巻積雲は、はかないうろこ雲

雲シリーズ、巻雲と巻層雲までお話ししました

温暖前線で雨になる場合の三番手
巻積雲になります。

巻積雲
おさらいです。

巻が付いているので、高いところの雲。中身は氷の粒
積が付いているので、塊の雲です。

ツブツブ状や波紋などのような形をした小さな雲で構成される
薄くて白いまだら状の雲です。
秋の風物詩である、うろこ雲、いわし雲、さば雲とも言われています。
薄いために個々の雲に影はできません。

見分け方
紛らわしいのが高積雲
ひつじ雲と言われたりします。
高積雲の方は、もこもこっと構成している各要素の大きさが大きいんです。

視角度1度未満の大きさです。
おっと、急にそんな難しい言われ方されても・・

おっしゃる通り
空を見上げて手をのばし、個々の雲が人差し指に隠れれば巻積雲です

あと、高積雲(ひつじ)は巻積雲(うろこ)より大きいから光が下まで通りきらず
下の方が多少黒くなる。
巻積雲は真っ白。
純なのね。

べたーっと全体が白くなる巻層雲に比べ
なんでそんな模様が出来るかですが
巻層雲はゆっくりゆっくり全体が一緒に上がっていく。

巻積雲はもうちょっとスピードが早いので
自分の重さで落ちてこようという雲と、下から上に吹く風の間でせめぎあいが起きる
あちこちで小さな対流が発生し、雲が風の手のひらの中でコロコロ転がされている感じかな。

対流で模様が出来るイメージとしては
味噌汁をちょっと置いておいたら模様が出来る
そんな感じね

ただねえ
同じような綺麗な模様が空いっぱいに広がるんですよ
そんなうまくいきますかね
神様とは言いませんが
誰かがほら綺麗でしょうと
意図的に描いている気がするんですが。

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ペチュニア

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[百人一首]6 かささぎの

かささぎの 渡せる橋に おく霜の
白きをみれば 夜ぞふけにける

かささぎが、天の川に渡すという橋に
霜がかかっているのを見ると
夜もすっかり更けてしまったのだなあ

大伴家持
大伴家持(おおとものやかもち)は歌人としては超一流
この時期は、万葉集
大伴家持は万葉集の編纂者の中心人物
万葉集には4500もの歌が収められているんだけど
大伴家持の歌が1割以上の470首を占める

政治的には結局政争に敗れ、晩年は不遇であったらしい。

鑑賞
ロマンチックな歌で定評のある大伴家持

分かっている藤原定家は、百人一首にやっぱりロマンチックな歌を持ってきました。

鵲(かささぎ)とはこんな鳥

黒と白のコントラストがとっても綺麗ですね

この歌を理解するためには七夕伝説を知る必要があります。
七夕の日にかささぎが群れになり橋となって二人を繋ぐ

ってことは黒い橋に白い霜が降りている用に見える

ただ、お気づきですね
不思議です。
季節感が。

七夕で霜ってどうなの?

昔から色んな事が言われています

詠んだ時期は、夏?。
現実に霜を見ているとしたら、やっぱり冬?。
冬だとしたら、何故急に、七夕の事を連想したのか

私が、一番面白いなと思ったのが
正岡子規の感想。

全くないことを空想で現して見せたるゆえ、面白く感じられ候
嘘を詠むなら、全くないこと とてつもない嘘を詠むべし

それまでの色んな人の解説は
家持が現実に見ているものが何らしかあった。
橋、霜、天の川
そこから家持が連想を七夕伝説に膨らませていって、・・

でも正岡子規に従うなら
もうこの歌は最初から最後までがファンタジーの世界

家持の目の前には、嘘のかささぎの集団の橋がかかっており
白い霜が積もっている
それを「現実」のごとく見ている家持には、感慨が沸き上がってくる

ああ、夜も更けたなあ。

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テイカカズラ

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[小満] 5/21 端午の節句と蛍狩り

二十四節気シリーズです

小満
しょうまん 木々が青々しく万物の成長する頃 05月21日

面白い言葉ですね
初夏に生命力が満ち溢れるという、意味らしい

show man みたいで楽しいです。

端午の節句
この頃の行事で代表的なのが、端午の節句

色々外国人から見た日本、の資料を見ていると
結構共通しているのが
子供を大切にする民族、子供がいつも笑っている、という評価
何だか嬉しいね
外国の子供はいつもしかめっ面しているんだろうか

