[赤穂浪士]1 大石内蔵助

赤穂浪士シリーズ
いよいよ、四十七士を個人別の話に入っていこうと思います。

出来るだけ史実に基づいて、とも思いますが
どうしても面白いエピソードは仮名手本忠臣蔵等の物語の方に多いもんですから
七三で物語の方も入れ、さらにでーこん的演出もちょっとだけ

最初は当然この人から

大石内蔵助(おおいしくらのすけ)
表門組 大将 筆頭家老 45歳

本名、大石良雄
内蔵助(くらのすけ)は役職というか位の名前というか
大石家で代々受け継いで行く名前になります。

表門組というのは、討ち入りの時の事を言っておりまして
四十七士は二手に別れ、表門から討ち入る表門組と裏門からの裏門組になります

表門組の大将が大石内蔵助
ちなみに裏門の大将は大石主税(おおいしちから)です。

19歳で大石家を継ぎ、わずか21歳で赤穂藩の筆頭家老
内蔵助が35歳のときに「松山城の受け取り」という仕事をまかされて、
その仕事ぶりは大評判。

忠臣蔵などでは健康的でがっしりしたリーダーっぽい見た目で描かれることが多いけれど、
実際は梅干しのような丸顔の小男だったらしい。

家族は、奥さんのりくと長男の主税、次男吉之進、長女くう、次女るり
長女は、うちのセキセイインコと同じ名前です。

性格的には細かいところまできっちりしていて、頑固者
でも、色んな意見があった47人をまとめあげる訳ですから
かなり人望があったんでしょうね

参勤交代があるので、各藩そうですが
地元中心にいる人と、江戸中心にいる人とに分かれる。
大石内蔵助は地元中心にいる方。
堀部安兵衛とかは江戸中心にいる。
どうしても感覚に温度差が出るんです。

地元中心の人は、主君個人よりは、「浅野家」という家に仕えている意識の方が強い。
頭に来た仕返ししてやる。より、何とか家を存続させたいとなる

まだ弟の浅野大学がいるので、何とか心証を良くして存続させてもらえないか。

実は、赤穂藩では、過去に、いわゆる乱心ってのを2回経験している。
それによると、正気で刃傷沙汰を起こすとうんもすんもなくお家断絶なんだけど
ご乱心の場合は、まあ本人だけの問題だし、家は存続っていうこともある
あくまでも、そういう場合もある、ってだけなんだけど
ちょっとおかしな人というのは知ってはいるので
やっちゃったのね、とは思っている。

もちろん、殿はご乱心で、ってことは口が避けても言えないのがつらいところなんだけど
可能性は残っている。

内蔵助が最初に考えていた案は、自分以下家臣が大挙して江戸城へ行って
大手門の前で全員切腹。
可哀想にと、お家を再興してくれるかも知れない。
すごい事考えますね
お家が安泰なら自分も安泰という考え方なら分かりますが
自分が死ぬ事でお家を守るというのは私の理解の範囲を越えます。

結局、お家最高の望みが完全に消えてから
討ち入り案にまとまっていく訳です。
死にたくない人は離脱していって、
結局は自分が死ぬ前提の案にシフトする訳です。

良い悪いの問題を言い出すと色々あるでしょうが
単純にすごいなと思います。
何かのために自分の命を差し出す。
絶対に、私には出来ませんから。

長男とは、行動を共にしますが
妻とあと3人の子供を守るため
妻を離縁します。

討ち入りの時、装備した小刀に書かれていたのは
「万山不重君恩重 一髪不軽臣命軽」
(万の山々よりも主君の恩は重く、その前では自分の命は一本の髪の毛よりも軽い)

辞世の句
あら楽し 思ひは晴るる 身は捨つる 浮世の月に かかる雲なし

あら楽や、となっている資料もあります。

どうも本当はこちらっぽい

極楽の 道はひとすぢ 君ともに 阿弥陀をそへて 四十八人

浅野内匠頭も含めた48人で一緒に極楽に行きたいなという歌です。

索引はこちら
[赤穂浪士]シリーズはこちら(少し下げてね)


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