[巫女さん入門] 絵馬について

巫女さん入門シリーズです。

絵馬って良く見ますね。

神馬
昔は、神社に馬を奉納したんですね。
馬は神様の乗り物だからです。
神馬(しんめ)と言います。

どこだったか覚えていないんですが
ウォーキングしていて、実際に神社に神馬がいてビックリしたことがあります。

テレビで見ましたが
伊勢神宮にも神馬がいました。

なかなか、馬を奉納するのは難しく
馬の木彫りを奉納するようになります。
これは、何度か神社で見ました。

それもちょっと大変ね
ってことで絵馬になるわけです。

遺跡からも出土していて
奈良時代から既に絵馬はあったようです。

絵馬は省略された結果ではありますが
ここで終わりじゃないんですね。

クイズです。

絵馬に書かれたデザインは何でしょう

あまりにも簡単ですね。

馬に決まっているでしょう

うーん
半分正解

最初は馬の奉納だったから
お金持ちだけだったけど

絵で良いとなると、ぐぐぐーんとハードル下がります。

僕も願い事しようかな
私もね

馬の絵書いたら
うっそー、何それ、犬?

うるさいわ
確かに絵心はございません。
さらに字も書けないし。

目の病気治して欲しいから
目の絵、書いちゃえ
これだと神様もすぐに分かるよね

おー、グッドアイデア

目だの足だの、好きな女の子だの

一方でお金持ち
差別化をはかりませんとね。

名のある画家に綺麗な絵を書いてもらったり
どんどん大型化していったり

そうなると、神社だって
これは、ほら、あの巨匠が書いてくれた絵
集客にも繋がるわけで
絵馬を飾るための、特別な絵馬堂とか絵馬殿とかも作っちゃったり。

また、神社も差別化を図ろうと、馬以外の動物を書いたりします。
その神社の祀っている神様の使いの動物っていうのが多いかな
ねずみとか、鳩とか
ねっ可愛いでしょ。

前、お話しした毘沙門天だと、使いはムカデ。
可愛くはないか

江戸時代になってくると、和算の時にお話しした
数学の問題を書いた絵馬なんてのも人気をはくします。

神社は庶民のコミュニケーションの場であり
能楽堂は歌や踊りの
絵馬は、絵や書や和歌や数学などの作品の、発表の手段にもなったんですね。

不思議です。
今、絵馬って、願い事を書いて奉納する元々の形ばっかり

出版や映像や、今ならインターネットやユーチューブが発達してくると
絵馬って、機能がしゅるしゅるしゅるって元のまで縮小しちゃったのかな

願い事
神社にいくとついつい他の人の願い事をチラ見しちゃいます。
特に、たどたどしい字で書いた小さな子供の願い事。

それで思い出したんだけど
善福寺公園に行ったとき
野外アートフェスティバルみたいなのを公園でやっていたのね

絵馬って家みたいな形しているから
みんなに協力してもらって家に関わる何かを書いてもらい
いっぱい吊るす、というアートもありました。

そこで、思わず吹き出したのがこれ

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