[宇宙]天王星。夏が21年、冬が21年

宇宙シリーズ

天王星

天王星は自転軸が98度も傾いて回っている
地球だと縦からちょっとだけ傾きつつ、太陽の回りを回っているけど
天王星はほぼ横向きで太陽の回りを回っている

するとどういうことが起きるかというと
北極あたりは、随分長く、ずっと太陽に当たりっぱなし

公転の周期、すなわち太陽を一回りするのに84年かかるので
春夏秋冬それぞれ21年ずつあることになります。

春夏ものの服は、42年も使えます。
42年に一度、国家的大事業として
「衣替え」ですね

輪っか
土星ほどではありませんが
天王星にも輪っかがあります。
9本の輪っかまでは分かっていたんですが
探査機でさらに2本あることが分かりました。
いずれもとても薄いものです。

なぜ、そんな薄い輪っかが整然としているのかが分かりませんでした。

でもその後の観察で、輪っかのちょうど内側とちょうど外側に衛星があることが分かりました。

これらの衛星があたかも羊飼いのように、整然と並べている訳です。

ほれほれ、ちゃんと並びなさいよ
ぜんたーい進め、イチニッ

輪っかも、衛星もやっぱり縦に回っています。

謎の解明
なぜほぼ90度も地軸が傾いているかは長年の謎でした。

コンピュータが進化することで、高度なシミュレーションができるようになりました。
仮説として、地球ほどの大きさの星がぶつかった衝撃で傾いたのではないか

天王星は地球の4倍ほどの大きさです。

計算してね
はーい

コンピュータは賢いです。

あら残念。傾かない。

もう一度仮説の練り直し。
仮説を考えるのは賢い人間の役割です。

傾いたぞ!

天王星が出来立ての頃
地球ほどの大きさの星が
かなり短い間隔で2回ぶつかった。

そうすると、90度傾き、
二つの星の破片が、衛星や輪っかになって縦に回ります。

[宇宙]シリーズはこちら(少し下げてね)

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