名字はほとんど大和言葉

君は覚えているかしら
あの白いブランコ
風に吹かれて二人で揺れた
あの白いブランコ
日暮れはいつも淋しいと
小さな肩を震わせてた
君に口づけした時に
優しく揺れた
白い白いブランコ

大和言葉
この白いブランコの歌詞。
全て大和言葉で出来ています。

大和言葉って何って定義は
色々あるんでしょうけど
一番ざっくりと分かりやすいのは
漢字の訓読みは大和言葉。

中国から文字が入ってきて、
何、この文字っての
むくちゃくちゃ便利!
ってなったけど

それまでだって、日本には文字はなくても言葉は存在していたから
例えば
白(はく)
って何よ。
ああ、しろの事ね

じゃあ、白を
はく、とも、しろ、とも読んで良いことにしようよって
その時してくれなければ
大和言葉は完全に死滅しいたはずですよね

逆に言うと、白をしろだけにしなかったのもえらい
音読みでも訓読みでも良いってなって
一気に日本語は二倍豊かになった。

外国語をそのまま受け入れつつ、
常にそれを翻訳しながら使っちゃう
何てすごいんだ
昔の日本人。

白(はく)がなければ
私が子供の頃に開発した
あの、友達の中でだけ超有名な白痴ジャンケンも
存在していなかった訳です。

話を戻して、白いブランコ
あの優しい世界観を実現するには
全て訓読みにする必要があった。

何だか、漢字って
音読みが主導権取っているイメージがあったから
本でこの事を知って
何だか嬉しくなった。

訓読みだけで歌詞って作れちゃうんだ。

実は、そう珍しい話でもないらしい。

訓読みだけの歌詞って他にもいくつでもある
探してみたら面白いかも

上を向いて歩こう
涙が溢れないように
泣きながら歩く一人ぼっちの夜

見上げてごらん夜の星を
小さな星の小さな光が
ささやかな幸せを祈ってる

名字
で、今日の本題
名字ってほとんどが
訓読みなんです。

佐々木に始まって
(そんなとこから勝手に始めるな~)
鈴木さん、田中さん、高橋さん・・・

残念ながら
藤原さんが増えすぎて
仕方なく加賀の藤原さんを加藤さん、
近江の藤原さんを近藤さんという風に分けた
藤さんファミリーは
結果として音読みになっちゃったけど
元が藤原の訓読みなので、許していただきましょう。

えっ
と思って、全国名字ベスト50を調べてみました。

何と
藤さんファミリー以外は
実に100%訓読みでした。

やったぜ
(何がよ)

ちなみに
漢字の音読みについては、
過去に研究の成果についてアップしたことがあるので
よろしければ、それも読んでね

漢字の音読み


https://smcb.jp/diaries/6360434

小林さんは小さな林?いえいえ

今回は林のつく名字

小林さん
小林さんって小さな林があったんでしょう?

普通、そう思いますよね。
そういう、小林さんも絶対いないかと言われると多少いるんだけど
あくまでも少数派。

多数派は「おはやし」に由来する小林さん
漢字で言うと「お囃子」もしくは「小囃子」

神楽などで、楽器を担当する人を「囃し方」という。

お祭りとかでの盛り上げ役。

いよっ、あっぱれあっぱれ

楽器で神様と人とを結び付ける

御林
次に多い由来が、御林。
これも神様がらみ

神は木に宿るとされていたから
聖なる植え込みを御林と呼んだ。

そのまま、御林とすれば良かったんでしょうけど
自分の名前に御を付けるのもなあ
と、小林に字を変えた。

まあ、控えめな。

鎮守の森
林を開墾して、農地にした場合
全てをまっ平らにしちゃうんじゃなく
多少、木を残す。
神様が木に宿るからですね。

そういった残した木は、鎮守の森と言ったりもするけど
古林とも言う。
そのままの古林さんもいるけど
そこから転じての小林さんというケースもある

林さん
じゃあ、林さんは?

