丸の内、古地図散策、その2

丸の内を古地図で散策
丸の内をふたつのテーマで歩く
その続きです。


棚倉藩主、松平康英(やすひで)(松平周防守)は外国奉行兼神奈川奉行
文久遣欧使節(文久元年1862年)で、実に250年ぶりの正式な欧州訪問の副使として渡欧している

■和田倉門、そしてその先に和田倉噴水公園、
この辺り何回か来ているのに、ちょうど和田倉噴水公園だけは行ったこと無かった

うわあっ
噴水だぁ

思った以上でした
噴水公園というくらいだから、噴水があるのは予想していましたが
こう来ましたか
アートだったんですね。
これは良い、とても良い

■辰の口
和田堀から道三堀に流れ込むところ

■評定所
江戸の裁判は管轄によっていくつかに分かれていた
町奉行、寺社奉行、勘定奉行
それぞれの管轄内で解決すればそれで良いけど
町人と武士の間のトラブルなんかはどうするの?
もうひとつ上の組織が必要ですね
三奉行と老中1名で構成されたのが評定所です

■伝奏屋敷は、武家伝奏または勅使の宿舎として江戸に設けられた屋敷です。
武家伝奏は、朝廷に置かれた役職で、毎年三月上句、年頭のあいさつに江戸に来ますが
その時に泊まるのが、ここ。
滞在中にお世話するのが、勅饗応役を命じられた大名

さあ、クイズです。
この勅饗応役を過去に勤めた大名で有名なのは誰でしょう


浅野内匠頭

お迎えする作法はどうするんでしたっけ、吉良先輩

さあ、どうだったかのう

ちゃんと教えろ、ってキレちゃったのが松の廊下ですね。
何と事もあろうに、いよいよ本番の勅使が来るというときに
城の中で、切りつけちゃったもので
将軍綱吉も、大事なお客さんが来るときに何すんの、と頭に来て
即、切腹なんですね

さらに行きましょう

■御作事方
作事方は、今で言う建設省
実はちょっと前の地図では、御作事方、御普請方、小普請方の三つに分かれている
なかなかこの組織がうまく機能しなかったようで
御作事方に統合されたようです。
江戸時代にも、行政改革が行われていたんですね

■小笠原左京大夫
ここは、以前は館林藩
綱吉が館林藩の藩主になり
4代将軍家綱に世継ぎが産まれなかったので
綱吉は、徳川宗家に養子に入り、5代将軍へ
藩主を取られちゃった館林藩は、どうなったか
綱吉の子供、徳松が継ぐんだけど、5歳で死んじゃった
残念!館林藩廃藩
そんな殺生な

その後、小倉藩小笠原家の上屋敷になります。
小笠原家は、超名家なのであちこちにあります。
菱形三つの家紋です。

後に、岩崎弥太郎は、小笠原家の末裔であると主張し
アレンジして三菱のマークをデザインしました。

■庄内藩藩主、酒井忠篤(ただずみ)(酒井左衛門尉)
酒井左衛門尉は大老を出せる筆頭の超名門
話がありすぎるのでバサッと省略ね
戊辰戦争の時に大活躍なんだけど
その時の話はこちらを読んでね
敵の西郷どんを神様として祀る?

■鎌倉橋
明治になっての架橋なので、この時の古地図にはありません。
1944年の米軍の爆撃の時の銃弾の跡が生々しく残っています。

さあ、どどっと戻りましょう

戻り途中も色々あったんですが
ドドッと省略

■東京駅

例によってインフォメーションの綺麗なお姉さんに

東京駅舎の見所ってありますか

はい

ドームを見上げると十二支

それ以外は改札に入らないといけないので、ちょっとお預け

あっ、あれに見えるは!
誰かがKITTE(旧東京中央郵便局)から東京駅が一望出来るって言っていたような

KITTEに行って
また、インフォメーションのお姉さんに

あのう、東京駅が一望出来るって聞いてきたんですけど

はい、6階に上がっていただいて、屋上庭園からご覧いただけます。

ここまで来たら
折角だから、八重洲口にも行きたいな

自由通路で八重洲側に出て

■北町奉行所跡
これがないない
この辺の筈というところに行ってみても
江戸城の石垣が残されたっていうところがあるばかり

本での情報では
北町奉行所跡を発掘したときの下水の跡が残っている筈

あきらめて、戻ろうとして
あっ、あった!

でも、下水の跡はない
諦めきれなくてさっきのところに戻ってみた
あったぁ
ここにあるよとの案内版があった
無茶苦茶奥まっているので、こりゃ分からんわ

これ、なぜ見たかったかというと
北東の角が切れているんです。
鬼門の艮(うしとら)の方角から鬼が来ないように。

■ヤン・ヨーステン記念像
以前行ったヤン・ヨーステンの記念像とはまた別にもうひとつ、記念像があるはず
ヤン・ヨーステンは家康の頃、三浦按針とともに日本に来て
家康に気に入られて
丸の内八重洲の一体に土地をもらった超大物

グーグルマップにある場所に行ってみたら
そこには交番しかない
GPS検索で行ったり来たり
やっぱりここだなあ
そういう時の交番ですね

すみません
ヤン・ヨーステン記念像に行きたいんですけど

ヤン?
グーグルマップを見せても
いやあ分かりませんねえ
4人くらいお巡りさんいるんですけど
誰一人分からない

地下街に降りて向かいの方に向かってみても遠ざかるばかり

あっ、そうだ!
元ネタの「東京街角トリップ」という本のそのページだけ、コピーしてきてたんだった。

ええっと
地下に降りて、すぐ右に曲がり・・

なるほど、分からない筈
地下にありました。
交番のちょうど真下

戻って、お巡りさんに写真を見せ

ありましたよ
ちょうどこの下の地下でした。
八重洲の名前の由来になった、超有名な人ですよ

えっ、そうなんですか
勉強になります。

さあ、帰りましょう

東京駅に入り
さっきお預けしていた、東京駅の見所を探す
5・6番線の有楽町側の端っこに昔の柱が残してある

鉄道の東京から何キロって基準になるポイントに0kmって書いたのが立っている
これ、ちょっと可愛い

今日は、いっぱい歩いたなあ

どこ行こう、そうだ!おでかけマップ

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