ブータンに伝わる民話

ブータンに伝わる民話で、ブータンの国民性を良く表したものがあります

ヘレーじいさん
ヘレーじいさんはある日、そば畑を耕していて
とてつもなく大きなトルコ石を見つけた

こんなトルコ石を見つけたからには、もう働く必要なんかないわい
これを売れば金持ちになれるぞ

ヘレーじいさんは得意げに市場に向かいました

しばらくすると、馬を引いた男に出会いました

ヘレーじいさんやーい。どこへいくんだい?

ヘレーじいさんは、うきうきした気分で答えました。

そば畑を耕していたら、切り株が出てきたんだよ
その切り株を抜いたら、なんとトルコ石が出てきたんだよ
それで、これからこいつを市場に売りにいくところさ
ところで、お前さん。
その馬を、このトルコ石と交換する気はないかい?

馬を引いた男は、トルコ石の大きく立派なことにびっくり仰天して
馬とさっさと交換し、
気が変わらない内にと
大急ぎでその場を去って行きました。

ヘレーじいさんは、大満足でした
そして、馬を引いて、また市場の方へと歩きだしました

ヘレーじいさんは、この調子で
馬を牡牛に、牡牛を羊に、羊を雄鶏にと
次から次に出会う人ごとに交換した。

最後に、
自分の心の思いを歌に歌いながらやって来る男に出会った。

男は歌を歌うのをやめ、どこに行くのかと訪ねた
するとヘレーじいさんは、また楽しげに行った

まあ、お聞き
そば畑から、切り株を抜いたら、トルコ石が出てきたのさ
それが馬になり、馬が牛になり、牛が羊になり、羊が雄鶏になったのさ
ところでお前さん。
雄鶏をお前さんの歌と交換する気はないかい?

ヘレーじいさんは、男の腕に雄鶏を預け
自分は嬉しい心の内を歌に口ずさみながら
遠ざかっていきました。

ブータンでは、誰が見ても馬鹿げた取引をするものを
「ヘレーじいさんのようだ」
と言います。

生き方
言わずと知れた「わらしべ長者」の逆バージョンですね
考えてみれば、わらしべ長者もへんてこな取引です。
わらしべ長者も相手から声をかけてきたんでしょうから
取引だけを見ると一緒かも

こういう民話が残っていて、日常の中で引き合いにだされる
その国民性が面白いなと思うのです。

おそらく、それに近いことが行われるんじゃないか
そうじゃなきゃ、民話として語り継がれて残っていかない。

お前、ヘレーじいさんみたいだな
そうかもな。
わっはっはっ

みたいな最後はその場が笑いに包まれる、使い方になるんじゃないだろうか

経済的な成功を重要視せず
そんなことより、
って何かが色々ある国民性なのかもしれない。

ヘレーじいさんにその時の事を聞いたら
こんなふうな答えが帰ってくるんじゃないかな

いやあ
嬉しかったのさ
自慢したくてね
みんなはとっても喜んでくれたよ。
あの時の歌は、今でも良く歌うのさ
♪♪~

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