不老不死の庭園

庭園シリーズです。

前回、浄土式庭園をお話ししましたね

庭園が何を表そうとしているか、で
極楽浄土でした。
死んだあと、極楽に行ける。

今度の庭園は、そもそも死にません。

神仙
時代的にはかなり古くなります。
そもそも庭園って、平安より前の奈良時代、
さらにその前の飛鳥時代から、
かなり作られていると思われます。
遺跡からも庭園が出土しています。

万葉集で中臣清麿邸で行われた宴席での一首
鴛鴦(おし)の住む君がこの山斎(しま)今日見れば馬酔木(あしび)の花も咲きにけるかも

当時、庭園のことは「しま」と呼ばれていたようです。
最初から庭園の主役は池です。
おそらくその中に島をもうけることは
それはそれはすごいことで

おおおーっ
しーまー

なぜかをお話ししていきましょう。

そんな古代には、人々の憧れの地は何といっても中国
夢のワンダーランドでございます。

そんな中国で流行った庭園があります。

中国の中で中国人が夢のワンダーランドと思った場所があるのです。

七福神とかを調べるとつくづく分かるのですが
中国の人にとって圧倒的にダントツで手に入れたいもの
それは不老不死です。
不老不死のためなら死んでも良い。

秦の始皇帝
何もかもを手に入れた
最後のひとつ

神仙思想
神仙思想というのがあって
東のずっと果ての海の中に、
蓬莱(ほうらい)、方丈(ほうじょう)、瀛州(えいしゅう)という三つの山があって
そこに不老不死の仙人が住むというもの

始皇帝って結構素直だったのかそのまま信じて、徐福というひとに
そこ行って仙人になる方法を聞いてこい
大金を使わします。

徐福は大金を持って行った先

お気づきでしょうか

古代の日本人は、中国を夢のワンダーランドと憧れていたけど
それよりずっと前は、中国から見て東の果て、そう、日本を
夢のワンダーランドと思っていたのね

徐福、日本に来たけど
その頃の日本って、まだ弥生時代
大金持ってたってどう使うよ

そのあとどうしたのか
結局、始皇帝の元には戻らなかった

待ちきれない始皇帝、
今度は別の人が
不老不死の良い薬ありまっせ

水銀飲んじゃった
残念!
死んじゃった

武帝
おかしな人がいたもんだ
で終わると思いきや

色々あったあと、また強大な国が出来て、
漢の武帝
またまた、不老不死に凝っちゃった。

この頃になると、蓬莱山は良いんだけど
他の山が増えたり減ったり入れ替わったり

一体何が正しいの?

何だか流れて言っちゃったらしいですよ

そんなにすぐに流れて行くんじゃ
大きな亀に島をくくりつけて
流れたとしても引き戻せるって設定にしよう
良いね良いねそうしよう

って事で
海の中に大きな亀がいることになります。

武帝は、庭園を作り
池を作って
その中に島を作る

蓬莱山と亀島
二つ作ったら三つ作りたくなるのが人情
亀の相方連れてこよう
相方?はい、鶴ですね

鶴島、亀島、蓬莱山
千年、万年、不老不死
ホップステップジャンプで、完璧です。

この神仙式庭園が大流行

とは言え、大昔の話なので、そのあと廃れた流行ではなく
ほとんど全ての庭園がこの影響を受けています。
浄土式庭園も枯山水だって

池の中に、蓬莱山と言う名前にするかは別にして島は作りたくなるし

鶴と亀はどこかにある
島でも良いし、石でも良い
平べったいのが亀で、背の高いのが鶴

庭園の島だけじゃなく
実際の島にも
亀島鶴島は全国いたるところにある


まさしく亀と鶴ですね

水のない枯山水だって、ほれこの通り
海原の中に、左から、亀島、蓬莱山、鶴島

庭園を見て、平べったい石とか、背の高い石とかを見たら
亀やーっ
鶴やーっ
と叫んでね

島を見たら、
蓬莱山やーっ

庭園鑑賞がグッと盛り上がることうけあいです。

索引はこちら
[庭園]シリーズはこちら(少し下げてね)

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