[昭和歌謡]83 なごり雪

昭和ヒット曲全147曲の真実シリーズです。

フォークが続きますね

なごり雪
イルカ
作詞・作曲 伊勢正三
1975年

♪汽車を待つ君の横で 僕は時計を気にしてる
季節はずれの 雪が降ってる
東京で見る雪は これが最後ねと
さみしそうに 君がつぶやく

なごり雪も 降るときを知り
ふざけすぎた 季節のあとで
今 春が来て 君はきれいになった
去年よりずっと きれいになった

名曲
誰しもが認める名曲なんじゃないかと思います。
「後世に語り継ぎたい名曲」という感じのテレビの企画では絶対に上位に入る名曲
川の流れのように
北国の春
いい日旅立ち

春のゆったりしたイメージ

伊勢正三だったんですね
イルカの作詞作曲だと思っていました。

かぐや姫のアルバム「三階建の詩」に収録されて、人気が高かった歌
かぐや姫が解散したので、そのままになっていた
伊勢正三と仲の良かったイルカが、自分にも歌わせて欲しいと直接交渉。

イルカは大したもんですね。
完全に自分の世界の曲にしちゃっている。

歌の意味
シーン自体は明確に目に浮かびますが
意味するところは何だろうと疑問がわきます。

「昭和ヒット曲全147曲の真実」の本で、ある解釈をしています。
作詞が伊勢正三ですので、22才の別れ、と関連させている。

それをヒントに、こんなストーリーを考えてみました。

ーーーーーーーー

同郷で幼いときから知っている二人。
彼の方がひとつ年上。
彼が高校3年の時、東京の大学に受かり、東京へ行く事になる。
もう、頻繁に会えなくなる
初めて、彼女を女性として意識していることに気づく。

付き合って欲しい。

文通をしながら愛を育む。

翌年、彼女も追いかけるように、東京の大学へ。
お互い頻繁に行き来して、楽しい日々が続く。

彼は先に卒業して、苦労して就職
最初の会社でうまく行かず、職を変えたりと落ち着かない毎日
そんなこともあり、彼女と会う機会が減る。

そうしている間に、彼女には新たな出会い。
5つ年上の、頼れる男性
彼女が大学を卒業するちょうどそのタイミングで
その男性は田舎に帰り、親の会社を継ぐことになった。

思いがけない一言。

結婚して下さい。

彼に打ち明ける

やめとけ

そういうべきだったろう。
彼女がそれを期待しているのも分かる。

でも、彼の中では、恋愛と結婚がまだ繋がらなかった。

彼女にしたって同じなのに。

なのに。

動き始めた汽車の窓に 顔をつけて
君は何か 言おうとしている

あなたは

あなたのままで
変わらずにいてください
そのままで

ーーーーーーー

伊勢正三は、
最初に、サビの「今 春が来て 君はきれいになった」
が、メロディ付きでふっと浮かび
そこに至るためのストーリーを複数考えながら練っていったと言います。

別れ
別れ

季節外れの雪

きれいですね

こんな経験無いんだよなあ。
全然持てなかったから、女性と付き合った経験がほぼなくて
ちゃんとお付き合いしたのはカミさんひとり

一方的に大好きだった人というのは何人かいる
中学3年から大学一年まで
高校から別の学校になっちゃったから、ずっと文通
大学に入って東京に来たけど
休みの時、田舎に帰った時に意を決して告白したけど惨敗

その時が別れと言えないこともないけど
なごり雪のようにきれいな思い出じゃないんだなあ。
せめて、きれいな思い出として残っていれば

自分でも情けなくなるひどい終わり方
詳しくはこちらを読んでね
恋愛の思い出(中3から大学編)
いや、やっぱり読まないでね

索引はこちら
[昭和歌謡]シリーズはこちら(少し下げてね)

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