小野小町、花の色は〜

前回までは、奈良時代。
今回から、平安時代に入っていきます。
そもそも、時代の古い順に並んでいるという事自体、最近まで知らなかったんですけどね。

花の色は うつりにけりな いたずらに
わが身夜に降る ながめせしまに

小野小町
この人和歌で優れているベスト6というのを、紀貫之が選んでいて、六歌仙
同様の趣旨で、が選んだのが三十六歌仙
どちらにも選ばれているのは2人しかいなくてその一人が小野小町
よっぽどすごい人。

それだけではないですね。
超美人。
世界三大美女の一人。

タイトル総ナメですね。
イチローみたい。

そのスーパーヒロインの自虐ネタがこの歌。
私、昔綺麗かったんですけど、年取ったんで今ダメです。

そして、この歌の中に和歌のスーパーハイテクニックが
散りばめられている
あんまり、凄すぎると敵も多かったと思いますが
自虐ネタで謙遜してるわ、和歌は超一流だわで
へへーっ、参りました。
という一首。

解説
まあとにかく、かけ言葉の連続。
花の色は桜と自分の容姿
ながめは眺め、長雨

いたずらに、がなんと、3つの言葉にかかる
1つは倒置法で、うつりにけりな
倒置法もハイテクニック。
あとの2つはふる、と、せしまに

男で良かった
昔からずっと思ってるんですが、
心底、男に生まれてよかったなと思っています。
生まれ変わっても絶対男がいい。

ご存知だと思いますが、
女性はむちゃくちゃ綺麗です。
ドッキドキします。
しょっちゅう、惚れてまうがな、と思っています。

おそらくこれは、一部の例外を除いて、男性にしか分からない感覚
女性に生まれちゃうと、女性を見て、惚れちゃう感覚が分からない訳でしょう。
ああ、もったいない。
どんな人生よそれ。

それどころか、あの汚らしい男性に惚れるって
ああ、おぞましい。

さらに可哀想だなと思うのが
花の色はうつりにけりないたずらに

おそらく自分が分からない間に徐々に徐々に時が推移し
ある日突然気付きが訪れるわけでしょう。
あれっ、わたし、おばさん?

私が、カミさんの私への愛情が無くなっていることに気付いたあの日のように

かわいそう過ぎます。

小野小町、花の色は〜」への1件のフィードバック

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