もしも、でーこんが、カップ焼きそばの作り方を書いたら

「もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら」
って本がやたらに売れているようです。

太宰治やら、村上春樹やら、もっとやわらかめの人も含め
カップ焼きそばの作り方を書いたらどうなるかという、意欲作。

今年はこれで決まりでしょう。

何が?

本屋で立ち読みしてみました。
買わないところが、でーこんですね。

例えばこんな感じ

相田みつを

「カップ焼きそばだもの」

湯を入れる
五分まつ
湯切りをする

これだけなのに
むつかしい
すぐに食べたい
人間のわたし

これは流行に乗り遅れる訳にはいきません。

もちろん、でーこんなんぞは、文豪ではありませんが
やわらかい方代表ということで
挑戦してみました。

「もしも、でーこんが、カップ焼きそばの作り方を書いたら」

カップ焼きそば
なんなんでしょう。
このお茶目な食べ物は

カップラーメンがラーメンとは別なる商品として生まれてきたように
カップ焼きそばは、焼きそばじゃない。

きみ
焼きそばじゃないよ

そう言われましても

まあいっか
「カップ焼きそば」

湯切り
ああ、湯切り
湯切りと言えば
思い出すことがある

高校の時
フォーク同好会というサークルの会長をやっていた。

2年後輩に
名前も覚えていない奴。

あまりおしゃべりが得意ではなかった。
単純作業がとにかく好きなんです。
と、変わったことを言ったので覚えている。

その彼が唯一こだわったのが、カップ焼きそばの湯切り

カップ焼きそばの湯切りの時は、絶対に振っちゃダメです。
そのまま、じっとひたすら待つ。
お湯の流れというものがあって
それは、邪魔しちゃいけないんです。

初めて聞く、強い口調。

あっ、そう。
分かった
そうするわ。

その彼が、バイクの事故で
いともあっけなく死んじゃった。

特に仲良かった訳でもなく、
ほとんどしゃべった事もなかった
カップ焼きそばの湯切りだけが強烈に印象に残った。

ボコン
焼きそばの湯をシンクに捨てるとき
ボコン、ってなりません?

その度に、あの時の言葉が頭の中によみがえるんです。

あっ
ごめんごめん。
また、振ってもうた。

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