庭園の愛し方

何をやっても三日坊主だったのに
ブログとウォーキングはずっと続いている

いっぱい色んなところに出かけていって
東京って、それまでイメージしていた、
♪東京さばっくぅ
なんかじゃ全然なく
こんなにも次から次から見処の多いところなのかと驚嘆した。

どうしても、ウォーキングしていると神社仏閣は絡んでくる
折角だから、神社仏閣も楽しもうと
仏像の見分け方を始めとして色々調べ出すと
相乗効果で、おもろいおもろい

よっしゃあ、と
今度は、街中で見かける
そう、マンホールだの送水口だの郵便ポストだの

最初の頃からすると
ウォーキングの楽しさが倍以上

ずっと思っていた
大物残っていますよー

はい
庭園ですね

何の知識もなくったって
都立9庭園等の庭園に行くと

エエわあ
日本人に生まれて良かったわあ

なんですけど
ここはひとつ
さらに倍、楽しんじゃおうじゃありませんか

まずは、基礎の基礎、庭園の分類から参りましょう

庭園の分類
池泉回遊式庭園、良く聞きますね
池があって回るんでしょう

えっ?逆にそれ以外にどんなのがあるの?
あるんだな、これが

歴史的に見ていきましょう

庭園の始まり
飛鳥時代はゲームのために庭が必要だった
川に盃を流す
それが自分のところに流れつくまでに、お題の歌を詠わなきゃダメ
罰として、その中のお酒を飲みほす
楽しそうですね

ということは、流れが必要なので
池というより自然の川を利用していた感じかな

平安時代に、それが池に変わっていって
かなりでっかい池
歴史のテストで良く出た「寝殿造り」
でっかい池を目の前に、かなり広めの家を作ります。
畳は敷いてなくて板敷き
部屋の仕切りは、御簾(みす)や几帳(きちょう)などの簡単なもの

その池に舟でくりだして楽しむ。
池泉舟遊式庭園(ちせんしゅうゆうしきていえん)
池泉はそのまま池の事と思ってください。

そんな豪華な方が先だったんですね。意外です。

回遊式へ
平安時代も後期になると、建物も池も、少しずつ大きさが小さくなっていきます。

そんな時代の過程で池が小さくなってくると
舟は出せませんので
せめて、周りを回れるようにして
見る場所で趣の変わる池を楽しみましょう

池泉回遊式庭園(ちせんかいゆうしきていえん)

出たっ
ここで出るんですね。


更に室町になると、建物の作り方が変わってきます。
これも歴史のテストで良く出た「書院造り」
そんなに大きくなくて良いからきっちり作りましょう
畳も敷いて、部屋の仕切りもふすまや障子で区切りましょう

建物が小さくなると、池も小さくなります。

池の周りを回るのも無理
書院(書斎)とかから眺めるだけでも良いじゃない

池泉鑑賞式庭園(ちせんかんしょうしきていえん)


だんだん小さくなる歴史だったって面白いなあ
厳密なものではなく
ばくっとそんな大きな流れかなあ、って感じ

舟遊式ほどに大きなものはほとんど残っていないから
我々がお目にかかれる池泉庭園は
回遊式か鑑賞式かになるでしょう。

水がなくなる
池泉式とは別の流れが途中から出てきます。

元々、庭園ってただ自然を楽しむというよりは
「見立て」というので楽しむ

ほれここ富士山、とか渡月橋とか

そんな中で色んなアイデアが生まれ
白い小石を並べたら水の事ね
みたいに

そして、室町時代の禅宗のお寺で
一気に水を廃止し、見立てだけで
庭園を作っちゃう

枯山水(かれさんすい、かれせんずい)


庭全体で表しているのも
諸行無常みたいな抽象的な概念的なものなので

見る人の捉え方次第

判りもうした
と言ったもん勝ち

露地
最後に、露地というのも説明する必要があります

千利休が茶道を完全に芸術の域に高めて
茶室というのが建物や庭園の世界で大きな意味を持つものとなります。

茶室に行くまでに、その世界に浸っちゃってくださいと
テレビ番組のマエセツの様な役割で庭園を作ります。

池泉は必須要素にはなりません。



とりあえず代表的な4種類の庭園を説明しました。
この続きは次回ね

索引はこちら
[庭園]シリーズはこちら(少し下げてね)

庭園の愛し方」への1件のフィードバック

  1. ピンバック: 庭園で極楽浄土に行けますよ | でーこんのあちこちコラム

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