[天皇]38 天智天皇。日本滅亡の危機

天皇シリーズ
ようやくです。
超大物です。

天智(てんじ)天皇
668-671

大化の改新をやった、中大兄皇子(なかのおおえのおうじ)です
激動の東アジア情勢の中で、主導権を維持すべく、朝鮮半島に大挙して出兵
その白村江の戦(はくすきのえの)で、唐にこてんぱんにやられます。

お母さん、斉明天皇はその準備をしている九州の地で亡くなります。

自分が蘇我入鹿を殺した実行犯になった。
手が血で穢(けが)れている

天皇の役割を神事のトップと政治のトップと位置づけるなら
穢れを嫌う神事は出来ない
お母さんや叔父さんにそちらは任せるという役割分担
政治にしか興味のない中大兄皇子はそれはそれでありがたい

極端に俺が俺がの性格で、政治的ライバルを死に追いやって来た
お母さんが亡くなると、いよいよ誰もいない

天皇が空位のまま、中大兄皇子が政治を司った。

そうこうしている間にも、国際情勢が悪化の一途を辿る

百済(くだら)に続き、高句麗(こうくり)も滅亡
唐は、いよいよ日本本土に来襲し、日本を支配下に置くための準備を進める

第二次世界対戦、ペリー来航、元寇に並ぶ日本国滅亡の大危機

海岸線には迎え撃つための、武器を配備
都は、飛鳥の地から、近江(滋賀県)へ退去し、何とか持ちこたえるための準備
ただ、白村江の戦で力の差が歴然としていることは承知しています。
Xデーがいつなのか恐怖におののく日々

さすがにこうなってくると世論も、天皇不在の異常事態のままではまずいだろうと
中大兄皇子の天皇就任を認める空気になります。

萬を持して、天智天皇の誕生です。

大化の改新で行われた改革を修正しつつ、体制を強化
特に戸籍はかなり全国的に正確に網羅していきます。

一転
そこで不思議なことが起きます。
状況が一変

唐と結んでいた筈の新羅(しらぎ)がおかしな行動に出ます。

高句麗の残党を支援し、唐と闘うことを後押し

こら、新羅
誰のお陰で、百済や高句麗に勝てたと思っている

唐はカンカンです。

日本への侵攻の優先順位が下がります

助かったぁ

しかも
新羅を挟み撃ちしてぶっ潰そうと
日本に協力要請をしてきました。

こりゃまた予想外
いいように使われるだけかも知れませんが
断れるような状況にはありません。

さあ、どうなる

ところが、肝心の天智天皇が病気になってしまいます

日本の運命やいかに
このあとの話は、次期天皇の中で続けていきますが
天智天皇は、こういった政治や戦争の話以外にも色々あります。

次回は、天智天皇の「それ以外の話」を挟んでから
続けていきたいと思います。

[天皇]シリーズはこちら(少し下げてね)

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