[赤穂浪士] 討ち入り その1

赤穂浪士シリーズ
四十七士をひとりずつ、始めたところですが
ちょっと割り込み。

討ち入りの時の様子をシナリオとして書いてみましょう

集合
みんなでそばを食べて気勢をあげ、これが「討ち入りそば」という話もあるがこれはない。
そんな目立つことする筈ありません。
食べたのは、吉田忠左衛門が一緒に住んでいる親戚の原惣右衛門と、息子の沢右衛門の三人が
前日夜に亀田屋でそばを食べただけ。

吉良邸に近い、堀部安兵衛、杉野十平治、前原伊助の家に分かれて一旦集合

最終的に「米屋五兵衛」をやっている前原伊助の家に全員集合

大石内蔵助「みんな、役割分担分かっているね」

みんな「はーい」

12月15日の午前4時
新歴だと1月20日頃

前日は雪でまだ積もった雪が残っていた。

前日吉良邸では茶会が行われていたので、夜遅くまで忙しく
寝入って深い眠りについた頃。

さあ、静かに静かに
表門と裏門へ
もちろん、山鹿流陣太鼓もお芝居のみ

表門組
大石内蔵助「よしっ」(采配を振るう)
大高源吾「ごめん」
 火事の時のためのはしごを拝借して用意しており、一番乗り
 どどっどどっ
 雪が落ちる
吉田澤右衞門、岡島八十右衞門の順にはしごへ
次は最長老、堀部弥兵衛
岡島八十右衞門が手を伸ばす
堀部弥兵衛「なんの」
登っては見たものの、降りるのがちょっとやっかい
堀部弥兵衛「源吾、すまん」(肩を借りる)

次なるお年寄り、
原惣右衛門「いかん」
 積もっていた雪に足を滑らせる
原惣右衛門「大丈夫。ちょっと打っただけ」

程なく、表門の大門が開けられる
大石内蔵助「用意のもの」
神崎与五郎「おうよっ」
(『浅野内匠頭口上書』なる、ことに至った理由を書き綴ったものを青竹に挟んでブスッ)

大石内蔵助「早水、神崎。玄関固めは要らぬと見た。さあ中へ」
早水藤左衛門、神崎与五郎「承知っ」

片岡源吾衛門「浅野内匠頭の家来、あだを討たんがため、見参」
早水藤左衛門「吉良殿はどこにおわすか」

原惣右衛門「20人隊は、右へっ。30人隊は奥へっ」
(かなり人数が多いと思わせる作戦。
実際に、上杉家には、100人を超えると報告が行っており、応援に準備がかかっている)

吉良の侍「くせ者っ」
大高源吾「なにっ」(一気に切り伏せる)

(小野寺幸右衛門が置いてあった敵の弓のつるをバラバラバラっと切っていく)
原惣右衛門「でかされた。よう気づいた」

大石内蔵助「女子供は討つな。逃げるにまかせい」

清水一学と
清水一学は吉良家内で、討ち入りに備え、腕の立つものを引き上げた一人。

清水一学「おのれ、浅野の痩せ浪人め」
近松勘六「元、お馬回り、近松勘六」
清水一学「しおらしくも名乗られたな。わしは吉良上野介様家来、清水一学」
近松勘六「その節はご無礼」
清水一学「ん? ああ、あの時の」
(近松は、旅商人の振りをして、清水一学のところにスパイに行っている)
(両者一歩も譲らずの組み合いがしばらく続く。しかし)

近松勘六「いかんっ」
(積もった雪に足を滑らせ、池にザブン。清水一学は追わず)

裏門隊
ほぼ、同時期の裏門。
主将は、大石主税(ちから)、副将は吉田忠左衛門。

ガンッ、ガン、ガンガンガンッ
めりっ

堀部安兵衛が手を伸ばし、内側から閂(かんぬき)を外して放り投げる

大石主税「それっ」
(同時に、吉田忠左衛門は、用意していた金色の采配を振るう)

吉田忠左衛門「奥の寝どころへ。伊助、頼んだぞ。」
前原伊助「頭に入ってございます。」
(前もって、前原伊助や神崎与五郎らが苦労して作成した、吉良邸内での吉良上野介の寝所は
裏門からの方が近い)

不破数右衛門「火事だ、火事だーっ」
(まずは錯乱作戦。これはかなり功を奏し、火事だと思って逃げた者が半分以上いた)

(しばらくして、やっぱり名乗る)
堀部安兵衛「吉良殿の御首級(みしるし)をちょうだいに参ったり」

(主将、大石主税が中に入ろうとする)
吉田忠左衛門「主税殿、主税殿、まだおもてが大事だ」
大石主税「心得ております」

(火事だと思って、隣近所が塀によじ登って顔を出す)
小野寺十内「仇討ちでござる!お構い下されるな! 
 どうしてもお構いになると言うのであれば、そこもとへ狼藉に及びます!」
(承知したとばかり、隣の土屋邸では、高提灯が灯される
明るくして、討ち入りをしやすくしようという応援の意思表示)

小野寺十内「かたじけのうござる」

吉良の侍「助けてや、助けてや」
前原伊助「助けてやるから、ろうそくを出せ」
(高提灯とこの機転でずいぶんやりやすくなった)

長くなりましたので、続きは次回ね

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