江戸のシャレ

前回、江戸の道楽で、わざわざ金を払ってシャレを習う、
という話をしましたね
秀句指南、と言います。

今日は、その補足版です。

今みんなが使っている単純なダジャレよりは、ひとひねり入っているので
相手もちゃんと答えを知っていないと笑えない。
金払ってでもいっぱい覚えておかないと、ついていけない訳です。

では、いくつか紹介しましょう。

■明店(あきだな=空き家)の恵比寿さん
あいつは、明店の恵比寿さんだなあ
というように使います。

そのこころは、
一人でニコニコしている

ね、分かってないと即座に笑えない。

じゃあ、このあとは、
そのこころは、ってのを後回しにしますので
考えてみてくださいね

■曲がった木
急いでんだい
ちょっとそこまで曲がった木

■八歳の子供
ゴミ箱を開けると、プーンと臭う
うっ、八歳の子供!

■柄の取れた肥えびしゃく
べろんべろんに酔った旦那に向かい
もうこの人ったら、柄の取れた肥柄杓なんだから

■魚屋のごみ
例えば、結婚式とかの旦那さんが
カチンコチンに緊張してたりすると
あらあら、ありゃあ、魚屋のごみだね

■狼のきんたま
こりゃまた立派な壺だね
庶民の我々は、狼の金玉だね

■こんにゃくの木登り
おそろしいっ
こりゃ、こんにゃくの木登りだ。

■徳島の天気
どうしたんだい、血相を変えて
徳島の天気だね。

どうでしょうか
そういうと、簡単なのは今も聞くことがありますね
あいつは風呂屋の釜だね、湯(言う)ばっかり
みたいに

人それぞれの価値観としか言いようがないけど
私は好きですね
この人良い生き方してるなって思っちゃう。
憧れると言っても良い。

それでは
■曲がった木
急いでんだい
ちょっとそこまで曲がった木

そのこころは、
柱(走ら)にゃならん

■八歳の子供
ゴミ箱を開けると、プーンと臭う
うっ、八歳の子供!

そのこころは、
明ければ、九歳(臭い)

■柄の取れた肥えびしゃく
べろんべろんに酔った旦那に向かい
もうこの人ったら、柄の取れた肥柄杓なんだから

そのこころは、
手のつけようがない

■魚屋のごみ
例えば、結婚式とかの旦那さんが
カチンコチンに緊張してたりすると
あらあら、ありゃあ、魚屋のごみだね

そのこころは、
あら(改)溜まっている

さりげなく、あらあら、とヒントを入れときました。

■狼のきんたま
こりゃまた立派な壺だね
庶民の我々は、狼の金玉だね

そのこころは、
こわくてさわれない

これ、前回、コメントでいただきましたね。
こういうのも、入れときました。

■こんにゃくの木登り
おそろしいっ
こりゃ、こんにゃくの木登りだ。

そのこころは、
ふるえあがる

ブルブルっ

■徳島の天気
どうしたんだい、血相を変えて
徳島の天気だね。

そのこころは、
阿波(慌)照る

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