向島百花園は、全然違っていた。

週末だ、お出かけだ

都立9庭園でまだ行っていないのは、向島百花園と旧岩崎邸庭園だけ
向島百花園かな

都立9庭園の場合は、11時と2時にガイドさんが案内してくれるんですが
絶対聞くべし、というのが分かってきたのでなんとか11時に間に合わせないといけません

カミさんを会社まで車で送って帰ってきて
掃除を大急ぎで済ませて、いざ

乗換の大手町で時計を見て
あれっ?
このままじゃ、間に合わん

曳舟の駅から急げ急げ
20分遅れ
仕方ない。一人でじっくり時間をかけて回らないといけないから
パン買って入って時間かけて回ろう

目の前にお洒落なパン屋さん
生姜焼きサンドとトロリ半熟卵が丸々一個サンドを購入

向島百花園
すみません。
ガイドさんもう行っちゃいましたよね。
急いで追いかければ、途中から半分くらい聞けるでしょうか

そうですねえ

分かりました、急ぎます。

行こうとしたら、後ろから呼び止められた

20分くらいなら、案内できますよ

ええっ
ぜひ。ぜひお願いします。

という事はですよ
マンツーマン。ガイドさん独り占め
嬉しくて泣いちゃいそうです。

花中心が良いですか?
歴史とかそういった方が良いですか?

歴史でお願いします。
いや、ちょっと
やっぱり花もお願いします。

質問し放題ですから
色々聞けました
遅れて良かったぁ

概要
では、教えていただいた
向島百花園とは何かという概要から

大本のこの土地は加賀氏という旗本の抱え屋敷
4代で跡継ぎが出来ずに改易
屋敷は荒れ放題になっていた。

佐原鞠塢(きくう)という、仙台の元農民で江戸に出てきて
歌舞伎の茶店で働いていた人がいます。
頑張り屋さんで人当たりも良く気配りも出来たので
評判になります。

コツコツ貯めたお金で、骨董屋を始めます。
アイデアマンで、骨董品のオークションという
今までなかったやり方も始めたりして
蓄財もそこそこ増えていきます。

仕事の中で色んな人と知り合いますが
元々文芸の色んな分野に深く興味を持っていて
当時の一流の文化人と仲良くなっていきます。
おそらくかなり性格が良かったんでしょうね

酒井抱一や大田南畝等々

みんなが集まってワイワイ出来るサロンが欲しいなってことで
加賀氏の抱え屋敷だった荒れ地を購入

そこで、文化人たちと定期的に楽しくおしゃべり
そこでお酒を飲んで盛り上がっちゃったんでしょうね

当時、亀戸に梅屋敷という梅が綺麗な人気レジャースポットがあったんだけど
新梅屋敷とでも言うべき、植物園レジャーランドにここをしたいねえ

ホントにやるんだったら、俺も協力するよ
俺も
俺も

と、誰々寄附の梅の木みたいなのが増えていき
口コミで人気が広がっていきます。

梅だけじゃ、梅の季節以外は寂しいからと
佐原鞠塢のアイデアで、春の七草を揃えたり、秋の七草を揃えたり
色んな花が増えていき、年中楽しめる「百花園」になっていきます。

色々行った名庭園って大名庭園が多かったので
似たようなイメージを持って行ったんですが

一人のみんなに好かれている商人を中心に
一流の文化人達がそれぞれのセンスを注入しつつ作った庭園って
全然違っていました。

この後は、いつものように実況風にお話ししていきましょう。

門から
大田南畝が文字書いてるんじゃなかったでしたっけ

そうです。ご案内しましょう
これです

(入口の門です)

新梅屋敷、花屋敷、色んな呼び方をされていたんですけどね
大田南畝は、花屋敷って書いた
一番左の敷って字は、偏と、つくりを分けて上下に持っていって崩し字にしたもんで
普通には、敷って読めません。
当時正式には、屋敷って言葉は武家の屋敷にしか使っちゃいけなかったので

えっ、花屋敷?
いえいえ、そんな風には書いてませんよ
一体なんて書いたっけなあ、って狂歌の大田南畝特有のジョークです

こちらの句碑は、酒井抱一の字
真ん中の「の」(変体かなです)の字が崩れてますでしょ
これは戦災で焼けたんだと思います。

こちらが秋の七草です。

山上憶良の旋頭歌(五七七五七七)で
秋の野に咲きたる花を指および 折りかき数ふれば 七種ななくさの花
萩の花尾花葛花くずはな撫子の花 女郎花をみなへしまた藤袴ふぢはかま朝顔の花

最後に、朝顔の花とありますが、そのあとに、朝顔は夕方咲くもまた良し、とあるので
今の朝顔ではありません。桔梗(ききょう)の事でしょう

さすがにずっとマンツーマンではなく
途中から、個人や夫婦で回っている人とかに
声をかけて行きました。
よろしかったら御一緒に

加わった人たちは、百花園に来るだけあって
花に詳しい人だったので
急激に、花のコンセプトの方に話がシフトしていきます。

結論的に言いますが
百花園に行ったら、ガイドさんに話を聞くのは必須中の必須です。

例えばこれ

分かるでしょうか
真ん中にポツンと一本だけ咲いているちっちゃな白い花
この花が「むらさき」の花。白いのに紫。
この根っこが染料となり、紫色が取れる。
最も正式な紫色。
聖徳太子の冠位十二階で決まっている紫の色はこの紫の色

そんなの分かります?
ガイドさんに聞かなきゃ100%分かりません。

これなんか実に面白い
このコーナーは時計になっています。

それぞれ決まった時間に咲く花だけを集めて順番に咲いていくという
これぞ本当の花時計

ガイドさんは、この赤い花、午??花(名前忘れちゃった)を家でも栽培しているらしいんだけど
きれいに11:30に咲くらしい

こんな面白い話、看板に書いておいてくれないと分からないですよね

百花園って、その名前から
西洋の花壇みたいに、百花繚乱の花が咲き乱れているイメージ持っちゃうかもしれませんね
そう思っていくと、なんだそれほどでもないな、ってことになるかも知れません。
そういう百花ではない
珍しい花ばかりが集まっている百花

どう珍しいのか、どう使うのか、その背景みたいなのが面白いんですね

百花園って萩のトンネルっていうのが超有名で
9月ころのその時期じゃなきゃって思われると思います

ぜひガイドさんの話を聞きにいって下さい
できれば、9月を外して
11時をちょっと遅れてね

いくつかこのあと花の写真をのせます
残りは動画の方で見てね

実はまだまだ終りじゃありません。

百花園は花だけじゃない

長くなりすぎたので
続きは明日ね





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