芝公園と増上寺

有楽町から日比谷公園を経て、増上寺の手前まで
日比谷公園から芝公園へ

今日は、その続きです。
地図
増上寺
大物中の大物、増上寺にやってまいりました。

何度か来ていますのでどうしよう。

徳川将軍の半分はここにお墓があります。
膨大な土地だったのですが
戦災後、荒れ野原になってしまい、致し方なく
現在の敷地以外を色んなところに売ることにしました。

その土地が、東京タワーになったり、プリンスホテルになったり、ゴルフ場(現在は芝公園とマンション)になったり。
でも、徳川将軍のお墓はいくらなんでも、そのまま埋めちゃうって訳にもいかないしってことで
丁寧に掘り起こして、移設しましょう。
ブログにも書きましたね
増上寺、将軍のミイラ当てクイズ!

移設先の将軍の墓所は、有料(500円)で、2回行っているので、今回はパスしようかな

そうだ
有料だからと行っていない、もうひとつの場所。
宝物展示室に行って見るか

宝物展示室
和宮関連の品物が展示してあれば一番嬉しかったんですが
結論的にはそれはなし。

でも、
あれだ!

イギリスだ!

詳しくは良く分かっていないんだけど
イギリスに行って帰ってきた
えーっと、
何だっけ

一枚お願いします。

こちらは、台徳院の霊廟の模型でございまして

イギリスに行って来たやつですね

台徳院の霊廟
台徳院(だいとくいん)とは二代将軍秀忠の事。
霊廟(れいびょう)とは、大きな意味ではお墓なんだけど
霊を祀るための建物

徳川幕府ってどんどん財政が悪化していくから
秀忠が死んだ後、家光が作った時って、一番良いときなのかもしれませんね

これでもか
のとても立派で壮大なるものを作る。

それ以降、お墓は立派でも、立派な霊廟までは作られていない

家康の霊廟は日光東照宮だけど
時期的には、それより先に台徳院霊廟が作られている
台徳院霊廟を真似て、日光東照宮が作られている
というぐらいだから
ものすごかったんだと思う。

でも、戦災でほぼ完璧に焼失。

写真で、こんな立派なのがあったんだね
って、時々思い出すくらい。

ところがある日、突然連絡が入る

うちに、台徳院霊廟の模型がありますけど

はい?
おたく様は?

イギリス王室と申します。

どういうことかというと、
1910年(明治43年)ロンドンで開催された日英博覧会に東京市の展示物として出品された模型。
1/10スケールというから、かなりの大きさ
その時の写真がこれ

戦災焼失が、1945年(昭和20年)5月なので
随分前

関係者も
へえ、そんなことがあったんですか

博覧会終了後に英国王室へ贈呈され、ロイヤル・コレクションの一つとなり、
英国にて大切に保管されてきました。

とはいえ、
そんなでかい模型
もう一回組み立てるだけで
一大プロジェクト

めんどくさいし
毎年の棚卸しの度に
どうするよ
粗大ゴミに出すわけにもいかないし

一番思い入れのあるであろう日本さんに
組み立ててもらって、そのまま展示してもらったら
お互いハッピーね

当然日本は大歓迎、ウェルカムサンキュー
何せ国宝です。

お帰りなさい

一つ一つの部品をきれいに掃除するだけでも
えらい大変

模型といっても
ただ、似せて作りゃ良いってことじゃなくて
全部が一流の職人による
本物と同じ作り方をしたもの
建築法も、漆塗りも、彫金も

考え方が違うんでしょうね
本物をどんなものなのか説明しよう、という目的じゃなく
本物と同じものを展示したい
スペースに入らない?
じゃあ10分の1で

なくなったり、壊れたりしているところは
良いでしょう
現在の本物の職人が作りましょう。

残念ながら、撮影禁止でしてね
ホームページから引用します。
これです。


私は、育ちが言い訳ではないので
美術的価値を見極める目なんてものは持ち合わせておりませんが
良いじゃないですか
感じることは出来る

これは、国宝です。

携わった一人一人の
本物として作りたいという気持ち
その気持ちをバトンタッチで受け取って
本物として復元してやろうという気持ち

その気持ちが、国宝です。

そのあと、
よし、今まで見てこなかった増上寺を発見するぞ

それなりに色々見たつもりでしたが
残ってましたね
ここ、来てなかった
ああ、ここが和宮が愛した場所か
あら、こんなところに竹林
これ良いでしょ
慰霊塔と東京タワーの背比べ

芝公園
お隣の一部マンションになっている芝公園へ

おっと、こんなところにも立派な門が
仁王さんか
独鈷杵(どっこしょ)持ってる

何々?
えっ、台徳院霊廟門?
こ、これが?

ちゅうことは、さっきの模型のあそこの部分がこれ?
10倍で、頭の中で組み立てて

ええっ
じゃあ
このただっ広い、芝公園、全部が
台徳院霊廟かっ

くらっくらします。

町中にあるインフォメーションの地図
その中にも意外と、
グーグルにもガイド本にも区の観光協会のパンフレットにも載っていないものが載っています

これがあるから、実際に歩いてみないと分からないんですね

今回のコースで言うと
鹿鳴館跡
浅野内匠頭終焉の地

そしてこれからお話しする二つも

まずは弁天様
そういうと東京タワーにほど近い芝公園の端っこに小さな神社があった気がする

港区の七福神では弁天様を担当するようです。

ここの面白いところは三すくみ

ここの三すくみは蛇とカエルとナメクジ
蛇はカエルを食べ、
カエルはナメクジを食べるけど
ナメクジは、蛇毒が効かず、身体の粘液で蛇を溶かしてしまう。

三者が同時に出合うと、最初に動くとその隙に食べられてしまうため
にらみ合いがずっと続く
みんな疲れちゃって
じゃあお互い仲良くやりますか
と、平和の象徴

三すくみのそれぞれの石像があるんですね


そして、インフォメーション地図にあった気になるものの二つめ

伊能忠敬
伊能忠敬測地遺功表
気になりますね
伊能忠敬と聞けば、行かない訳にはいきません。

〇〇と聞けば行かない訳には行きません、シリーズが最近増えすぎて
ウォーキングがなかなか先に進まないという難点はあるんですがね

うーむ、分からん
どこから入ったどの辺?

ここか?
階段を登っていくと
芝丸山古墳とある

えっ、この都会のど真ん中に、前方後円墳
まさかの事実です。
この小高い丘というか山というかが全部、前方後円墳

予想だにしなかったので、お得感満載です。

そして、その頂上で
あったー
伊能忠敬

回りが見下ろせ、東京タワーも間近に
素晴らしいところにいてはりますね。伊能忠敬さん

そして、そうそうここは
梅の名所だった

お得が続きました。

どこ行こう、そうだ!おでかけマップ

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