[昭和歌謡]128 氷雨。外は冬の雨

昭和ヒット曲全147曲の真実シリーズです。

氷雨(ひさめ)
日野美歌
作詞・作曲、とまりれん
1982年

♪飲ませて下さい もう少し
今夜は帰らない 帰りたくない
誰が待つと言うの あの部屋で
そうよ誰もいないわ 今では

氷雨
好きでしたねぇ、この歌
演歌の中では一番口ずさんだかも知れない

♪外は冬の雨 まだやまぬ

競作でした
とはいえ、元々は佳山明生のデビュー曲
あまり売れませんでした。

そこから10年の時が流れます。

日野美歌が、氷雨を聞いて

良い歌ね。歌いたいわ

レコーディングして発売すると、2ヵ月後にはヒットチャートの上位に入って
50万枚のヒット

えっ、あの曲、そうなの?
元の持ち主、佳山明生は慌てて再レコーディング

発売すると、相乗効果で、こちらも大ヒット
日野美歌を抜く、80万枚

良かったですね
もし、日野美歌の方だけ売れてたら
佳山明生は頭に来るでしょうけど
感謝しかないでしょうね

日野美歌的にも、元々歌ってくれていた佳山明生
ヒットしていた時も、ベストテンとかで2人ともランクインし、佳山日野の順
佳山が引っ張ってくれた、という形です。
誰にも損はない、とても良い形なんじゃないでしょうか

俳句
ところで、氷雨って元々は雹(ひょう)の事
氷の塊がパラパラ降ってくるあれ。
雹が降るのは夏だから、季語としては夏
俳句の人は、氷雨と来ると100%夏をイメージするらしい
でも、一般的には、冬の雨のイメージ。今は辞書でも両方書いてある

ダメ押しで、氷雨がヒットしちゃった

♪外は冬の雨

俳句の人たちは完全にあきらめた

どうぞどうぞ、氷雨を冬の雨で使ってもらって構いませんよ
ただ、俳句の中でだけは、夏ですからね!

[昭和歌謡]シリーズはこちら(少し下げてね)

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