日本人は、あいづちがないと落ち着かない

金田一先生の「美しい日本語」シリーズです。

あいづち
日本人と外国人
電話で話すとこんな感じ

日本人: もしもし
外国人: もしもし

日本人: ええ、こちら、あのう、山本ですが
外国人: ・・・

日本人: もしもし
外国人: はい

日本人: こちら山本ですが、ジョンソンさんは・・・
外国人: ・・・

日本人: もしもし

日本人は、絶えず相手に何か応答してもらいたい
あいづちを打ってくれないと不安になって
もしもし、に戻っちゃうのでいつまでたっても話が進展しない

分かるなあ
自分でもこうなると思います。

もしもーし

確かに外国人にしてみれば
答えて欲しいんなら質問してよ、ってことなんでしょうね

日本人としては、何と言ったら良いのか
そんなちゃんと質問形式の言葉で質問なんてしたら
おこがましいというか
偉そうに聞こえるというか

ねえ

ジョンソンさんは・・・
と言っているんだから
察してもらって
ハイハイ、お待ちくださいね
と、取り次いでよ

でも
日本人だからそう思う訳で

外国人だと
ジョンソンさんはいらっしゃいますでしょうか
と言えば良いだけでしょう
ややこしい民族だなあ
となるんでしょうね。

まあ、おっしゃるとおりです。

会話の目的
ひょっとしたら、会話の目的自体が違うのかも知れませんね

もともと、日本人の会話には
伝えたいものが明確にある方が少ないのかもしれない。

黙っていると、気まずいから、会話が始まるものの
とにかく、相手の顔色をずっと伺いながら会話が進み
相手の機嫌を損ねることなく、何事もなく会話が最後まで終われば
ああ良かった

そんな会話の方が多いんじゃないかって気もする。

娘が
娘が前、鋭いことを言ってました。

初対面の人に
どちらから来られました?
って絶対に聞くよね。
あれ、本当に聞きたいと思って聞いてんの?
正直、相手がどこに住んでるか、全く興味ないんですけど。

なるほど
確かにどうでもいい
でも、どうでもいいから聞きやすい訳ですよね

おそらく過去にその質問で問題が起きたことは0%ですね
日本人的にはベストな質問です。

いきなり初対面の人に
好きな女性のタイプは?
とか
集団的自衛権についてどう思われますか?

なんて聞けるわけない。

〇〇から参りました。
そうなんですか、私はずっと以前になりますが、その近くを通り掛かった事があります。
へえ、それはそれは。

おそらく外国人なら
それはそれはって何なのよ。
それが何だと言う訳?

日本人なら
良かった良かった
会話が盛り上がったね。

話の口火を切るために必要だというレベルではなく
最後まで、そんな分かったような分からないような会話でも
日本人なら全然大丈夫ですよね

結局
結局は、色んな考え方、感じ方があるよ、ということ

重要なのは、その事をちゃんと踏まえておくべきってこと
自分の価値観で、あいつはおかしいだろう、と言っちゃいけないよ、と
そういうことですね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です