顔振峠~傘杉峠~黒山三滝(後半)

昨日、顔振峠~傘杉峠~黒山三滝の前半をお話しました
こちら
地図
今日は、その後半
ところで、顔振峠って面白い名前。
名前の由来を書くの忘れてました。

こおぶり とか かあぶり とか読むんですが
源義経が京落ちして、奥州ヘ向かう際、ここを通ったんですが
あまりの絶景に、何度も何度も振り返ったからだそうです。

傘杉峠へ
ここからは、あまりにもばくっとした地図しかありません。
矢印だけが頼り

顔振峠にでっかい地図がありました。

これを見ると、傘杉峠間では、奥武蔵グリーンラインで繋がっているようです。
ということは、この舗装した道を行けば着く。

分かりやすいけど
山道じゃないのか

こんなカフェもあったり

しばらく行くとありました
「←傘杉峠」の矢印
山道で行くルートもあるんですね
迷わずこっち

いわゆる尾根づたいの縱走コースって事でしょう

それにするとかなりきつめのアップダウンがずっと続きます。

傘杉峠
着いたぁ
結局やっぱりさっきの舗装した道に着いて、そこが傘杉峠です

眺望は全くありません。

丁度上から男性二人組
ここ、上に行けば見晴らし台があるんですか

関八州見晴らし台の事かな
いやあ
ずっと先だよ
でも、一時間で行って帰ってこれるかもよ

ありがとうございます。

やっぱり黒山三滝に向かおう。

黒山三滝
こっちが黒山三滝の矢印

鬱蒼とした森の中に入っていくという感じの道

こんな鎖場もあったりして
かなりエキサイティング

この鎖場のすぐあとに、小さな男の子ともっと小さな子供をだっこした家族連れにすれちがいました
えらいなぁ。

このあと、岩があるから頑張ってね

光があまりないので、シダとかが綺麗です。

小川が近づいて来たようです。
チョロチョロ水の流れる音が聞こえます。

あっ、そうだ
味付け玉子がまるごと入ったおにぎり
傘杉峠で眺望があったらそこで食べようと思って残してあったの
結局食べてないから
食べながら行くかな

食べかけてすぐ
ツルン
ズデン
こけちゃった。

その拍子に
味付け玉子がコロンコロン

ムンズ
逃がしてなるものか

払うんだけど
ちょこっと土が残っています。

パクッ
う~ん、やっぱりファミマさん自慢の味付け玉子は美味しいなあ
ジャリッ

やったぁ
小川に出たっ。
横切ります。

日の光で水面がキラッキラ
幸せーっ
冷たーい



また喉が乾いてきていたので
冷たい水でうがい
気持ちいいっ
さっきこけた時の泥を綺麗に流して落とします。
うん、怪我はしていない。
よし、これでさっきのは無かったことね。

そのあと、もう一ヶ所小川を横切り
また 幸せーっ

あちこちに
苔の芸術品がありました


黒山三滝
また随分歩いて

おっ
黒山三滝のうち、天狗滝の看板
着いたのか

ところが
覗き込んでもものすごい崖になっているのは分かるんですが
良く分かりません
柵を越えちゃうと命の危険が。
渓谷ファンの私としては何とも無念。

男滝、女滝の矢印
仕方ないそっちに行こう。

あった
あったあった

滝のすぐ下まで行けます。





いつも思いますが
滝ってどうやって写真撮れば良いんでしょうね
でかすぎて画面におさまらないし
全体を納めようと引くと
あっそう、滝ですね
って写真になっちゃう。

ババーン
ドドーン
バシャバシャバッ
ゴゴゴゴー

おおおおっ

なんですけどね

近くに茶屋
お茶のペットボトルを買って飲み干します。

おじさんおばさんの話によると
丁度今日
ライトアップされて
綺麗な女性二人が電子ピアノとフルートで滝をバックに
コンサートを開くそうです。

ああ残念
せっかく今日なのに
そんな時間まではおれません。

すみません
向こうの天狗滝なんですけど
あまり見れなかったんですけど

下まで行って見れますよ

ええっ、見れるんですか
どこから行くんですか

こっちからでも行けますしこっちからでも行けますし

てことはさっきのところも行けたんですね。

慌てて引き返して
もう少し先まで
あった
下まで行く道

良かったさっきのところでいらんことしたら
完全に死亡事故だった

幻想的
落差にすると、男滝女滝の3倍くらいはある
でも危ないので近くまでは行けない
遠くから眺める
音は大きくは聞こえないけど
しぶきが霧になってこれでもかこれでもかと押し寄せてくる

