[天皇]87 四条天皇。無事に育ってくれと祈るばかり

四条天皇
1232~1242年

後堀河天皇は、守貞親王に始まる皇統がとても危なっかしいものであることが分かっている
自分はとても病弱

四条天皇が生まれるとすぐにでも譲位をしたかった。
生まれてすぐって訳にもいかないから、2歳になるのを待つ

よっしゃ、2歳

すぐに幕府に許可を求める

2歳での即位の前例は六条天皇しかない。
六条天皇はその前の二条天皇が病気でもう持たないってときに、仕方なく。
そのまま、二条天皇は亡くなってしまう。
さらに、六条天皇はそのあと、平清盛から、高倉天皇への無理矢理譲位させられ
自身も13歳までしか生きられなかった。

縁起が悪い、と幕府が渋る

関白、九条道家は、やっちゃえやっちゃえ、と儀式を強行
譲位を強行して良かったと言えるかも知れない
やはり、その2年後、後堀河は亡くなってしまう。

この時点で、四条天皇は4歳
何とか無事に育ってくれと祈るばかり。

道家が摂政を譲った教実もその翌年亡くなってしまい、
道家がまた復帰

道家は何とか状況を好転させようと
近衛家と縁談

長く藤原氏の中で、主導権争いで反目しあってきた両家
ここは、気持ちをひとつにして難局に当たろう。

摂家将軍、頼経(よりつね)との関係も良好。
道家と頼経は親子ですから。

ただ、幕府(執権)から見て、不安であることには違いない。
早めに二の手を打っておく作戦。

高倉天皇の三男の惟明親王の息子、交野宮(かたののみや)
普通は、皇位継承者以外は、トラブルのもとなので出家させる。
交野宮も出家しようとしているところにストップがかかった

次あるかも、って自覚してね、のサイン
でも、元服もストップ。
元服させてしまうと、皇位継承者の候補になったのが丸わかり
守貞親王系は、何としても繋げようとしているわけで
今のうちから、そこまであからさまなのはちょっとね。

ところが事件が起きる。
交野宮が世間を騒がす大事件を起こす。
おそらく、皇位継承のプレッシャーに耐えかねて
自ら外されるために起こしたのでしょう。

天皇になる可能性が出たとなると、ガツガツ取りに行くもんだと思っちゃいますが
誰しも全部がそういう性格な訳ではない。

はい、外れたぁ

そうこうしているうちに残念
ダメでしたか。

10年は頑張ったんですがね
12歳にして、四条天皇病気で亡くなります。
子供がいるはずもなく、守貞親王系は完全に断絶

えっ、どうすんの。

続きはシリーズの次回ね

[天皇]シリーズはこちら(少し下げてね)

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