[歳時記]2/13 ワーグナー死去

2/13
ドイツの作曲家ワーグナーは、
少年のころにベートーベンの曲に感動し、作曲家になることを決意。
早くからその非凡な才能を発揮し、歌劇の指揮者となった。

チューリッヒでは、人妻との恋によって『ウェーゼンドンク歌曲集』や
『トリスタンとイゾルデ』などの名曲が生まれた。

1883年2月13日、イタリアのベネチアで狭心症の持病を持っていた彼が、
体に異を感じ、苦しみながら「医者と妻を!」とうめいたという。

妻のコジマが駆けつけて、いつも愛用していた薬を飲ませたが効果はなく、
妻の腕の中で息を引き取ったのである。

この人がコジマさん

彼の遺体は青鋼とガラスでつくられた立派な棺に入れられた。
そして、黄金の獅子をあしらったゴンドラに乗せられ、
私邸のあるバイロイトへと向かった。そのときに流れたのは、
自作『神々の黄昏』という葬送行進曲だった。

まさか、この日が来ることを予想していたわけではないだろうが、
なんとも用意のいいことだ。
自作の曲で送られるとは、ワーグナーも幸せだったにちがいない。

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