天狗というよりは天女かも知れない
男滝女滝とは違った意味で、言葉を失う。

そして渓谷ファンの私としては
このせまりくる超巨大な切り立った岩壁


生きてて良かった。
このコースにして良かった。

忙しかった
バスで東武線越生駅まで行って帰った
登山は久しぶりなんで疲れたーっ

と言っている場合ではありません。
お出掛けしたことがカミさんにバレないよう
通常の掃除をし
風呂掃除をし
鳥さんの巣っこの掃除をし
晩御飯の買い物で豚カツのお肉を買いに行き
豚カツ作って、カツ丼にした。

長女からはカツ丼は大絶賛だったよ。
どこ行こう、そうだ!おでかけマップ

顔振峠~傘杉峠~黒山三滝

今日、2017/8/24(土)
どこか出掛けるかな

カミさんからは
風呂掃除と小鳥さんの巣っこの掃除しといてよ
絶対出掛けちゃダメだからね

はーい
地図
登山
以前は良く行っていた登山
この2年ぐらい、ウォーキング同好会のイベントの関係で
登山している場合じゃなくなった。

そんな時間があるんだったらウォーキングイベントの下見

でも、ちょっと余裕が出てきた。
先までイベント入れちゃったし

ホントに久々に登山行ってみるか

カミさん送り出して、大急ぎで昔の東京近郊低山の本を探す。

この丸山っての眺望抜群ってなってるな
これならコースも短めで、今からでも間に合いそうだ

大急ぎで準備
久々の登山靴で紐のかけ方も忘れちゃっていた。

本来なら事前にそのコースを紹介したネットの記事を印刷しておいて、
写真を見ながら歩く

明るい外ではタブレットの画面は見にくいし
でかいタブレットを持ちつつ登山は結構大変。

でもその事自体忘れちゃっていた。

とりあえず、丸山のページだけコピーして持ち
あと細かいことは例によって電車の中で調べよう。

向かうのは芦ヶ久保駅だな
Suicaでピッ
西武線で奥に真っ直ぐ

えっとこう行ってこう行って
頂上にはこんな展望台。
へえぇ

ん?
みたことあるぞこの展望台
ひょっとして、行ったことある?

こんな時ブログやっているととっても便利
何と言っても、3年毎日ブログやってます。
登山に凝ってた頃はもうブログやっているから
絶対ブログに上げている筈

丸山 検索
あったぁ

ハイハイ、ここね。
良い山だったなぁ
すんごい眺望良かった。

おっと
感慨にふけっている場合じゃない
電車は進む

もう一回?
確かにもう一回行っても良い、とても良い山。
でもホントに久しぶりの登山だし
ええい、悩んでる暇ない
電車は進む

西武鉄道で行くハイキングコース24選
これだっ
顔振峠。こうぶりとうげ、と読むんですと。

吾野駅から顔振峠まで行って、ぐるっと回って東吾野駅まで
はい分かりました。

ところが、そのコースの情報がこれだけ
他は顔振峠までは一緒だけど、傘杉峠経由で黒山三滝に行ってバス停から東武線越生駅まで

当たり前ですね
西武鉄道が、東武線越生駅まで行くコースを紹介する筈ありません。

黒山三滝?
滝だとな
これは、こいつを逃しては、滝ファンの名がすたります。
決定!

