アルバイト第二弾、きつかったー

ゴールデンウィークのアルバイト。
前回、食品工場での洗い物の話をしましたね。
今日は第二弾、製本工場です。

製本工場
どでかい本を製本する工場です。
おそらく印刷は別の場所でやってるのかな。
印刷が仕上がったページがドドンと持ち込まれ、
組み合わせて雑誌にする。
本は本で別の場所であるのかな。
見たのは雑誌ばかり。

アルバイトはいっぱいいたのですが
みんなベテランの人ばかり。
私のような、一日だけの短期は2人だけかも。
もう一人も、なぜかその場にはいなかった。

業種によってこうも違うんですね。
食品工場の場合は、アジア系のパートのおばさんが主。
今度は、女性はただの一人もいません。
おそらく全員日本人。


最初に行って、普通は何らかの説明があるんですが
びっくりしました。
初めてです。何の説明もないの。

初めての人へ、と掲示があって、それだけ。
時間まで待機していて下さいと書いてある喫煙室で待っていても、
何かが起こる気配がない。
始業時間になった。
ひとりの人に

あのぅ
初めてなんですけど
ここで待ってていいんでしょうか。

いや
朝礼が始まるので
じゃあ一緒に行きましょう。

朝礼終わって、
前で説明していた人に

あのぅ
初めてなんですけど

はい
と言いながら、
色んな人に指示。

歩き出したので付いて行く。
無言で、手でここって言って、行っちゃった。

そこにいたのがベテランのアルバイトさん

あっ、派遣の人ね
はいっ

一応、話は通っているっぽい。
親切に教えてくれた。

いやあ、びっくりしました。
男ばかりの現場ってこんな感じなんですね。
こんなに違うか。

午前中
午前中、担当したのは、出来上がった雑誌が機械から出てきたのを梱包する作業。
梱包と言っても、十字に紐をかけるだけ。

梱包機に一枚紙を置く。
上に機械から流れてきた20冊束の雑誌を置く
その上にもう一枚紙を置く
上下の紙を紐がかかった時にクシャッとならないよう縁のところを若干折る
ペダルを踏む
ガシャンガシャン。
紐がかかる
縦横向きを変える。
紙を折る。
ペダルを踏む
ガシャンガシャン。
ここで、手が出てると手まで梱包されちゃいます。

出来上がった十字に梱包された雑誌の束を
フォークリフトのコンテナの上に乗せていきます。
この時の形が独特で、11面積み。
それぞれ縦横が入れ替わるものすごい不思議な形。
2段目は1段目と同じにならないよう、その形が90度入れ替わる
難しいよー

とはいえ、これだけっちゃこれだけ。
一人じゃ絶対無理だけど、ペアで2人でやるので何とかなる。
ひたすらひたすら繰り返す。

十字梱包も、少しずつ慣れてきた。
紙を折るところをどう素早くやるか
色々ちょっとずつやり方変えながら
リズムがつかめてきた。

最初よりは早くなってきたんでないかい?

途中ちょっとイレギュラーなのがあったので
社員さんがやってくれて、私は横で見てた。

えええっ?
なんじゃこの速さは。
上の紙を置いたと同時にペダル踏んでる
一回目のガシャンガシャンが終わるともう
次のペダル踏んでる
紙の折り返しや、雑誌の角度を変えるのは
ペダルを踏んでから
機械が反応して紐が回ってくるまでの僅かな時間に終わらせる。

ひえーーーっ
この人、人間国宝か

そういうと、本屋やってる時は、この十字の梱包を解いてたなあ。

午後
午後は別の雑誌
今度は付録が付くので、やり方が変わります。
付録を置くのが人間で、十字にかけるのが全自動の機械。
付録というのは、アニメのポスター。
20冊の雑誌の束が、機械から出てきて、ベルトコンベアで流れている途中で
20枚のポスターを上に置いたら、そのまま全自動梱包機に流れていく。

早い話が上に置くだけなんですが
これが無茶苦茶大変。

結論的に言うと、出来なかった。

20枚ずつ裏表が逆になりつつ、200枚でポスターは梱包されている。
その、区切りのところを目安に20枚だけ取らないと行けない。
ベルトコンベアが目の前で流れている時間は1秒くらい。

最初やってみた。
エエッと言ってる間に行っちゃう。
全然無理でした。

見てた社員さんが、
私がやりますから、補助をやって下さい。
落第です。
残念無念。

補助って、ポスターの梱包を解いて200枚の束を社員さんの横に置く
たったそれだけ。

これはあまりにも申し訳ない。
なくなって次に置くまで時間がある。
20枚ずつをちょっとずつずらして取りやすいようにしてみた。

それしないで下さい。
さっき間違えてました。

うーむ。参った。
お役に立ちたいんですけど歯がゆいです。

きつかった
という事なんで、
梱包を解くのはそれなりに大変なんですが
楽っちゃ楽。

でも、きつかったー。
今までやったアルバイトの中では
白玉3個をベルトコンベアの中で置いて行くのが一番大変だったんですが
それと同じ位疲れた。
引越しより大変。

何が大変って、時間の長さ。
8:30から20:00までという長丁場。
昼の1時間休憩以外は
2時間に1回ずつ5分休憩が入るんですがそれだけ。
1回だけ10分休憩があったけど。
慣れてない人間にとって、長いってのがここまできついとは思わなかった。

社員さんは超人です。
私が不甲斐ないために、一人で全部やって
20:00以降もまだやってた。
休憩の間もタバコ1本吸ったら時間前でもすぐ戻ってた。

機械
紙を扱う機械って、トラブってよく止まる。
テレビとかではうまく流れてる映像しか流れないから
雑誌なんて全自動で出来ちゃうイメージだったけど
コピー機の紙が詰まる、あんなイメージのがアッチコッチでおこって
社員さんが、色んな所に行っては直しの繰り返し。

素材が紙っていうのは安定しないんでしょうね。

本屋の時の感覚では、何があっても返品自由なので
多少雑誌でダメなのがあっても返しゃいいと
何とも思ってないのですが

製造側は、何度もチェックして、
梱包解き直してもう一回流し直してみたいなこと何度もやってる。

本屋からすると、ポスター足りなくても
雑誌を返品するだけなんで
クレームなんて入れないんですけどね。

これが、日本の製造業なんですね

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