行ったり来たりのお正月

(1/3の事です)
正月は旧芝離宮恩賜庭園で、ターポンスポポン
の続きです。

浜離宮恩賜庭園(浜御殿)
ダーッシュ
二度目のダッシュでヒーヒー

共通券で、お願いします
庭園ガイドはどちらに行けば

すみません。庭園ガイドは1時でして。

えっ 2時じゃないんですか

いつもは2時なんですが、お正月特別に1時でやらせていただいています。
2時には、放鷹術と言いまして、鷹が行ったり来たり

それは、11時に見ました。

そう言われると13:00って書いてあったような気がしてきた。
色んなものがごっちゃになっています。

ゆっくり歩いてこりゃ良かった

でも、只じゃ起きないでーこんでございます。
正月特別バージョンの鷹と小鼓
もういっちょ、何かがあるに違いない
チラシに目を通すと
「松の茶屋 特別公開」
ほら来た

ゴー

松の茶屋の手前に、鷹の茶屋というのがありました。
前回来たときはこれは無かった
出来立てのさらっぴんです。

中に入ると、お姉さんが一組のお客さんに色々解説しています。

よっしゃ
庭園ガイドより結果的に良かったかも
庭園ガイドは、1人に対して十数人だから、質問し放題って訳にはいきません。
とか言いながら結構質問はしますが、これでも遠慮しぃしぃ

前の人の説明が終わるのをじっと待ちましたが、かなり長い解説
これは期待できそうです。

終わった!
すみません、色々教えていただけるんでしょうか

若いお姉さんなんだけど
よほど歴史が好きだと見えて、詳しいのなんの
バンバン質問しちゃいました。

えっ、ここに家斉が腰かけたんですか

11代将軍家斉は大の遊び好き

元々は、甲府の藩主の綱重(4代将軍家綱の弟)へ与えられた広大な領地
葦の生い茂る4万5000坪の広大な土地

御殿も作って鷹狩りも楽しむんだけど、綺麗な庭園を作ったどうかまでは分からない
あくまでも甲府藩のもの
甲府殿御屋敷

5代将軍綱吉(綱重の弟)は、鷹狩りなんてとんでもないのでやっておりません。
お世継ぎが出来なかったので、その時点では死んじゃっている綱重の息子に将軍を譲ります。
6代将軍家宣です。

家宣が自由に使っていた甲府殿御屋敷はどうしましょうか
将軍になっちゃいましたから、幕府の直轄領ということで

浜御殿の誕生です。

6代家宣と7代家継は短期間で終わっちゃいまして
8代将軍吉宗
禁止されていた鷹狩りを復活。大好きだったのね
浜御殿も鷹狩りの場所として整備

吉宗の時は、鷹狩りだけではなく実に色んな事に使われます。
幕府直領で誰も住んでいない、自由に使えてまとまった土地ってここだけですので

織物、塩作り、農業、刀剣作り、象まで飼っています

庭園として、整備したのは、やっぱり11代家斉の時
鷹狩りの場としての整備も思いきり進み
実に100回以上もここに来ています。

ということで、この鷹の茶屋もこの時作られました

はいここからこっちが、将軍の場所で、大名はこっちにしか入っちゃいけません
天井も、将軍エリアと、大名エリアは違います
こっちが将軍

こっちが大名

鷹狩りの具体的なやり方もこの地図をもとに詳しく教えてくれました。

要するに、釣りで言うと釣り堀みたいなもので
ホイホイ取れなきゃ、家斉は機嫌が悪くなる
でも、家斉が自分で鷹をホイッて放って実際に取らないとこれまた機嫌が悪い

鴨も、命がかかっているので警戒心が極めて強い
そのために人の気配を消して大覗きというところで様子を見る

あらかじめ、アヒルを飼い慣らしてあって、カンカンカンって鳴らすと餌をあげる合図

アヒルがこの溝を伝ってやってくる

鴨は人間は信用しないけど、鳥は信用する
アヒルに
何々 なんか良いことあるの?

後ろをついてきて、溝の中へ

そこを捕まえたんじゃ面白くない
人間が顔を出してワッ

ビックリして飛んで逃げる鴨に向けて、家斉が鷹を放つ

鷹は捕まえた鴨を落として、徹底的にやっつけようとするから
すかさず鳩と入れ換える
そのあと、その鳩すらすぐに取り上げちゃうんです。
お腹をすかせていないといけませんから。

いやあ、すんでのところで逃げられるところでしたなあ
さすがは上様
技が全然違いますなあ

おう、分かるか
これが出来るようになるのはわしぐらいのもんじゃわ
ガッハッハッ

それ以外にも、江戸城からここまでくる船のルートとか
大奥の女中たちはどこで待機して何をしたかとか
質問にも全部答えてくれました。

松の茶屋
いよいよ、特別公開の松の茶屋
15~30分くらいの入れ換え制で解説してくれます。

ここの目玉は鳥が飛ぶところ
前の池に太陽の光が反射して

鳥の形の穴を通し

鳥の形の光が映る


飛んでいる姿は動画を見てね

とてもラッキー
こんなに綺麗に飛んでいるように見えるのは、条件が色々揃っての事
この季節この時間帯で、雲がない強い光で、風が強すぎない

それが証拠に、次の回の人の時は、もう見えなくなっちゃいました
可哀想なので撮った動画を見せてあげました

他にも超一流の素材が使われ
丁寧な業で仕上げてあるのを一つずつ説明してもらえました


潮入の池
海水を引き入れた潮入の池は、今も残っているのはこの浜御殿だけ
潮の満ち引きで池の表情を変えます


ここが門です

面白いのは
門を普通に開けたままだと、干潮の時に水面が下がり過ぎて
すっからかん、て感じになっちゃうので
それほど大きく上下しないように門を開けたり閉めたりするんですと
面白いねえ

おでかけマップ

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