吾野駅から
途中の乗換駅のコンビニで、おひるごはんを購入
サンドイッチとおにぎり二つ。
その内ひとつは、ファミマさん自慢の
味ご飯おにぎりの中に、味つきゆで卵が丸々入ったもの

ワンショルダーバッグには入らないから
この日のために
新しく買った風呂敷。
一辺105cmの大きめのやつ
ワンショルダーバッグになる包み方で背負う。
でも、正直、105cmだとワンショルダーバッグはとても窮屈だった。

吾野駅でSuicaでピッ
良い時代になったもんです。
行き先を途中で変えても誰にも怒られない

駅員さんに聞くと
「吾野駅から顔振峠まで行って、ぐるっと回って東吾野駅」の地図がありました。
裏切り者の私にも
快く、地図をいただけました。

山ってGPSの電波が入らないから
GoogleMapが使えません。
髪の地図だけが頼り。

♪丘を越え行こうよ
口笛ふきつーつー

大体、登山で第一の難関は、最初どこで登山口に入れるか
これを間違うと全体がえらいことになる

案の定
最初に見つけた「顔振峠→」の看板
ええっ、先が二つに分かれてるけど、どっちに行く訳?

ええっ もらった地図と違う気が。

この橋を越える方ね

結構長い間、舗装の道が続いて
矢印が倒れちゃっている
おそらくここを入っていくんだな

で、すぐにこんな矢印を発見

さっき
そこから登山風の人が出て来て向こうへ行ったけど、どういうこと
ああ、あの人に声をかけるべきだった
あの人はちょっと行ったけど
違うと思って引き返したんだろうか

ちょっと行ってみよう。

うーん
いくらなんでもなぁ
道という気がしない
川でしょ、これ

引き返した
元の道を行こう

だとすると
この矢印は何?

旅人を惑わそうとする、キツネが化けているのか

少し行くと今度こそ、「←顔振峠」
良かった有っていた。

きつい急坂が続く
汗びっしょり
心臓バクバク

これこれ、この感じ
これが登山だ
本格的な登山はやったことないから
日帰りの低山ですけどね。

もう少しキツくなってくると
三半規管がゴボゴボ言い出すんですけど
ギリギリ大丈夫。

良く考えると飲み物を買うのを忘れた
ああ、喉カラカラ

前から人が来てすれ違う。

こんにちは。
この先、顔振峠でよろしいでしょうか

はい、もうすぐですよ。
こういう情報、励まされます。

顔振峠
急に眺望の良い場所に

お寺もありました

よっしゃあ
着いた!
ここまで、出発してから1時間ちょっとです

良い眺望だ
天気が良いと、富士山もちょこっと頭だけ見えるらしいけど
今日は無理だった。
頂上に着いて眺望が良いときのいつもの儀式
腕を真っ直ぐ上に上げて深呼吸

車で来れる場所だから
峠の茶屋もある

自販機あったぁ
お茶のペットボトル買ってすぐに一本その場で飲み干しちゃった。

お腹すいたからここで食事にしよう。
茶屋で弁当食べるわけにいかないから、横にあったベンチです。

風呂敷はこれが良いのよね
食べ終わったら、バッグがひとつなくなる

さあ次は傘杉峠だ

長くなりましたので続きは明日ね

どこ行こう、そうだ!おでかけマップ

[百人一首]68 心にも~

心にも あらでうき世に ながらへば
恋しかるべき 夜半の月かな

(今の苦しみがもっと深まるのではないか、いっそのこと早くこの世を去りたいものだ─こんな)自分の本心にさからって不本意のまま心ならずも、つらいこの世を生きながえるようなことになったならば、この美しい夜中の月はどんなにか恋しく思い出されることだろう。

三条院
出ましたね、三条天皇

今はただ 思ひ絶えなむ とばかりを
人づてならで いふよしもがな

の藤原道雅と
当子(とうし)内親王の恋を引き裂いた、当子内親王のお父さん。
[百人一首]63 今はただ~ ただ会いたいだけ
わからず屋のお父さんで嫌な奴
と思いきや

三条院は三条院で
悲しい人生を送った。

藤原道雅の父伊周(これちか)をそんなに嫌いだったということは藤原道長派?
実はそうではない。
三条天皇は道長の娘婿ではあるが、
それまでのように道長の言われるがままにはならなかった。

