関西人、その不可思議なるもの(もったいない)

前回、関西人ネタでものすごい数のコメントをいただきました。
これは、第二段も書かないわけにはいきません。
「うけてなんぼ」と肩を並べる関西人を関西人たらしめている2大特徴「もったいない」です。
それに付随して、「なんでもかんでも値切る」があるわけですが、今日のところは「もったいない」

もったいない
まあ、きれいな言葉でゆうとりますが、早い話が金に汚い。
バンバン出費できる関東人が信じれんというか、ちょっとだけうらやましいというか。

ラインスタンプ
有料のラインスタンプを買うのを何ヵ月悩んでいるか。
一回こうてしまえばどうっちゅうことないんでしょうが、恐ろしゅうて、恐ろしゅうて。
購入の手続きをしたが最後、借金まみれになるんとちゃうやろか。
コインのマークの横の100って100円のこと?
誰か代わりにこうてくれんやろか。
200円出してもいい。何ならそこに消費税つけてもいい。

歯ブラシ
大学の時です。ある雑誌で歯ブラシは買ってすぐにお湯の入ったコップに刷毛の方をつけておき、
冷めるまでそのままにしておくと広がるのが遅いという情報を得ました。
さっそくゼミ室で実践していると先輩が通りかかりました。
「これなに?」と聞かれました。やったー。
関西だとこんなお得情報を手に入れるとヒーロー扱いです。
翌日からゼミ室は歯ブラシコップであふれることでしょう。
得意満面で話すと一言。

「おまえなぁ、歯ブラシくらい買えよ」。
ガーン。これが東京なのか。
東京恐い。

ポケットティッシュ
テレビでやってた実験です。
ポケットティッシュのビニールのところに5000円札をはさんで街頭でティッシュ配りをしたらどうなるか。
同じことを東京と大阪両方でやりました。
東京では5000円に気づくと返しに来ました。「ええーっ」です。
まぁでもそういう人も中にはいるかもしれないなと思ってみていると、来る人来る人全員返しにきたのです。
本当に100%でした。

お判りでしょうが、大阪では誰一人返しに来ません。
当たり前です。
返したりしたら失礼に当たります。
あるおばちゃんはぐるっと回ってもう一回もらいに来ました。
みあげたものです。さすがは大阪のおばちゃんです。
おばちゃんが繰り返しくるので、今度、5000円を入れていないティッシュを渡しました。

すると「あんた、これ5000円はいってないやないの」
すごいっ

思いに答える
正直、歯ブラシがどれだけ得になるかってことじゃないんです。
歯ブラシコップの話を聞かされた人には、分かることがあるんです。
情報を聞いてから、今まで、自分に合うまで、どれだけ楽しみにしていたかが分かるんです。
関西人なら、同じようなことをいっぱい経験してます。
「はよ言いたい」って自分に会いたがっていてくれたことがよく分かるんです。
満面の笑みでよう分かる。
その思いに答えんでどうすんの。
「すごいな、それ、どないすんの」

でも、もっといいおもてなしがあります。
「なにそれ、それがどれだけやのん、買うてもしれてるがな」
そういいながら、新しい歯ブラシ買いに行って、目のつくとこに歯ブラシコップ。

かっこ悪い
見栄ってことをどう考えるかということでしょうけど、
「見栄」には自分しかない。
かっこ悪い方がかっこええやん。
関西人は何となくだけど、そう思ってる。
かっこ悪かったら、周りのかっこいい人がより目立ってかっこいいやん。
かなり古くなるまで、ずっとものを使い続けることって、「見栄」の世界からするとありえないことかも知れん。
でも、ものを大切にすることって、周りの人を大切にすること。

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