林さんも小林さんと似た感じ。

古くは、拝師、と書かれた林さん。

やっぱり盛り上げ役です。

何にも無いところを盛り上げるためには
木を植えるのが一番ってことで
植えたんだけど、
その木がだんだん増えていった。

それを林と呼ぶようになったわけで

囃子、の方が実は早く
その音が林に転じていった。

人をたてる
盛り上げるってことは、人を持ち上げるってことなので
自分は目立っちゃいけなくて
あくまでも謙虚。

林のつく名字の中で
大林さん、中林さんを押さえて
圧倒的に小林さんが多いのは
謙虚さのあらわれなんだという。

渡辺(渡部)さんは、妖怪退治と航海のスペシャリスト

わたなべさんは主に2つの経路になる

航海のスペシャリスト
古くはワタリベという。
船の航行を行う職業。
こちらの場合は、「渡部」の字を当てるのが正しい。

ただ、この渡部さんが、今数多くいる渡部さんと直接繋がっているかというと、そうではない。

もう一つの経路が複雑に絡んできます。

妖怪退治
百人一首シリーズで紹介した、とおるちゃんこと、源融(みなもとのとおる)
またの名を河原左大臣。
スーパープレイボーイ。光源氏のモデル。嵯峨天皇の息子。

陸奥(みちのく)の しのぶもぢづり たれゆえに
乱れ初め(そめ)にし われならなくに

その子孫に渡辺綱という人がいる。
妖怪退治で有名な平安時代の武将。
一条戻り橋で出会った鬼の腕を切り落とした。
この人、仁明源氏の養子になるので
嵯峨源氏と仁明源氏の両方に属することになる。
摂津(大阪府)の西成郡渡辺に住んだので「渡辺」と呼ばれることになる。

この渡辺さん
源融、渡辺綱でも分かるように
一文字の名前を付けたがる。
渡辺徹もそうでしたね。
あと、綱が名前に入る人も多い。

合体
渡部さんと渡辺さん。
違うルーツを持つはずなのに
なぜかいつの間にか合体する。
もちろん発音が同じだからでしょうけど。

何でそんなことが分かるかというと
両方とも家紋に星が使われている事が多いから。

渡部さんは航海のスペシャリストな訳だから
航海に星はつきもの。

でも、地名から来ている渡辺綱の子孫の渡辺さんは
星は関係無いはずですね。
なのに星がついている事が多い。

これはどこかで合体しているぞと

同じワタナベなんで、あんじょうよろしゅうに
ってことになったんでしょうね。

高橋さんや橋本さん。橋のたもとの…じゃないんだなあ

名字シリーズ。

橋がつく名字を見てみましょう。

ああ、それ簡単
橋が近くに有ったんでしょう
って
違うんだなあ、それが

橋って
橋ってあの橋だと思いますよね
永代橋のようなBridge。

それもあるにはあるので、一概に間違いとは言えない。
どっちかというと、と言えば、その橋ではない。

梯子(はしご)のはし。
Bridge の橋はかなりの高等建築物。
もし、あの橋を指すなら
大分後になってからの名字ということになる。

あの橋が一般的になる前に
はしと発音するものは
梯子で
神様のところに上っていくもの、という意味がある。

高橋さん
高橋さんは特にBridgeの橋とはほとんど関係無い。

ルーツはなんと日本書紀のに登場する、
高橋活日命(たかはしのいくひのみこと)
ないしは
磐鹿六雁命(いわかむつかりのみこと)
にまでさかのぼる。

酒造りの神様だったり、料理や味噌・醤油などの醸造の神様だったりする。
平安時代に宮中で天皇の毎日の食事を調える内膳司(ないぜんのつかさ)という仕事をしていた人が、天皇から高橋朝臣(たかはしのあそん)の姓を賜った。
この人が先ほどの神様の子孫。
一貫して、神様に捧げる食事のスペシャリスト。

大昔、神様の食事や酒を用意する人は
神殿にハシゴをかけて登り捧げた。

すなわち、高橋さんのハシとは
きざはしと呼ばれた階段状の高梯子、
もしくは、神が宿る高柱のこと。

天皇の料理番みたいな内膳司が
全国から美味しい食材を調達するため
全国に散らばり
次第にその土地に定着していくものがでてきたと考えられる。

橋本さん
高橋さんに比べると、橋本さんの方は、そこまでルーツがはっきりしていない。
梯子を意味して、神職の事もあれば
Bridgeの橋の事もある。

Bridgeの橋の場合は、
古代においてはかなり珍しい、超最新の建造物であるので
大都会だったと思われます。
当時はかなりの都会っこだったと思われます。

やるぜ、橋本さん。ハイカラっ。