく言うと筋肉の問題だと思っています。
別の本で、歳を取ってくると、肩の何とかいう骨自体が変形してくるため、周りの筋肉のバランスが崩れるとありました。
おそらくそういうことも関係していると思います。

ギリギリまで、絶対したくないと思っているのが、痛みを薬等で直接止めるという考え方。
原因を解決せずに、治るはずがないので、我慢できる間は、痛さを感じつつ、向き合っていきたいと思っています。
シップの類も貼っていません。

筋トレ
最近、筋トレを長らくやっていなかったので、からだからの警告だったのかも知れません。
筋肉づくりも大事ですよ、と。
おそらく、筋トレを継続的にやっていれば、五十肩にならなかったかもしれないですし、なるにしてももうちょっと早い段階で気づいていたかもしれません。

二週間くらい前に、久々に五十肩になって以降初めてジムに行って、今日、第二回目です。
ジムに「ボディリペア」という機械が4種類置いてあります。

それ以外のマシンが筋肉強化を目的としているのとは違って、「ボディリペア」は稼働領域を広げるためのものです。

すごーく、人気がありません。
ほとんど使われていません。

その内のひとつ、ハンドル持って上げ下げするマシンは、五十肩になる前はなんじゃこれは、面白くもなんともないと思っていました。
苦もなく、最大幅まで広げられましたから。
前回の時は、10段階の3段階くらいで、いててててっ。
なんだかんだで何とか苦戦して、7段階くらいまで行きました。
前回は、筋肉を鍛えるマシンをやって、再度計ると、また痛さが増して、3段階に戻っちゃいました。
無理しない方がいい、が正解か
多少無理してでも鍛えないと治らない、が正解か
を決めかねる結果でした。

今日は、7段階目からスタート。
筋肉を鍛えるマシンは、痛める以前からすると、かなりレベルダウンしています。
大胸筋を鍛える「フライ」ってやつは、一番軽いレベルまで戻っていました。
今日は2番目まで何とか。
肩を鍛える重量挙げみたいにそのものずばりのやつは、前回どうにもこうにも無理でしたが
今日は、2番目の重さまで、ゆっくりゆっくりなら、上がりました。

その間、何度も何度も、肩を逆の手で押さえたうえで、腕をぐるぐる回すことをやりました。
何度も、ボディリペアにもどり、
7段階が、8段階まで行けるようになりました。
その後、9段階に。
そして、最後はかなり痛かったけど、10段階まで行けました。

腕を回すのが良いような気がしてきました。

まだ、今日の晩や明日にならないと何とも分かりませんが、
多少無理してでも鍛えないと治らない、の方が正解に近い気がします。

ありがたいのが、全面的にダメではないということです。
特定の角度で、特定の方向に力が入った時。

自分でも、ここから、こんな風にしようとしたとき、と言うのが大分分かってきました。
筋肉は、常にみんなで助け合って作用するので、
筋トレで、僧帽筋を鍛えるとか、大胸筋を鍛えるとかは何とかなったから、肩も複数ある筋肉の内、今一番ダメージのある筋肉以外は鍛えられそう。
そうすると、徐々にダメージのある筋肉への負担が軽くなり、回復していけるのではないか。

今後も、リアルタイムで、五十肩が治るまでを色々試しつつ、自分の体を実験台にしつつ、レポートしていければと思っています。