[赤穂浪士]11 萱野三平。最も悲しい選択

赤穂浪士シリーズ11人目は、四十七士ではありません。

萱野三平(かやのさんぺい)
28歳

萱野三平は、討ち入りに参加していません。

刃傷事件
刃傷事件の時、浅野内匠頭のお供で、江戸にいました。
いち早く赤穂へこの一大事を知らせるため、
その日の3時半には、早水藤左衛門とともに出発
早籠で使者となります。

江戸から赤穂への道のりの途中には三平の実家がある村があった。
そこを通りかかったとき、偶然にも三平のお母さんのお葬式を見かける
でも、いまは少しでも早く赤穂に行かなければ
手を合わせただけで、赤穂へ急いだ。

結果、早籠でも通常一週間はかかるところ、たった4日半で赤穂に着きました。

その後、いち早く義盟に参加
来るべき時が来たら、すぐに連絡してくださいねと言い残し、実家へ取って帰す。

母の供養を済ませ、実家で過ごしつつも、
今か今かと連絡を待つ

お家取り潰しを知ったお父さん
失業してしまった息子の為に次の就職先を頑張って探してくれる。

こんなところはどうだろう
話を聞きに行って見ては

ありがとうございます、お父上。
ただ、まだ気持ちの整理がついておりませんので
もうしばらくお待ちいただけませんでしょうか

義盟では、例え親たりとも知られてはいけないとの約束。

お父さんは、突然の不幸な出来事に塞いでいるのだろうと
自分の勤め先にお願いして完全に決めてきてしまった。

何と言っても、父の勤め先。
これを断るとなると父に迷惑がかかる

母の死に目にも会えなかったのに
これ以上親に迷惑をかけられない。

悩む三平
主君への忠義のに嘘をついて生きていくことも出来ない。

様子がおかしいと思ったお兄さん
持ち物を探って、やり取りしている手紙を見つけてしまった。

三平、これが故に悩んでいたのか

お兄様

これは捨ておけぬぞ、三平
わしや、父上が
みすみす、可愛いお前を死に行かせると思うか

このままでは、兄はしかるべきところに出ていくことになろう
子供の頃から仲の良い兄弟だった。
心底自分の為に思ってくれていることは良く分かる。

自分のせいで秘密の計画が世に明らかになってしまえば
全てが台無し

方法がない
いくら考えても方法がない

出した結論はあまりにも哀しいものだった

お父様、お兄様
先立つ不幸をお許し下さい

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