IT業界、これさえなければ

ハッタリ期も過ぎ、ひたすら期もそこそこ進んできました。

そうすると頭の中にもたげて来るのがノンプログラミングです。

ノンプログラミング
ノンプログラミングって、私が作った造語かも知れません。
有るような無いような。
少なくとも一般的な用語ではない。

どのようなものか。
出来るだけ簡単な言葉でしゃべりますので
しばしお付き合いください。

IT業界の全体的な漠っとした説明の中で
コンピューターに教えるプログラミングというのが必要で
それを書く言葉が言語です、と話しました。

色んなシステム(プログラムのまとまり)があるので一概には言えませんが
会社で使う、業務のシステムに限定させてください。
経験を重ねると、千差万別のシステムにもパターンが有ることが分かってくる。

ちっちゃい所で言うと、数字の項目だと4桁以上を入れられる場合には
3桁ごとにカンマで区切って表示する場合が多い。

注文データの箱の中に得意先コードが有るとすると、
別に得意先の箱があって、そこに得意先名を入れておく
画面や帳票には、得意先コードの横に、得意先名を出してやる。
0001 でーこん商会
みたいな感じ。
入力の際には、得意先コードは直接入力してもいいけど
横に虫眼鏡みたいなボタンがあって、それをピッと押すと、
得意先の一覧表が画面に現れて、そこから得意先を選んでも良い。
仕入先や、商品でも、コードと名がつくと大体そう。

普通はそういうのも一から組んでいく。

考え方
そういうワンパターンものは、
コンピュータが勝手に考えて作ってしまう

それがノンプログラミング。

まずは箱を考える。
注文があって、得意先があって、商品があって・・・
それぞれの中にどんな項目が欲しいかな。
住所とかメールアドレスとか注文金額とか
数字なのか文字なのか日付なのかと区別と、最大何桁まで入れたいか
ちょちょいとエクセルでまとめる。
後でいくらでも変えられるから、
適当で全然大丈夫。

そのエクセルをノンプログラミングにドラッグしてちょんと放り込む。
100個くらい箱がある、そこそこのシステムでも
数十秒でシステムが出来上がる。

それぞれの箱の入力をするプログラム100個。
画面で一覧表示してどこかの行を選択するとさらに詳細が見られるってプログラムが100個
一覧表が帳票として出てくるのが100個。
合計300個が数十秒です。

DBコンシェルジュ
もちろん、最初っからコンピュータに、あんじょう考えてねと言っても
ピクリとも動かない。
ノンプログラミングのためのプログラミングを
コンピュータに読み込ませる必要がある。

名前がついてまして、DBコンシェルジュ
DBってデータベースの略です。
私がほとんど作っちゃいました。

さらに略して愛称が
Dコン(でーこん)
はい。
私の名前は商品名だったんですね。

諸悪の根源?
この前、IT業界の概要をお話ししたときに
IT業界って山谷が激しいので
人をかき集めて解散しての繰り返し
常にみんなが不安定、って話をしました。

でも、良くするやり方があるとも書きました。

それは方法論ではない
考え方です。

IT業界ってバクっと言うとプログラムを組むための業界。

そこ、ホントにそうなの?
プログラムって本当に要るの?

全員が全員、
プログラムが要らない世界なんて考えたこともなく
「プログラムを」どう効率よく組むかの議論ばっかり。

もちろん、私もプログラムをどう効率よく組むか、を積み重ねて来ました
でも、ある程度を越えると、その先が見えてきた。
「そもそも出来上がっちゃってる」所をスタートにできる。

もちろん、最初っからやりたいことの全てが出来ている訳ではない。

最初っから出来上がっているものは
こんなんでどうでしょう、という元々動いちゃうシステム。

それを使うお客さんが見て、使って
ここ嫌だなと思ったら、その動いてる画面の中で
お客さんが、自分でちょちょいと直せる。
ここ、ポイントです。
SEやプログラマー達がやるんじゃない。

システムって誰のもの?
使うお客さんのものに決まっている。
システムをSEやプログラマー達の専門家集団の手から
お客さんの手に取り戻そう。

でも、勢いで言っちゃいましたけど
これ、言っちゃダメですね。
お客さんには大受けに受け入れられるんだけど
業界のみんなに総スカンを食らいます。

現実に動いてるそのものをその場で見ても
絶対にダメ。
システムは、そんな、簡単なものじゃない。
こういう時は、ああいう時は?
その質問にも全部答えられるんだけど
それでもダメ。

まあ当たり前ですね。
自分達が今までやって来たことを全面否定されちゃう。
私だって逆の立場なら嫌です。

こいつ嫌い。

長くなりました。
まだまだお話出来ていないので
次回から、実際にその中で、どうしていったのかを含め
長い歴史と、ノンプログラミングが何であるかを
お話ししていきたいと思います。

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