[赤穂浪士] 討ち入り その2

討ち入りの時のシナリオでしたね

[赤穂浪士] 討ち入り その1
の続きです。

小林平八郎「死にたいかっ」
不破数右衛門「なんのっ」
(小林平八郎は、清水一学と並ぶ吉良家での剣の達人。
数右衞門のほうは、武裝していただけ勝目があつた。
平八郎の小袖は、刻まれるように破れてゆく。
結局、この討ち入りで一番人を斬ったのは、不破数右衛門になります。)

残っていましたね。もうひとりの達人。
清水一学は、横川勘平に一太刀、討ち取ったり
と思いきや、すんでのところで、富森助右衞門の槍が防ぐ
その富森助右衞門に一太刀。これは、片岡源五右衞門が防ぐ

堀部安兵衛「敵ながらお見事。吉良殿にも、人ありと見受けた。我は浅野家臣、堀部安兵衛」
清水一学「望む敵」
堀部安兵衛「願う相手」

言うが早いか、に安兵衞の体と一学の体は、胸を押し合うほど寄り合つて、
つばとつばとが、かみ合っていた

と、次の瞬間
安兵衛の刀は、一学の肩先から胸へ斬り下げた。

思った以上に早く事が進んでいきます。
ほぼ、一掃状態

でも、肝心の吉良上野介がいない

寺坂吉右衛門が全ての障子やふすまを取り払い、見通しを良くする
どうにも分からない。

大高源吾「吉良殿、いずこへ」
片岡源吾衛門「吉良殿ーっ」
早水藤左衛門「逃げられたか」
神崎与五郎「あきらめるのはまだ早い」

吉田忠左衛門「見つからぬならこのあと一日かけても探し出すだけのこと」

前原伊助「これはっ」
(抜け穴らしき穴を見つける)
前原伊助「うっ」
(入っていくべきか、一瞬ためらう)

大石主税「こんな時こそ、私のような少年の役回り!」
(躊躇なくさっと穴へ
すると、先にまだ部屋があった)

武林唯七「ここかっ」
(小さな物置のような部屋の戸をバンと開ける)
吉良の侍「これでもくらえ」
(中から皿や茶碗や炭などが飛んできた)
(引きずり出して)
武林唯七「上野介のありかを言え」
間十次郎「んっ」
(さらに奥に人の気配)
間十次郎「覚悟っ」
(槍を突き刺す。引きずり出すと老人)
武林唯七「亡き君のかたきっ」
(刀を降り下ろす)

大石内蔵助「亡き君の付けた古傷がある筈」
(ひたいと背中に傷が)
武林唯七「吉良殿だな」
(吉良の侍が静かにうなづく)

ピーーッ
(吉良上野介発見の折りに鳴らす約束の呼び子笛が高らかになる)

ジャーン
(引き揚げの合図のドラ)

寺坂吉右衛門「やはり、墓前までお供しとうございます」
吉田忠左衛門「いや、約束通り、ここでということにしよう」

寺坂吉右衛門は、赤穂藩には仕えておらず、吉田忠左衛門が私的に雇っている足軽
お手伝いさんのような存在。
討ち入りに参加するいわれは全くないのだが、吉田忠左衛門と行動を共にしたいと懇願
駄目だと何度も断ったが、どうしても諦めないので根負けし
戦闘には参加しないという条件付きで認められる。

約束通り斬り合いはせず
ふすまを外したり、ろうそくを灯したりと大活躍

大石内蔵助「そなたの働きのお陰じゃ。礼を言う。ありがとう
 よく約束を守ってくれた。間違いなくそなたに罪はない。
 生きてくれ。我々の残された家族に、今日の様子を知らせて回って欲しい」
吉田忠左衛門「そなたの明るさにはいつも助けられたよ。ありがとう。達者でな」

寺坂吉右衛門「はい。 はい・・・・  はいっ」

(四十七士では唯一切腹をせず、天寿を全うする)

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