増上寺、将軍のミイラ当てクイズ!

クイズ形式にしたいので、色んな話を後回しにして、まずはクイズ

以下の6人の将軍は、芝の増上寺に埋葬されていました。
事情があって、掘り起こす、世紀の大調査が行われます。

以下の6人の将軍です。

1. 2代将軍 秀忠(ひでただ) 54歳没
2. 6代将軍 家宣(いえのぶ) 51歳没
3. 7代将軍 家継(いえつぐ) 8歳没
4. 9代将軍 家重(いえしげ) 51歳没 言語障害があった
5. 12代将軍 家慶(いえよし) 61歳没
6. 14代将軍 家茂(いえもち) 21歳没 公武合体で有名

ミイラは、以下の6体。さあ誰がどのミイラでしょう。

A.埋葬された遺体は奥歯が著しく磨耗。過度の歯ぎしりの証拠
B.遺体は二重の銅棺の中にあり、自然に半ミイラ化していた。
 黒い束帯姿だった。
 この頃になると天下は安泰で顔立ちも細長く、骨組みも華奢になっていた
C.遺体の回りに腐敗防止の朱肉が詰められており、
 昨日に死んだばかりの人みたいだったとか。
 が、30分後、かんな屑のように崩れだした。
 瓜実型で鼻が高い。虫歯のない綺麗な歯並びが感嘆を誘った。
D.遺体に残る30本の虫歯は異常なほど甘いものが好きだったことを物語る。
 傍らに埋葬された和宮はわりと簡素な棺に納められていた。
 その遺体の細い右手には夫のガラス写真が握られていた。
E.その棺には雨水が入り小さな遺骨も溶け、髪と爪だけが浮いていた。
 淡い生涯を象徴する。ただし、霊廟は立派だった。
F.棺を納めた輿ごと石室から現れる。
 その遺体はあぐらをかいた姿でミイラ化していた。
 半白の頭髪から爪まで残り、戦国の武将を思わせる筋肉質の体格が読み取れた。
※引用は「江戸名所の謎」からです。

下見です
ウォーキング同好会で、増上寺と東京タワーを中心としたイベントをします。
今日はそのイベントのリーダーをやってもらう人と下見です。

折角ですから、増上寺についても色々調べましたよ

増上寺
徳川家康と増上寺の関係は、家康が天下を取る前にさかのぼる。
1590年、49歳のとき、家康が新天地江戸に入ってきた。
芝に通り掛かった時、喉が渇いた。

浄土宗か、徳川家も浄土宗だ、立ち寄ってみるか

存応(ぞんのう)和尚が先頭に立って出迎え水で冷やしたお茶を振る舞ってくれた。

時が経つのを忘れたように話し込む。

翌日、家康は訪問し直します。
徳川家の菩提寺とさせていただけませんか。

埋葬は増上寺でって事ですね

増上寺は隆盛を極めることとなります。

ところが
家康の晩年に、もう一人家康の心をむんずととらえて離さなかった人が。
上野寛永寺の天海です。
この人はおそらく化け物。
余りにすごすぎるので、また今度お話しします。

上野寛永寺も菩提寺になっちゃいます。

家康は死ぬとき、増上寺に埋めてくれと、言い残すのですが
天海があれやこれやと言って、結局、家康は日光東照宮に埋葬されます。

2代将軍、秀忠は増上寺に祀れましたが、
3代将軍、家光は日光東照宮へ
4代将軍、家綱と、5代将軍、綱吉は寛永寺にとられます。

増上寺も黙っちゃいません。

話し合いが持たれました。
分かった、じゃあ今後は半分半分ということで。

バランスよく、今度はこっち、次はそっち。

明治以降
明治になりました。

明治政府は当初廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)政策。
増上寺は大打撃を受けます。
なんせ、明治政府からすると敵である徳川家の菩提寺なんて、
もっての他でございます。

そこを何とか乗り越えたのですが、
東京大空襲では大打撃を受けます。

各門が点々と残っただけ。
敷地内は、建物の残骸に雑草が絡み、広大な廃墟と化します。

1958年、決断の時。
広大な土地を、ゴルフ場や東京プリンスホテルに売却します。

そこで掘り起こして遺体を移すという事になったわけです。

答え
1. 2代将軍 秀忠 → F
戦国の武将を思わせる、が決め手かな
2. 6代将軍 家宣 → B
この頃になると天下は安泰、をどの頃と読むかですね
3. 7代将軍 家継 → E
小さな遺骨、淡い生涯
4. 9代将軍 家重 → A
言語障害と、歯ぎしりを結び付けていただければ
5. 12代将軍 家慶 → C
消去法です
6. 14代将軍 家茂 → D
和宮と言っちゃいましたね。

和宮の補足
和宮の右手に握られていた家茂の写真
外気に触れたからでしょう
たった一日で画像が消えてしまったそうです
これも女ごころかも知れません。

索引はこちら
[徳川十五代将軍]シリーズはこちら(少し下げてね)

増上寺、将軍のミイラ当てクイズ!」への2件のフィードバック

  1. ピンバック: 芝公園と増上寺 | でーこんのあちこちコラム

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