ことあるごとに嫌がらせをする

不幸も続いた。
在位4年なんだけど
その間に内裏が2度も炎上した。

そして病気が鞭打った
健康状態は悪化し、何よりも眼がどんどん見えなくなっていった。

退位しよう。
自分の子供小一条院も、その時皇太子ではあったのだが、辞退。
道長の思い通り
道長の孫である、先帝の子後一条天皇に譲位する

鑑賞
毎日寝るときに、自分にご苦労さんと言う。
このまま、安らかに眠り目覚める事はないだろう

でも

今日もまた目覚めてしまったのか

その繰り返し。

ある月の綺麗な夜
まだ幼い禎子(ていし)内親王の髪を撫でながら月をめでる
(禎子内親王は先に亡くなった当子内親王の母の異なる妹です)

今日は、きれいな月だなあ
ほとんど見えなくなった私の眼にもかすかに見える。

たとえもう少し生き永らえてしまったとしても
もう月を見ることは出来まい。

ようく見ておこう
あの時の月は美しかったなあ
そう思うだろうこの日の月を。

その一ヶ月後に譲位し
翌年崩御します。

夢の送水口博物館に行ってきた。

今日はお盆休み。
今日は健康診断。

今年はお盆休みを取らなかったから
健康診断の日も、会社抜け出しても出席扱いなんだけど
いいやめんどくさい。
お休みにしちゃえ。

健康診断
健康診断は13:30から大崎で。
ならば朝から出掛けて大崎周辺で観光だ。

ところが大崎って見事に観光出来そうなところ無いですね。
おまけにカミさんがせっかく平日家にいるんだったら
10:30から11:00くらいに生協さんが食材届けにくるから家にいて直接受け取ってね
分かった? 午前中出掛けちゃダメよ。

いらんこと言います。

11:00まで待ったんだけど、生協さん来ません。

ええい時間切れ。出掛けるからね。
こんなことじゃ、朝から出掛けて置けば良かった。

健康診断終わって14:30
これからどこかに行くのは厳しいなあ
せいぜい一ヵ所。
しかも暑い。

頭をよぎったのが、この前送水口の話の中でお話した、送水口博物館。

送水口博物館
新橋にあります。

ホームページで見ると、どうも毎日開いている訳ではない。
なんと偶然に、今日は数少ない開館日。

この時点でちょっと怪しいなぁと。

住所を頼りに、グーグルマップで調べながら探す。
近い筈なんだけど送水口博物館という看板がどこにも見当たらない。

住所はあった。ここの筈。
ふと横を見ると村上製作所の看板。
そう。村上製作所という会社がやっている。

ということはこの建物の中。

あったあ。
送水口博物館の看板

そして奥のポストに

うおおっ。これは逆の意味でワクワクしてきた。

5階っちゅうてもエレベーターがあるわけではありません。
歩いて昇るんですね。良いでしょう。

3階にこんな絵が飾ってありました。
おおっ、ほんまや。ここに送水口が書かれている
そして、横に「五合目」

4階にはこんな紙細工「あと少し」

よっしゃ5階
あれ? 屋上やん。

確かに送水口がある

振り返れば
おおっ、そこには輝ける送水口博物館

ガチャッ
ん?

誰もいない
おそらく5~6人入ればいっぱいの部屋に送水口が展示してある。

えーっと、勝手に見て良いんでしょうかぁ

素晴らしい展示物がいっぱいありました。
レトロなのにピッカピカ
収集には苦労したんだろうなぁ

とりあえず主なものだけ。
全部撮ってきましたので、あとは動画でね。

送水口の説明も色々充実しています。

送水口の歴史のところで分かりました。
さっきの写真で「サイアミーズコネクション」と書いてあったのは送水口の意味なんだけど
今は法律で「送水口」と書くことが義務付けられているのでよほど古くないとあり得ない。
要するに、送水口界の骨董品。
それをよくここまで磨いたなぁ。
うるうるしちゃいます。

あれっ、こんなところに屋内なのに手作りの定礎がある
可愛い

そうこうしているうちに、
きたきたっ

さっきの健康診断で
バリウムを体外に出すために下剤を飲んだ

急に来るのよね。

おトイレなさそう。

あった
でも男子小用のみ
これは今は使えないのよね

仕方ない
ここは引き上げて、どっかのコンビニで。

階段降りていく途中の4階に、おトイレがあった。
村上製作所の人達が使うんだろうなぁ
でも、緊急事態だし。
お借りしちゃおう。

実は、この行動が幸運を呼びます。

あっ
おトイレから出ると会社の事務所の方から人が。

お互いに「あっ」

私的には勝手に使ったのを見つかっちゃった。
向こうからはあとで聞くと私の顔がお友達にそっくりだったらしい。

すみません。
勝手におトイレお借りしました。

大丈夫ですよ。
ひょっとして、送水口博物館ですか?

