メラトニンでぐっすり。いいことだらけ

前回、睡眠再生工場として重要な成長ホルモンの話をしました。
今日は、アンチエイジングホルモンのもう一つの柱、メラトニンについて掘り下げていきます。

メラトニンの働き
1.眠りを調整して、よく眠れる、いい眠りを作る
2.時差ボケや睡眠障害を治す
3.フリーラジカル(活性酸素等)をなくす抗酸化作用で、老化を防ぐ
4.コレステロール値を低下させる
5.がんを防ぐ
6.免疫力を高める
即ち「睡眠改善作用」「抗酸化作用」「免疫力を高める作用」の3つになります。

サーカディアンリズム
私たちの体の中には体内時計があり、およそ一日を理解できています。
ただ、このおよそ一日が約25時間なのです。これをサーカディアンリズムといいます。
日光を浴びない部屋で数日暮らす実験をすると、起床時間が1時間ずつずれていくそうです。
ではなぜ24時間ごとの生活ができるかというと、「光によるリセット」があるからです。
朝目覚めて光を浴びると、「光によるリセット」が行われ、「ここから始まる」とスタート時点が記憶されます。
そこから始めて約15時間後、6時起床だとするとpm9時にメラトニンが分泌され始め、眠くなってくるということになります。
いよいよ分泌が盛んになると眠りにつき、一番深い眠り(ノンレム睡眠)につくと成長ホルモンが分必されるということになります。
そこから、5~6時間かけて、成長ホルモンとメラトニンに十分に睡眠再生工場の役割を担ってもらうと、健康になれます。

抗酸化作用
鉄は酸素に触れると錆びますね。
実は体の中の細胞も酸素に触れると錆びるんです。
酸素ってものが燃えるときに必要なものだから、エネルギーを作り出す仕組みのうち、有酸素運動という、ミトコンドリアが行う仕組みの中では必要不可欠。正義の見方。
そのために息してるわけです。
ところが、活性酸素という、不安定というか強すぎる酸素の前では、組織がどんどん破壊されていってしまう。
無酸素運動の中だったり、免疫の仕組みの中のリンパ球が死に絶えるときに活性酸素ができてしまう。
でも心配ご無用。
毒なる活性酸素を無毒化する仕組みが人間には備わっている
抗酸化作用とは、その無毒化する仕組みの事。
メラトニンは抗酸化作用の代表格です

免疫力を高める
免疫系に働きかけ、免疫力を高めます
その中で、胸腺という器官を刺激し、リンパ球の内、T細胞をたくさん作らせます。
T細胞は、風邪を予防し、風邪をひいても早く治します。
がんを防ぐことにも役立つ代表的な細胞です。

メラトニンをどんどん出す方法
朝、ちゃんと光を浴びて、およそ15時間後の分泌を体に約束させます。
日光でなくてもよく、3000ルクスあれば大丈夫です。
逆に、夜は強い光を浴び続けると「まだ寝る時間ではない」と錯覚してしまいます。

セロトニン作り
メラトニンをいっぱい出すためには、その材料であるセロトニンをいっぱい作ることが重要です。
ないしはそのさらに材料のトリプトファンを取り入れる。
トリプトファンは食材からとるしかありません。
多く含む食材は、納豆やチーズなど。
セロトニンをたくさん出すためには、朝日を浴びることと、リズムのある運動を行うこと。
一定のリズムを刻む運動でセロトニンは多く分泌されるので、ウォーキングなんかはもってこいですね。
また、「幸せ」を感じた時にもセロトニンは分泌されます。
ないしは、セロトニンが分泌されれば「幸せ」を感じる。
「幸せホルモン」と呼ばれています。

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