[大奥]1 家康→築山殿

大奥シリーズというのはどうでしょう。
将軍シリーズもその参謀シリーズもやりましたので
次は、大奥シリーズかと前から考えておりました。

将軍一人一人に対して関わった印象深い女性たち

「大奥では~」
岸田今日子のナレーターが聞こえて来そうですね。

大奥シリーズの最初は、築山殿です。

将軍シリーズの家康もあるので、築山殿が同時並行になるように合わせてみました。

築山殿
築山殿は、今川義元の血が繋がった、人質時代に結婚した奥さんです。
8歳年上で、まあ気位が高い

築山殿は、悪妻の見本のように言われています。
ただ、築山殿がそうなっちゃったのも
きっかけを作ったのは家康だと言えます。

今川義元が死んだあと、妻と子供を置き去りにして、岡崎城に入った
そして、敵方の織田信長と結ぶ

人質が殺されても仕方ない状況
客観的に見れば、妻と子を捨てたも同然

妻と子の奪還作戦は成功しますが、これは結果論。

岡崎城に戻しても、住まわせたのは別の部屋で
家康は寄り付かない

実は話がややこしくなるので、最初から「家康」と表現していたが
名前は松平元康といっていて、この時期に徳川家康に変えている。

元康の元は、今川義元の元
元を取ったのは、完全な今川家との決別を意味している。

今川義元と血が繋がっている事が誇りの築山殿
さらにいうと、今川家は、室町の足利将軍の血を引いている、気高き血筋
プライドの塊のような女性なので、どうしても許せない

そして、そのあと、家康は浜松城に引っ越ししちゃって、
妻と子を岡崎城に置き去り
岡崎城を子供、信康に譲り、築山殿はその後見役ということで理屈は立つんですがね

家康はあっちの方は異常とも言えるほど盛んになり
生涯18人もの側室を持つ

築山殿は極端に嫉妬深い
でも、この嫉妬深いということは、愛情の裏返しなんでしょう
嫌いな人だったら何しようが知ったこっちゃないでしょうから

嫉妬深い事で良く引き合いに出されるのが、お万の方の事件
こともあろうに、築山殿にお付きのお万の方に、湯殿で手をつけて孕ませる
怒り狂った築山殿

裸にして、庭の松に縛り付ける

これでもか、この泥棒猫!

さんざんに鞭打った

悲鳴を聞いて駆けつけた、本多作左衛門が助け出して、
外れの小屋で出産させたのが秀康。

壮絶ですね

ただ、この話は時期と場所において辻褄が合わないそうです。
その時は、お万の方は、岡崎ではなく、浜松にいたはず。

どうも怒ったのは、家康
何かの理由でお万の方が、家康を怒らせ
着のみ着のまま逃げ出して、城の外で産んだのが秀康ということらしい

徳姫
旦那に裏切られると、その分も向いていくのが子供への愛情

築山殿は、信康を溺愛します。

ところが、強力なライバルが現れます。
奥さんです。

新しい盟友、織田信長の娘が嫁いで来ます。

いつの時代も泥々の嫁舅問題です

雅な京の雰囲気を残す、今川家の家風と
言ってみれば粗野な成り上がりの織田家では水と油

お互いに、やることなすこと全て気に入りません。

政略結婚と言えども、夫婦仲は良く
二人の女の子をもうけます。

ああら、女の子ばかりで
お世継ぎを産めないようね

あな恐ろしや
その場には絶対いたくないですね
岡崎城に近づかない家康の気持ちも分かります。

岡崎城の女たちは、真っ二つの派閥に分かれ
女のバトルが繰り広げられます。

あの娘なんてどう?

信康の心を徳姫から離させるため
「男の子を産める」側室を仕切りに勧めます。

家康の子ですから、信康もそっち方面で
頑張り屋さんになっちゃいます。
夫婦仲に黄信号

信康
信康の評価ですが
残る資料によって真っ二つに分かれます。

頭脳明晰な名君というのと
ご乱心を繰り返し、罪なき部下を殺しまくる暴君というの

どちらの面も持っていたのかも知れません。

家康は、とても気に入っていたようですが。

不幸な結末へ
そして、いよいよおかしくなってきた築山殿

体調を崩したときに診てくれる、減敬という医者がいます。

あら、良い男だこと。
仲良しになっちゃいます。

実は、この減敬という男
かつては、武田家に仕えており
武田家との強いパイプを持っています。

破滅への階段に足をかけてしまった築山殿
減敬を通じて、武田家と接触を図ろうとします。

とても恐ろしい計画
現実に動き出します。

さあ、このあとは、
家康の方の、将軍シリーズであとを引き継ぐことにいたしましょう。

索引はこちら
[大奥]シリーズはこちら(少し下げてね)


ボケ

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