おそらく、端午の節句もみんなが大切にしていたんでしょうね

そもそも、端午っていうのは最初の午という意味
午の月(5月)の最初の午の日。
江戸時代になって、午が五のゴという音と一緒なので5月5日に固定化された。

端午の節句が中国から伝わった奈良時代から
武人にゆかりの深い行事

端午の節句の頃にちょうど、菖蒲の花盛りであり
「尚武」の音に通じることから菖蒲の節句とも呼ばれる

菖蒲湯も楽しみのひとつ
この菖蒲って、綺麗な花の花菖蒲とは違うんですってね
葉っぱが薬用の効果を持っているから
季節の変わり目で体調を壊しやすいときの庶民の知恵

菖蒲の葉を棒状に編んだ「菖蒲刀」で地面を叩き
音の大きさを競う「菖蒲打ち」はこの日ならではの男の子の遊び

良いですね。音の大きい方が勝ちって、まあ素朴な。
昔から、子供は
それがなんなの、と思えるような素朴な遊びがやたらに楽しい筈
ただただ柱の回りを
わぁーって言いながら回ってたって楽しかった。

以前、仙台の博物館で、あや取りを見てから、気になって仕方がなかった。
今の子もあや取りってやるんだろうかって
ネットとかで見ると、やりますよ、ってことなんだけどね

この前、ウォーキングイベントの時にひょんな事でその話になったら
保育所に勤めておられる方が
やるやるって強い口調
とても不思議なんだけど、毎年、同じ時期に自然発生的に流行るらしい。
なぜ毎年か、なぜいつも同じような時期なのかは謎らしい。

今の子はゲームばっかりかと思っていたから
そういうのを聞くと嬉しくなります。

蛍狩り
蛍狩りって昔から雅な遊びだったけど
江戸時代でも平和が長く続くと
にぎやか好きな江戸庶民にも広がりを見せる

このときばかりは、蛍が隠れちゃわないように、
ただただ静かに提灯片手に蛍の仄かな灯りを楽しむ。

愚に暗く茨を掴む蛍かな(芭蕉)
狩衣の袖のうら這うほたる哉(蕪村)
又一つ川を越せとやとぶ蛍(一茶)

蛍と言えば、随分前に行った、椿山荘の庭園の蛍狩りイベント

あと、カミさんの田舎、東栄町
東栄町では普通に蛍はいる訳ですけど
カミさんの自慢は
蛍の光と、蛇の目を見分けられること
蛇の目が月の光だかで光るってことでしょうか
こういう光り方の時は近づいちゃダメなんだよって

正直、あっそう、としか答えようがないんですが
東栄町ではとても重要な知恵なんでしょうね
ワラビとゼンマイの見分け方とか

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オオデマリ

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家族のドライブで、天空のポピー

いつも、朝見ているテレビ番組はテレビ朝日の、グッドモーニング

天気予報の依田さんが全国の良い場所をロケで回りながら天気を教えてくれます。

最近綺麗な花に囲まれていることが多くて
カミさんが、何かどっか行きたいね

こういう時は、カミさんの気が変わらない内に企画しないといけません。

西武池袋線で、今大々的に宣伝しているのが、秩父の天空のポピー

明日行こうか

思い立ったが吉日。
もう娘たちは親とは行動したがらない年齢なので
全員揃う事を前提にするとなかなか実行に移りません。
長女は予定が合いませんでしたが、
年頃の娘二人ということで言うと
この先、こんな機会が何回あるか分かりません。
長女には申し訳ないけど、ゴー

