めったにお目にかかれない光景を目にすると、人は幸運が訪れるのではないかと期待したり、
不幸が起こるのではと身構えたりするものだ。
後者のひとつに竹の花に関するものがある。
竹はイネ科なので、イネに似た細い房状の花が咲く。 そして竹林のあちこちで花をつけたあ とに白っぽくなって、いっせいに枯れる。
しかも、竹の花が咲くのは60~120年に一度という長いサイクルなので、
生きているうちに一度も見ないという人も珍しくはない。
開花して一 気に枯れるという不思議な現象を目の当たりにすれば、
凶兆かと思っちゃうかも。
竹はなぜ花を咲かせると一度に枯れてしまうのかというと、
1本1本別の個体に見える竹林 の竹が地下茎でつながっているためである。
地下茎は竹林の地中に網目のように張り巡らされている。
前回も話しました
[迷信]3 地震のときは竹やぶに逃げろ
この茎も竹のように節があって、その節からタケノコが生えてくる。
ひとつの株だからこそ、花が咲くのも枯れるのも同時期になる。
ここで、不思議なことが。
同じ竹藪の中の竹たちは、地下で繋がっているからひとつなんですよ
これは分かりやすい。
とはいっても、すべての竹が同じ株でつながっているわけではない。
当然、違う場所の竹藪は、地下茎で繋がっていないから違う竹
なのにシンクロするんです。
1960年代には日本のマダケの3分の1が枯れてしまうということが起きているのだが、
なぜ全国各地で同じ周期で花が咲くのか、
そのメカニズムについてはまだわかっていないことが多い。
2019年にも各地で竹の花が咲いたことが確認されている。
そのあとコロナ
関係ないとは思うんですが。
うーん