はい。今見てきたところです。

すみません。お構いもしませんで。
もう一回行きません?

もう一回ですか

コースターとか、絵はがきとかくれた。

最近、送水口の事が気になっていましてね。

ウォーキングの事、銀座の矢場とんのピカピカ送水口が大好きで
ウォーキングイベントで紹介して、みたいなことをいっぱいしゃべった。

このブログの事も話した。

えっ
どうするんですか

その場で相手のスマホで
私のブログを呼び出して
ほらほら、これがこの前書いた送水口の記事でしてね。

街角図鑑という本を買いましてね。

あっ、それですね。

さっき気づかなかったけど
街角図鑑の本がおいてあった。

実は、街角図鑑の送水口やマンホールの記事を書いている人はお仲間。
この人とこの人がって
さっきの定礎のところに協力者として名前が書いてあった人たち

失礼ですが、あなた様は?
おそらくそうだろうと思いつつ聞いてみた。

ここの館長で、村上製作所の社長の村上です。

いっぱいいっぱい教えてくれた。
それぞれの送水口の事
素材別の特色
現在の状況。

カタカナで「サイアミーズコネクション」と書いてあるのがいかに貴重なのか。

村上製作所では、送水口を作っておられるんですか?

以前は作っていたというのが正解です。
今は別のところで作ってもらって
村上製作所の名前で販売している。
いわゆるOEM

これとこれとは作っていた頃の製品です。
このマークは村上製作所のマークなんです。

一段と言葉に熱を帯びてくる。

仕事柄、送水口がやっぱり気になって
ビルが解体して送水口が要らなくなったとき
もらってきた。
それがコレクションの始まり。

いくつか集まって、悦にいって
床に転がった送水口を人に自慢していた。

この送水口です。
ブリジストンのビル。
この送水口が外されるとなって会いに行った
捨てるんならいただけませんかと言ったら
そのビルのオーナーさんも送水口ではないけど、いろんなものの収集家

それをもらってどうする気だい?

床に転がして、とは言えなかった。
とっさに口から出たのが
博物館を作ります。

言っちゃったんですね
言っちゃった手前、作らざるをえなかったという事ですね。

それ以来
ビルが解体されるという噂を聞いては
もらいに行く
これなんかは新潟。

業者に頼むと大きな機械で、ぐるんってやっちゃうから傷ついちゃう。
それはどうしても嫌だから
2時間かかろうが、3時間かかろうが、自分で外す。

そのビルのオーナーさんがこの博物館に見に来てくれたときに
当時を思い出してほしいから
出来るだけその感じに近くして展示する。
後ろが青い石材だったら
その色に近い色を探してきてね
ほら、青いでしょう。

良かった
良かった
あの時トイレに行って。

あのまま帰っちゃったら
この社長さんには会えなかった。

別れ際
3階にあったあれは趣味でしてね

あっ
ご自分で書かれたんですか

そう言われると、
普通の街の風景画に送水口が書かれているのはいかにも不自然。
ほんとだ
村上善一って書いてある。

最高
こんな博物館があるだろうか

毎日開いてなくっても良いじゃないか
看板がちっちゃくても良いじゃないか
エレベーターがなくっても良いじゃないか
ちっちゃなスペースだって良いじゃないか

私が大好きな、どでかい江戸東京博物館を遥かにしのぐ
最高の博物館を見つけた。

村上社長
協力者の人達
ビルオーナーの思いがひとつになった

送水口博物館

どこ行こう、そうだ!おでかけマップ

[街角]シリーズはこちら(少し下げてね)