お伊勢さんなる特別なもの

江戸には色んな娯楽がありましたね

歌舞伎、相撲、本、
吉原もね

でも、やっぱり最大級は旅
旅に関わる話を何回かに渡ってしたいと思います

ええじゃないか
さらに別の視点
江戸のことを調べていくと
どうしても気になって気になって仕方がないことが出てきます

一体何なんだこれは!

ええじゃないか
庶民が狂乱した社会現象です

今の我々が想像できるレベルではない気がする
気になって仕方がないんだけど
コラムとして手を付けられないでいた

意味が分からなさすぎる

でも、最終的に「分からない」が結論なんだろうけど
多少は近づいてみたい

今日は基礎となる
江戸時代における「お伊勢さん」ってどういうものか

そのあと、意味の分からない、お蔭参りに
さらに、全く意味の分からない、ええじゃないか、に繋げていきたいと思います

お伊勢さん
伊勢神宮は、天照大神(アマテラスオオミカミ)を祀っている総本山
古事記でいうと、世の中は天と地の二つに分かれていて
天のトップが天照大神
地のトップが大国主命(オオクニヌシノミコト)
出雲大社が総元締めです。
でも途中で、アマテラスがオオクニヌシに、
そっちも私にちょうだい

オオクニヌシが圧力に屈したので
全てはアマテラスの元になり
神様のボス中のボス

当然神社界でもトップに君臨します

とはいえ、その座にあぐらをかいていた訳ではありません

実は、中世の戦乱に巻き込まれて
荒廃してしまっていたのです。

そこを盛り返すには
中長期的な国家レベルの戦略と
そのプランに基づいた、地道な努力があったのです

戦略
昔は神社は政治の中心と言っても過言ではない重要な地位。
たとえ荒廃したとはいえ、
天下国家がどうあるべきか
ちゃんと考えた
その中で我々の果たすべき役割は?

出した答えは農業振興
全国の農家を活性化させ
伊勢神宮の信仰をドッキングさせつつ広めていこう

御師
豊受大御神(トヨウケオオミカミ)というのは天照大神の守護神なんですが
伊勢神宮の外宮、豊受大神宮に祀られています
豊受大御神は農業の神様なので、豊受大御神と天照大神をセットにして
信仰してもらおう

御師というのは神社のスタッフなのですが
全国をくまなく担当分けを決める
手分けして御師が全国を営業活動(布教活動)してまわる
手ぶらという訳にいかないので
お札と伊勢暦というのを配って歩く

お札はお伊勢さんに行かずしてご利益を得られるので大喜び
伊勢暦というのは
種まき稲刈り等の重要な事柄をいつやればいいか
農家にすると貴重な情報源
ある意味稲作テキストです

そしてもっと積極的に農業振興を御師が果たします
種です

御師が稲作の情報を聞いて回り
この田んぼでは美味しい実りの多い米がとれているとなると
種をもらって帰る

そして実際に伊勢で育て
また出来た種を持ち帰ってもらう

ぜひ、伊勢神宮に来てくださいよ
良い種を持ってきてくださいね
そうすると別の良い種を差し上げますから

御師が全国の稲作のレベルアップに深く関わる

ああ、お伊勢さんに行ってみたいと
思わせるようコマーシャルしてまわる

接待
御師は伊勢に広大な土地をもち
そこに宿舎をたてる

営業の甲斐あって地方から自分の担当のお客さんが
やって来たら
そこに泊まってもらい、
これでもか、という最高級の接待でもてなす

伊勢歌舞伎を披露
絹の布団で寝てもらうというのもあったらしい

絹の布団で寝たりすると
一生の思い出になり
国に帰ったときに絶対にみんなに自慢しますよね

そんな御師の地道な努力の甲斐あって
一生に一度はお伊勢さんに行ってみたいという
強い強い要求が
庶民に広がっていきます

伊勢講
とはいえ、伊勢までの旅となると
その負担たるや膨大なもの

そこで庶民たちはある仕組みを考え出します。

今でいう互助会みたいなもの

みんなで金を出し合って積み立て
貯まったら
くじ引きで代表者を決め
代表者がお伊勢参りをする

ご利益はみんなで受けられるし
新しい種も手に入る

いつまでもハズレばかりだと
不満が貯まるので
一生に一度はみんな行けるように工夫されていたらしい

ずっとその時を楽しみに慎ましやかに生きている訳ですから
いざ代表に選ばれて行くときは
尋常じゃないテンションでしょうね。

お上
幕府や諸藩といった政府側も後押しします。
お伊勢さん参りだということになると
ほぼ無条件に通行手形を出す。

お伊勢さんはみんなに認められた特別な旅行ということになります

お蔭まいりへ
さあ、こういったベースがあって
お伊勢参りは、庶民に超人気となります

そして不思議な現象、お蔭まいりへと繋がっていきます
お蔭参りについては次回ね

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