うちの家族が悟りを開いていた

般若心経の続きです。

般若心経の後半は、急に方法論になる
唐突感が無いではないが、
今までお経の中で一番人気を保ってきた理由がここにあるんでしょうね

前半では、それまで仏教が大切にしていた色んな概念を
あれも空(くう)です。それも空です。
否定って訳じゃないけど、
良いですよ、どれにも拘らなくて
全部おんなじ、空ですから。

空の世界を悟れば、恐れることは何もなく、幸せになる。

とくれば
分かったよ、じゃあその悟りとやらを拓くにはどうすれば良いんですか
になりますね。

方法
呪文です。
ちちんぷんぷいとか
アブラカタブラとか
テクマクマヤコン、はちょっと意味違うかな。

ギャーテー、ギャーテー、パーラガテー パーラサンガテー ボーディ スヴァーハー
(羯諦、羯諦、波羅羯諦、波羅僧羯諦、菩提娑婆訶)

何だよ、呪文ってか。ガッカリ
って言わないで。
子供だましじゃないと思う。
方法論としては最高だと思う。

早い話が瞑想。
呪文は仏教的には真言とも言うが
瞑想的にはマントラという。

残念ながら、最近ほとんど瞑想していないんで
偉そうなことは言えないんだけど
空が自分というものを無くして宇宙と一体化させることだとすると
方法論としては瞑想以外に思いつかない。

最終的にはマントラ(呪文)を唱えずに無心になれれば良いんだろうけど
無心になる近道はマントラを唱えること。

マントラは正直何でも良いんだけど
私が読んだ本には、出来るだけ意味がない方が良いと書いてあった。
意味が有ったらその事を考えちゃうから、無心じゃ無くなっちゃう。

私はその本に有った、
オーンナーム、スバーハー
というのを唱えていた。

オーンナームで息を吸って、スバーハーで吐く。
何でも良いって言っても、それなあに、って言いたくなりますね。

全世界にあるマントラを調べて、多いのを持ってきたらしい。
結局、意味より音の方が大事。
アーメン、ナムアミダブツ等々もマントラで長く残っているのは快い音。

今回、般若心経を調べてびっくり仰天。
マントラで正直違和感の有った、スバーハー
こんなところにそのまま有ったんか。
私としてはスバーハーを見たときに即、納得した。
呪文? はい、マントラね。

その性質上、般若心経の中で、この部分だけ言語が違うとも言える。
それ以外は、例えば一番有名な、三蔵法師が訳したやつで言うと
中国語。意味を漢字で説明している。
この呪文のところだけは、音に漢字を当てている。
だから、言語は元々のサンスクリット語。

三蔵法師も欲を出して、
音そのままで良いものを
何となくそれっぽい漢字を宛てちゃったもので
さらに、それを日本語に訳すとき、
意味を書いてある資料も有ったりするけど、
それは信じないでね。

出来るだけ元のサンスクリット語の音に近いカタカナってのがベスト。
うまく漢字が当たってなかったのか
スバーハーのところをソワカって書いてあるのが多いんだけど、
スバーハーだと思うけどな。

日本で
日本で普及していくのは、何と言っても最澄と空海。
お二人は般若心経をとても大切にする。
最澄は天台宗。
空海はそのものズバリの真言宗。

真言や瞑想は、悟りに直結するようで、
その後、時は流れて、鎌倉時代に新しい宗派が大流行したとき
この考え方が大きくフィーチャーされていく。

真言をもっと簡素化する方向に行ったり、
瞑想、即ち座禅を重視する方向に行ったり。

家族が悟りを
ほんとに偶然なんだけど、家族が悟りを開いていた。

もう判っちゃったかな。

セキセイインコの空(くう)ちゃん。

名前を決めるとき、娘が風をイメージしてふうちゃん、と言った。
それを聞き間違えたカミさんが、
良いね。
青色だから空でくうちゃんね。
はい、決定。

まさか、宇宙全てを表す壮大な名前だったとは。

そう言えば、鳴き声を良く聞くと、
ギャーテーギャーテーと鳴いている……ような

妹の海ちゃんは、好奇心旺盛で何処へでも飛んでいくけど、
空ちゃんは泰然自若としている。

海ちゃんが大好きなので、結局後を追いかけていくんだけどね。

ちなみに妹の海ちゃんは、ご想像通り、同じ青だから
かいちゃんより、うみちゃんの方がしっくりきた。

何と二人会わせれば、空海。
弘法大師さまではありませんか。

次回、空についてもうちょっとお話ししたいなと思っています。

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