よくわかる仏像ハンドブックという本を買いました。
正直、仏像にそれほど興味を持ってた訳じゃ無いんですが
本屋で何となく手に取った
前にもブログで書きましたが
仏教の基本知識として
仏様が、如来(にょらい)、菩薩(ぼさつ)、明王(みょうおう)、天部(てんぶ)
に分かれていることは知っていました。
仏像ハンドブックでは、その4つが章立てになっていて
それぞれに属する、いろんな仏様が解説されています。
知っていることが書いてあると嬉しいものです。
知ってるよ、知ってるよ
深く考えず、なんか本を買っちゃっていました。
見分けられる
読み進めていくと、とてもビックリしました。
ウォーキングイベントで、いろんなところに行くと
神社仏閣は避けられません。
行くと、でっかくて古くからある木がそびえてたりして
それなりに感動します。
仏像があったりすると
阿弥陀仏(あみだぶつ)?
はいはい、知ってるよ
如来で、あの世を司る仏様
って、ちょっとしたことはしゃべれます。
神様仏様シリーズで色々研究して書きましたからね
見分ける
でも
言われたら分かるということで
例えば置いてある仏像を見て
看板も出ていないとして
それが、果たして阿弥陀如来なのか、観音様なのか
なんて分かるとも思っていなかった。
分かるんですね。これ。
もちろん、作るひとがどう作るかは勝手なので
こんなふうに作りました
これは観音様です
と言われてしまえば
はい、さようで
と言わざるを得ない
あくまでも確率論
大体こういう風に作ることが多いよってこと
髪型、立っているか座っているか、来ているもの、装飾品
持っているもの、被っているもの、手の形、後ろのもの
何に乗っているか、手や顔はいくつあるか
そんなこんなでだいたいわかります。
七福神なら完璧に分かるんですけどね
持っているものが決まってますからね
そのレベルにいけるかもよ
楽しいと思いません?。
パッと見て、おっ大日如来か!
その内、経験を重ねていけば美術的な目も養えたりして。
この薬師如来様の表情は染み渡りますなぁ
なんて、言ってみたいなあ。
このあと、またシリーズで解説していこうと思います。
今日はその前段として、仏教の基礎知識をおさらいします。
仏教の始まり
仏像を見分けるためには
仏教の始まりから分かっている必要があります。
ご存じ、お釈迦(しゃか)様が始めたんですね。
お釈迦様はインドとネパールの国境沿いの小国、釈迦族の王子として誕生
何不自由なく暮らしていける。
この辺、如来と菩薩の見分け方に関連するので覚えておいてね
でも、
違うんじゃないか
と思うわけですね
6年に及ぶ苦行に励み
35歳にして菩提樹の下で思索と瞑想に入り
ついに悟りを得て仏陀(ぶっだ)すなわち真理を悟った人になります。
なんと、紀元前5世紀のことなんですね
知らなかった。
キリストさんより、500年も先輩だったとは。
お釈迦様は、何一つ書き物を残していません。
みんな弟子達に口伝え
弟子たちが色んな書き物を残していくんですね。
そもそも、その頃日本じゃ弥生時代が始まった頃
書き物?
はあ?
土器作っとります。
歴史ばかりじゃ面白くないので
必要になり次第
このあとのシリーズで
大乗仏教だの、密教だのは解説することにしましょう
すごいなと思うのは
このあと500年、紀元前が終わるくらいまで
一切、仏像は作られていません。
あまりにも偉大で、普通の人間の能力で
具体的な形にするなんて無理無理
って思ったんでしょうね
それまでのインドの神々は像になっているのにね
じゃあ、そのあと何故仏像が作られるようになったかというと
ガンダーラ美術が影響を与えます。
そして、その後の大乗仏教
次回以降でゆっくりお話しするとして
今日は挨拶がわりに、見分け方を一個だけ
如来と菩薩
4つの区分のうち、今日は如来と菩薩の違いをごく簡単に
如来は、悟りを開いてますが
菩薩は、悟りを開こうとしていてまだ開いていない進行形
何割かは開いてる。
如来は、いくつかあるんですが
やっぱり、お釈迦様である釈迦如来が基本中の基本
釈迦如来の画像をあげましたので、見てください
一番典型的なのを選んでみました。
髪型を見てください。
パンチパーマみたいですね
螺髪(らほつ)って言うんですが
巻貝のように渦巻いてます。
あと、頭が二段階に盛り上がってますね
肉髻(にっけい)というこぶのような隆起です。
あの中には慈悲がつまってます
この髪型の特徴は如来にしかありません。
菩薩はまだ、悟りを開いていませんので
悟りを開いたときに出る体の変化がまだないのです。
観音様(観世音菩薩)、弥勒(みろく)菩薩、地蔵菩薩等にはないのです。
この続きはシリーズの次回にね