[明治]お相撲さん頑張れ!裸で何が悪い

明治の日本シリーズです。

相撲のピンチ
明治維新でみんなが浮かれたその裏で
ピンチに陥ったものがある。

江戸時代にあんなに人気だった相撲

日本に入ってきたきらびやかな外国人
外国人が相撲を嫌った。

えっ?
相撲、嫌ですか
そんなに
ですよね
私も実は嫌いです。

長いものには巻かれろ
日本人は抵抗しません。
穏やかに穏やかに

なんで嫌われたかというと
裸だから
裸は野蛮。

裸禁止令
明治になって衝撃的な法律が出来るんです
裸禁止令
屋外で裸になってはいけません。
正確には「違式詿違条例」(いしきかいいじょうれい)

それ
そうでしょう

でも
庶民は猛反発
やってられるかい

どういうことか

裸の定義です。

一心太助をイメージしてもらえると分かりますが
下半身はステテコ一丁
あれ、外国人から見ると裸

大工とかの職人達は
夏場、上半身裸って結構当たり前

要は全裸でなくて、顔や手以外で一部肌が見えていると、裸

女性にしたって
赤ん坊が産まれると
母乳をあげないといけない
哺乳瓶なんてありませんから

人前で、乳房を出すなんて
ハレンチ極まりない
オーマイガー
な訳です。
外国人はどうしてたんでしょうね。

夏暑いときは
外で行水って
男女関わらず
普通だった風土ですから
大ブーイング

違式詿違条例って今で言う軽犯罪法ですけど
裸に関しては、かなり厳しく取り締まる。
年間、2091人が処罰された年がある。

お相撲さん
人前で裸になるのが仕事のお相撲さん
商売あがったりです。

裸禁止令への賛否両論渦巻くなかで
お相撲さんとしては、浮動票を取り込む必要があります。

残念ながら
相撲はこの時点では国技にはなっていない。
数ある娯楽の中のひとつにしか過ぎない

力士が集まって、大作戦会議。

みんなに愛される力士になろう。

考えたのが、力士による、消防団を作ろう

ところが、勢い込んで出動しても
火消しのプロからすると
じゃまじゃま

庶民にも
何モタモタしてんの?
図体でかいだけで、何の役にもたちゃしない

その後、有力力士の分派騒動とかがあって
危機的状況に陥る

V字回復
ここでなくなっちゃっていたら
今の国技はないわけです

何があったんでしょう。

庶民が大盛り上がりの一大イベントがあり
V字回復したのです

自分でも相撲をとって楽しんでいたほどのファン
明治天皇
そして、伊藤博文の努力により
明治17年に、浜離宮で「天覧相撲」が実現

そして、長嶋のホームランにも匹敵する名勝負が行われる。
2度の水入り後に引き分け裁定となった結びの一番。

後々まで語り継がれる。

火消しの後に火がついた!

そしていよいよ、1909年(明治42年)
両国に、相撲の常設場、国技館が完成

実は、相撲は国技って決まっているわけではない
国技館っていうくらいだから、国技なんでしょうと
みんなが思っているだけ。
まあ、いいんじゃないでしょうか。国技で。

稀勢の里、頑張れ!

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