地図
ホームページに開花情況の写真が毎日アップされていて
それを見るとまだ4分咲き。
いまいちかなあ。
いいや、行っちゃえ。

大駐車場というところに車を止めたんだけど
一台も止まっていない。
時間が9時前でちょっと早いとはいえ
何か変。

途中、彩の国ふれあい牧場というのがあったので

すみませーん。
天空のポピーというのはどっちでしょう

歩いていくのは厳しいなあ
もう少し戻って山の方に上がっていく
車で5分くらいかなあ。

彩の国ふれあい牧場
あっ、ヤギがいる

彩の国ふれあい牧場というのにも、ちょっと寄ってみるか

子やぎもいっぱいいて、元気に走り回っている
可愛いっ


ここからの景色を見ると何故ここが「天空」なのか、ようく分かった

美味しい牛乳、ヨーグルト、アイスも堪能。

天空のポピー
これはっ
4分咲きでも十分

天空のポピーだっ

味噌団子やら、焼きおにぎりや、竹の子の煮たのも美味しかった。

水輪フィッシングセンター
ずっと山道
山出身のカミさんが、東栄町の思い出を語り出します。

写生大会がね
毎年同じなの
山のふもとまで行って
そこで解散。
さあ、好きな山に登って写生してください

そんなこと言ったって、どの山もただ緑
濃い緑と黄緑の割合が違うだけ

ほら、前の山
ね。
この時期はこの色よ

山の事なら任せとけ

ほら、この葉っぱ
うさぎが好きなのよね

次女は何度か東栄町に行って、大好きになったのが
アユやヤマメやニジマスの塩焼き

あれが食べたい

ネットで調べて
水輪フィッシングセンター

釣り堀なんだけど
そういうところに行くと
塩焼きが食べられることは東栄町で経験済み

隣を清流が流れる場所で
ニジマスの塩焼き

生きているまま取ってきて
そのまま炭火で焼きます
美味しかったぁ

そのあとの骨も炭火で焼くと
骨せんべい

うめだ屋
長瀞まで行って、お昼にしましょう。
ネットで調べて
これなんてどう?

さっきから食べてばっかりなので
こってりしたものは、もう勘弁だけどこれならば

豆腐料理のうめだ屋

豆腐、豆乳、湯葉、おからサラダ
全部美味しくて
いっぱいお土産に買って来ました。

星音の湯
天空のポピーともうひとつ行きたかったのが温泉
色々調べて、ぐっすり寝られる二段ベッドがあるってところが次女が気に入った。

星音の湯(せいねのゆ)
若干トロッとした感じのお湯でゆっくり温まる

まだ明るい内から露天風呂に入れるって贅沢感の極みです。
空は雲ひとつない真っ青な空

ガウンや浴衣で男女共に過ごせるリラックススペースがとても充実しています。
中庭や、寝転び処

二段ベッドでぐっすり寝ました。

今日は、11周年記念ということで
バイオリンとギターのリサイタルが中庭で実施されました。
美男美女のコンビ
浴衣姿での演奏
おお、良いじゃないですか。

女性のバイオリニストは秩父出身だそうです。
30分で6曲ほど
しっとりした曲から
超絶テクニックの曲まで盛り沢山
最初の2分だけ動画に納めて来ましたので、よろしければ
動画も見てみてください。

山の中のカフェ
最後、ちょっとお茶してから帰る?

山の中にあるカフェ、「水のほとり」に寄ってみました。
でも、あら残念
6/6までお休みだとのこと
ここ、やっていればとても良かったと思います。
隣の清流のせせらぎを聞きながら、屋外でお茶できます。

どこ行こう、そうだ!おでかけマップ

ポピー

花カレンダー始めました