蕨山登山(後半その1)

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蕨山登山(前半)
地図
蕨山へ
前半は
ずいぶん下りちゃうんだなあ、という所まででしたね
ひょっとするとお気づきかも
これは「振り」でした。

ずいぶん下りちゃうんだなあ
でも、ちょっと待てよ
いくらなんでもちょっとおかしくないか?
尾根づたいの筈

上がったり下がったりはあるものの
方向としてはほぼ真っ直ぐであるべき
くねくね行ったり来たりの下り方は
これ、本格的に山を下りようとしていない?

いよいよその先に見えてきたのが
林道

おかしい
一度林道に出るならばこの簡単な地図にも書いてあるはず
以前にこの逆コースを辿った人のWebページにアクセスしてみよう
何々?
蕨山から藤棚山までは、私的には一番楽でした
えっ? これ楽な筈無い

結論
迷った。

過去何度かある
こういうのって山にはつきもの
本格的な山岳地図とコンパスを持ち、
その使い方をちゃんと勉強したら、解消されるのだろうか
例によって、山の中ではGoogleMapのGPSはうんともすんともききません。

こういうとき
まずは、通常の想定時間で帰ることは諦める。
そして、元の道を戻る。
元の道が分からなくなったら
とにかく上に向かう。
下がりたくなる心理をグッと押さえて登る。
ここまでは知っている。

確かに今まではそれで成功した。
どんなに長い道のりでも戻って戻って戻りまくると
必ず、ここかあ、という間違えた分岐にぶち当たる

それにしても不思議
今回の場合
そもそも分岐があった気がしない

良いだろう。
戻るしかない。
うひょー
これだけ下がってきたのに登るのね

また心臓バクバク
汗ドバドバ
三半気管ゴボゴボ

でも、最悪最後まで戻りきれば
さわらびの湯に辿り着いて
生きては帰られるだろう。

なんとか登りきった
ひょっとしてここ?
今までの道幅の道を自然に道なりに行くと左
この右側って、そもそも道なの?

こっちが蕨山だとすると
何で「蕨山」って書いてない?
「河又」って何?
初めて見た地名。

仕方ない、もっと戻ろう

標識まで戻った

朽ち果てて矢印が無くなっている標識
このマジックで書いた斜めの矢印の方向に道はない
ちょっと戻って左に斜めに入る道という事?

戻ってみた
それらしい道がない

こんな時
もう少し人気のコースならなあ
さっきから誰一人と出会わない。

よし
結論を出そう
さっきの「河又」の所を上だ
「迷ったら上」の原則には合致する

また、「河又」の所まで戻り
道のような道でないようなところをひたすら登っていく

すると、これは道でしょうというところにやっと出た。

そして
天使かっ

人だ
4~5人の若い人たち

すみません
この向こうが蕨山でしょうか

はい、そうですよ
ここ、向こうに行くと蕨山です。

助かった

そして、さらに進むと
「蕨山」の標識

ああ
ああ
生きて帰れる

それにしても、このコースはそれだけ逆から歩く人は少ないって事ですね
逆からなら、あの標識でも迷わない。

蕨山山頂
来たーっ
蕨山山頂

感慨ひとしおです。

眺望はあの木さえ無きゃねえ。
ネットとかで出てる山頂からの写真は
春なので葉っぱが繁っていない

まあ良いや
今、ここに立てているということに感謝感激

例によって、山頂での儀式、手を大きく回して深呼吸

トンボが近付いて来ました
試しに手を出してみると手に止まるじゃないですか
うちのセキセイインコのくうちゃんみたい。

そのままにしてるとずっと止まってます。
さすがに1分ぐらいして
ほら、帰んな

そしてベンチのところで瞑想
でも、目をつぶっちゃうともったいないので
目を開けたままで瞑想

さっき一つだけ残しておいた、パンを頬ばる
うまいっ
うまいよ、これ。

もう一回景色見て
もう一回深呼吸して
お名残惜しいけど出発

名郷に行く、分岐の標識
実は、蕨山の最高標高地点は、さっきの展望のところじゃなく
ここだったことを後でネットで知りました。

ものすごい急な下り
逆からのコースだと、これむちゃくちゃキツいだろうなあ

岩場
そして、簡単な地図に書いてあった
「このコースのハイライト」
岩場にやってまいりました。

これ登るの大変だろうなあ
いやあ、エキサイティング

とっても危ないので
手にカメラ代わりに持っていたタブレットをバッグにしまい
無理せず、両手を使い
お尻を着いて、恐る恐る、ゆっくりと降りていく。


岩場が終わっても、何なのこの急な坂というのがずっと続きます。
こりゃすごいコースだ
いつまで続くの

そして、随分歩いて、その先にあったもの
超ド級の岩場
今までの岩場は手足を使えばなんとかかんとか登れる
鎖やロープが垂らしてある、鎖場ではない
出たよ鎖場
低山登山ばかりで、本格的登山はやったことないけど
今まで、2~3度経験した鎖場の中では、一番規模がでかい。
これを、降りる訳ね
どないしょ

ポケットに突っ込んだタブレットは途中おっことしたけど
何とか下に無事到着
ああ
生きて帰れる

いやあ、このコース素晴らしい。
エキサイティングの極みです。

そして、
恐怖と魅惑の後半その2へと続きます。

どこ行こう、そうだ!おでかけマップ

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