[昭和歌謡]57 喝采

昭和ヒット曲全147曲の真実シリーズです

喝采
ちあきなおみ
作詞 吉田旺 作曲 中村泰士
1972年

♪いつものように幕が開き
恋の歌うたう私に
届いた報せは
黒い縁取りがありました。

出ましたね、喝采。
レコード大賞取りましたね
今も思い出せます。
レコード大賞は・・・・喝采

リリース後、わずか3ヵ月の大賞受賞は最短記録だった。
あの時期が、レコード大賞というイベントが一番盛り上がっていた頃かも知れません。

ちあきなおみは、21歳の時レコードデビュー
それなりの注目は浴びたものの、ヒットしたとは言いがたい。

デビューからの3曲の作詞を担当したのが吉田旺

その後、3年ほど、ちあきとは離れていた。

ちあきから、吉田に曲の依頼があった。
吉田は、その依頼に特別なものを感じる

調べると、その後の彼女の歌の売上は下降線を辿っていた。

特別な思いで作った曲
デビューからすると、実に12曲目になっていた。

売れなかった。
禁じられた恋の島

応えられなかった。

吉田としてもこれでは終われない。
他の仕事はそっちのけになった。

何曲も何曲も、彼女のためだけに詞を書いた。

違う。売り方が違う。
彼女はアイドルではない
並外れた歌唱力、表現力に合うストーリーが必要。

練りに練ってストーリーができる。

歌手を目指した若者が恋人を残して上京
その恋人が亡くなったとの報せを受ける

受け取ったちあきは愕然とする
これは・・

鍵を開けないといけない
強く閉じた鍵

レコードデビュー前の下積み時代
彼女には兄のように慕った人物がいた

ところが突然病に倒れ、この世を去ってしまう。

忘れるためにずいぶんの箱を用意し
鍵をかけては、また次の箱に入れる。

吉田は知る由もない、全くの偶然。

歌えません。

ずいぶんの葛藤があった

レコーディングの時は、黒いカーテンで中を見られないようにしてもらって
裸足で挑むことになる

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