ノンプログラミング。納期に納品しちゃだめ

リーダーをやらせてもらえたプロジェクトで
ノンプログラミングとは、という講義をしたところまで、前回話しました

今日は、その続きです。

システム開発をどうしたか
画面に色んな機能を呼び出すメニューボタンがずらりと並んでいた。
これが今お使いの機能ですね。
全面組み直しとはいえ、基本的な機能は踏襲したいと思います。
正直、これはいらないかなというのもおありだと思いますが
どれどれ必要でしょうか。

後日、各機能に丸が付いてきた。

この、黒い丸が絶対必要なものですね。
決算書、試算表、総勘定元帳、仕訳入力
分かります分かります。

ひょっとしてこの黄色いアンダーラインは

はい、今までほとんど使ったことはないし、この際いらないかなと。

なるほど。

残りのこのピンクの丸は?

あまり使ったことはないんですが、絶対要らないかと言われると
どうなんだろうというものです。

黒が三割、黄色が三割、ピンクが四割。

7割がほとんど使われていないことになります。

これが悲しい現実です。
一生懸命残業して、ひたすらテストも重ね
バグ(ミス)だらけだと怒られながら頑張るんだけど
全部を使う訳じゃない。

打ち合わせの時はもちろん全部を使うつもりなんです。
とても高い金を出すので、要らないと思うものを発注するわけがない。
でも、2~3回、帳票出したりすると
この帳票出してもあんまり意味ないね。

でも出さなくなるのはまだ良い方
見もしないのに、毎月毎月出される帳票のなんと多いことか。

実は、そんな現実をSEはほとんど分かっていない。
納品後、2年後に、訪問して
どうでしょう、どれどれ使っていただいてますでしょう
なんて、墓穴を掘るようなことは絶対にしませんから。

講義で話したこと
納期は6か月後。
でも、6か月後に納品するようなことはしません。
みんな、納期に納品するつもりで仕事するから遅れるんです。

2か月後にはもう納品します。
ノンプログラミングはそこまでの威力がある。

でも、2か月でさよならはしません。
ほんとの納期までの4ヵ月、目一杯仕事する。

何をするか。
改良です。
3ヶ月目からもう使えるので使ってもらう。
使うと分かる。
ここは、こうなってた方がもっと使いやすい。
その要望に全て答える。

それを最初から言っておく。

全てALL YESで答えますからね。
何でも言ってください。
期限で切らせていただきます。
6ヵ月後まではALL YESです。

こんな事言うSEは絶対に世の中にいません。
ALL YESなんて禁句中の禁句。
際限なく赤字になる。

普通は要望に答えるかどうかは見積の範囲かどうかという
内容によって区別する。
見積って詳細な打ち合わせの前に行われるから
範囲なんて不明確に決まってます。

お客さんは範囲内だからやれと主張し
SE側は、範囲外だからできませんと主張
毎回毎回いがみ合ってる

期限で区切ればこんな明確な事はない。
お客さんとはむちゃくちゃ仲良くなれます。
ALL YESなんて言っても最初お客さんは半信半疑。
でも、ほんとに全ての要望を聞いていくと
信頼感たるや絶大なものになります。
期限ギリギリで出てきた要望なんて、面白いですよ。

ほんっとに申し訳ないんですげど・・

何言ってるんですか、ALL YESできくって言ったでしょ。

期限を越えるとピタッと何も言われなくなる。
手離れのいいこといいこと。

今までの話は黒丸の部分(絶対必要な機能)ね。

次回は、ピンク丸の部分をどうしたかを話しつつ
なんでノンプログラミングで早く納品できるかの理由を説明しましょう。

実は、プログラミングを効率よく開発できるから
ってだけじゃありません。

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