[天皇]12 景行天皇。ヤマトタケルが大暴れ

天皇シリーズ、12代から13代にかけてです。

ヤマトタケル
12代景行天皇の息子が日本武尊(やまとたけるのみこと)

古事記や日本書紀、この時期はほぼヤマトタケルの話に割かれているので
ヤマトタケルの話とさせてください。

ヤマトタケル(幼名、小碓命(オウスノミコト))には、大碓命(オオウスノミコト)という双子のお兄さんがいた。

大碓命はお父さんの景行天皇と仲が悪いので
朝食の場に出てこようとしない。

景行天皇がヤマトタケルに、
お兄さんに、ちゃんと朝食の場に出てくるように強く言っとけ

はーい

ところが何日たっても朝食の場に現れない

おい、ヤマトタケル
ちゃんとお兄さんに強く言ったのか?

ああ、はいはい、その事ですね
あのあとすぐ、ちゃんと言いましたよ
でも、まあ言うことを聞かない
こりゃ、らちが開かないと思ったので
トイレに行くときひっ捕まえて、手足もぎ取って、くるんで捨てときました。

唖然

普段は優しくておとなしい性格
まさかそんな性格を持ち合わせていたとは。
でも、待てよ
今頭を悩ませているあの事に使えそうだ。

大和王朝にとって、勢力拡大に立ちはだかる、九州の強敵、熊襲建(クマソタケル)

ヤマトタケルよ
クマソタケルを倒して来い

はーい

クマソ討伐
クマソタケル兄弟がいて、実に強い
そもそも、近づく事すら難しそう

よし、女装して近付こう。

女装してみると、とっても可愛い美少女
難なく宴会の場に潜り込みました。

クマソタケル兄弟も一目見てデレデレ
そこの娘、こっちへ来て、お酌せい

散々飲ませて、ぐでんぐでん
よし、そろそろ
お兄さんの襟首捕まえてグサッと一撃

えっ、な何なの?

逃げる弟を捕らえて格闘
さあ、とどめ

ちょ、ちょっと待って
言い残したい事がある

何じゃ

そもそも、あなた誰?

私は大和国の国王の息子
国王より命を受け、クマソ征伐にやって来た。

なるほどそういう事でしたか
我々兄弟はずっと無敵でした。
どんな相手もねじ伏せてきた。
いやあ、こんな強いお人が大和の国におられたとは
我々の誇るべき名前、タケルをそなたにしんぜよう。
これ以降、大和国のタケル、ヤマトタケルと名乗るのが良かろう。

了解です。
ブスッ

話を分かりやすくするため
最初から、ヤマトタケルと表現していましたが
正確には、この時、小碓命がヤマトタケルに名を変えました。

東国
帰って報告

景行天皇大喜び
こりゃひょっとして
今まで全く考えていなかった、東国の方まで行けたりして。
人使い荒いです。

ヤマトタケルよ
東国を征伐してまいれ

はーい

今度は長期になります。
何と言っても、東国はとても広い
大和王朝に服従しないのは、12国に及ぶ

じゃあ一緒に行くか
奥さんの、弟橘比売命(おとたちばなひめのみこと、以降オトタチバナと言います)を同行させます。
奥さんとはラブラブですので。

まずは、伊勢神宮に寄ります。
伊勢神宮にはおばさんのヤマトヒメを訪ねます。

あら大変ねえ
景行もむちゃくちゃな事を言うもんだわ
もし、何かあったら、この袋を開けなさい
と、袋を渡されます。

途中、尾張の国に寄りました
そこで、尾張一族の館に泊まったのですが
そこの娘の美しさに魅せられてしまいます。

結婚してください

ん?

不思議な事、書きました。
ついさっき、ラブラブの奥さんが同行していると言ったばかり

でもなあ
東国征伐に向かうところ
いくら何でも、非常識かな

いやいや、それもそうだけど、そっちじゃなくて。

よし、結婚の約束だけして、帰りしなに結婚しよう。
うん、解決。

良いのかなあ、と思いますが
当時は一夫多妻制
良いみたいですよ。

さあ、いよいよ東国

続きは次回
愛の物語になります。
(どっちのよ)

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