[大奥]5 綱吉→桂昌院

大奥シリーズ、5代将軍綱吉までやってまいりました。

ここで、大奥はすごいことになります。

桂昌院(けいしょういん)
5代綱吉のお母さん。
3代家光の側室。
あれっ、4が抜けてる

はい。
4代、家綱は家光の子供ですが、お世継ぎが出来なかったので
弟の綱吉があとを継ぎます。

ということは二人兄弟?
いえ、もう一人、綱重がいます。

お夏が綱重を産み
お玉が綱吉を産む
お玉は後の桂昌院です。

ともに京都の町娘出身と言うこともあって対抗心むき出し。
町娘と言えば聞こえは良いけど、八百屋の娘。
玉の輿という言葉はここから来ているんです。
どういう風に八百屋の娘が玉の輿に乗ったかは、こちらも読んでね
護国寺に行ってきました。さすがは桂昌院

長男は別格なので次男と三男が強力なライバル

どちらかというと、綱吉の方が聡明と家光から誉められることもちょくちょく。

お玉さん、張り切っちゃいます。
徹底的な教育ママ
面白いことに、綱吉もそれに応え、頑張ります。

勉強大好き
お母さんの事はもっと、大大だーい好きっ

異常なほどのマザコンでございます。

ちょっとまずかったかも、と反省した家光
以降は、兄弟を完全に平等に扱います。
自分の弟、忠長の悲劇というのがありましたので
兄弟ってよほど気をつけないといけません。

長男じゃないのはいかんともしがたく、弟二人は外に養子に出されます。
綱重は甲府藩
綱吉は館林藩

いいや、館林藩で頑張るぞ!

ところが、再びチャンスがやって来るのです。
玉の輿カンバック!

長男家綱にお世継ぎが恵まれない。
ひょっとしたらひょっとする

いよいよ、綱重とのライバル争いか
と思ったらなんと、家綱より先に綱重が亡くなっちゃった

本当にひょっとしたぞ。

将軍に
元々やりたがりの綱吉
お母さんに相談しつつ、かなり前へ前へと。

越後騒動という御家騒動には、将軍自ら直接裁定。

ただ、途中からちょっとずつおかしな方向に。

原因はやっぱりこの問題。
お世継ぎ問題。

家綱にお世継ぎが出来なかったがゆえに、自分は将軍になれたのに

大奥のシステムで安泰と思ったし
綱吉も頑張っているんだけどね。

せっかく男の子が産まれたと思ったら、すぐに死んじゃった。
幼児の死亡率は極めて高かったのでね

桂昌院は、ひたすらに拝みます。
これは信心が足りないからに違いない。

隆光というお坊さんがいて
私には特別な法力がございます。

お願いします。
どんな事でも致します。
なにとぞ、なにとぞお世継ぎを。

言われるがまま、されるがまま
桂昌院というのは、お玉が出家してからの名前です。

護国寺をはじめとし
全国のお寺の再興に湯水のように金を使います。

難しいところですね
これが故に、それ以降、幕府の財政は悪化の一途を辿るのですが
桂昌院のお陰で助かった寺院は全国に数知れず。

仏教に限らず、綱吉は大の儒学好きだったし
いっぱい勉強したから、文化的なことに理解が深い

小説の井原西鶴、俳諧の松尾芭蕉、浄瑠璃の近松門左衛門
尾形光琳や浮世絵の始祖といわれる菱川師宣など
元録文化と言われる文化が大きく花開いた。

マザコンの綱吉
身分の面でコンプレックスを抱えるお母さんに、取って置きのプレゼント。

従一位

女性で最高位です。
これをもらうために、綱吉はずいぶん苦労しましたから

綱吉は、奥さんや側室についても色々ありますので、次回さらに続きを話します。

索引はこちら
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