[首相]46 竹下登。目白との決別
の続きです

消費税
1988年度(昭和63)予算案に対して、与野党が対立
自由民主党は、「抜本的な税制改革の一環として、恒久財源を求めて実施する」と回答したが、
野党は減税を餌に消費税の導入を図るものだと反発し、国会は紛糾した。
その後、減税規模と財源について、規模を1兆2550億円とし、
財源は消費税に求めないことで合意された。
でも合意がひっくり返され、竹下内閣は1988年6月28日、
消費税導入を含む政府税制改革要綱を閣議決定する。
消費一般に課税する消費税導入を打ち出す一方、
所得税・法人税・相続税の大幅減税と、
株式売却益への原則課税強化など不公平税制を是正するとする、
税制改革に関する内閣総理大臣談話を発表した。
その翌月の7月20日に開かれた衆議院本会議で竹下は、
「若し聞く人なくば、たとひ辻(町角)立ちして成とも吾志を述べん」という
石田梅岩(江戸時代中期の思想家)の言葉を引用して、
消費税導入への不退転の決意を表明した。
事実、9月から竹下は岐阜を手始めに、
消費税導入の必要性を国民に訴えかけるために、
辻立ちで地方遊説をしている。
竹下登の不退転の決意
過去の経緯から、これを実現しようとすると選挙で大敗
分かってはいても、竹下は自分がその地雷を踏むことを選ぶ
ところが追い打ちをかける事件が勃発する
リクルート事件
同じ衆議院本会議でリクルート事件が問題となったのである。
代表質問に立った社会党の土井たか子委員長が、
竹下の演説にリクルート事件に関する発言が全くないとして、追及した。
竹下が「政権の命運を賭けた」税制国会は波乱が続く
消費税スタート
税制問題等調査特別委員会が設置され、委員長に竹下の盟友金丸信が就任した。
野党との太いパイプを持つ金丸信が、あれやこれや
ただ、土井たか子(おたかさん)は動じない
ダメなものはダメ
やはりリクルート事件が足かせとなる。
11月10日に開かれた衆議院税制問題等調査特別委員会で、
法案は自民党単独で強行採決される。

国会審議はストップするが、
衆議院にリクルート問題調査特別委員会を設けることや、
税制改革法案に関しては消費税実施後に弾力的に運用するといった条件によって野党の合意を得て、11月16日に税制改革6法案は衆議院を通過した。
税制問題等調査特別委員会の審議時間は86時間30分で、
当時史上3番目の長時間審議であった。
12月24日の参議院本会議で、竹下悲願の税制改革法案は可決・成立した。
そして、翌1989年(平成1)4月1日、消費税がスタートしたのである。
今や消費税率は10%
税収の中の約半分を占めている

おたかさんブーム
一方の土井たか子はきっぷの良い男前なイメージで人気がうなぎ登り
おたかさんブームを巻き起こす
「やるっきゃない」は流行語に
リクルート事件の追及を受け、竹下はとうとう退陣
退陣後の参院選では、自民党が予想通り大敗
竹下登もおそらく最初から分かっていたろう
自民党は過半数割れで、参議院の首班指名は
「土井たか子」

あの名言が生まれる
「山が動いた」