仏像の見分け方。毘盧舎那仏(奈良の大仏)

仏像の見分け方シリーズ、今回は、毘盧舎那仏(びるしゃなぶつ)です。

毘盧舎那仏
毘盧舎那仏?
あんまり馴染みが無いですね。

私も、仏像ハッドブックを買うまで、知らなかった。
如来は、釈迦如来、阿弥陀如来、薬師如来、大日如来の4人だと思っていました。
如来って付かないのに如来なんですね。

省略しようかな

いえいえ、超大物がいる限り省略する訳にはいきません。
奈良の大仏さんは、毘盧舎那仏です。

華厳宗
華厳宗(けごんしゅう)は大乗仏教内の一派で
日本には736年というかなり早い時期に伝えられます。

ですから、752年の奈良の大仏建造は旬だったわけですね。

華厳宗では、釈迦を越えて、宇宙の真理なるものが存在し
それが、毘盧舎那仏だとします。

小乗仏教は、釈迦一辺倒ですが
とても大乗仏教的ですね。
釈迦以上を認めていく。

基本、大乗仏教は、ゆるーく
色んなものを認めて取り込んでいきましょうという方向ですので
あり、な訳です。

宇宙の真理自体ということですから
唯一絶対の存在。
かなり、他の一神教と近いニュアンスでもある。

それでも、誰でもが仏になれるという
仏教の思想とは共存できるんですね
ああ、面白い。

キリスト教でいう、エホバとキリストの関係が
毘盧舎那仏と釈迦の関係かな
釈迦は人の形で舞い降りた。

実は、近い考え方が大日如来で
そちらは真言宗
あの、弘法大師、空海様なので
どうしても、華厳宗は影が薄くなっちゃいます。
大日如来は、シリーズの次回ね

沈黙
毘盧舎那仏は、沈黙の仏と言われています。
恥ずかしがり屋さんなのかな。

じゃあ、どうやって説法するのかなんだけど
全身の毛穴から釈迦牟尼仏(しゃかむにぶつ)がバンバン放出されて
宇宙中に散らばり、彼らが説法する。
クラスターイオンみたいですね。

そのうち、地球に降り立ったのが、釈迦ってわけです。

奈良の大仏さんに前にいると、釈迦牟尼仏を避けるのが大変です。

見分け方
姿形は釈迦如来と全く一緒。
親の毘盧舎那仏と毛穴から出てきた釈迦如来が姿形が全く一緒というのは
ドラえもんとチビドラの関係と一緒ですね。

見分けるのはあきらめましょう。
ただ、毘盧舎那仏は、それほど多くない。

奈良の大仏さんなら毘盧舎那仏
という事でお許しください。

あえて言うと
唐招提寺金堂と福岡県・観世音寺に隣接する戒壇院と京都墨染の欣浄寺に現存するのみ

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