「令和」開始までに決めるべき3つの事

いつものようにTBSラジオ「安住紳一郎の日曜天国」を聞いておりました。

いやあ素晴らしい。
安住さんを安住先生とお呼びしたい。

令和
新元号決まりました。令和ですね

さあ、これで全て解決。あとはスタートを待つのみ
そう思っておりました。
何の疑いもなく、全国民安堵の平穏な日々を送っているものだろうと。

ところが、全国民の中で一人だけ
ああ、大変になった。
あと1ヶ月しかないぞどうしよう、
と思い悩んでいる人がおりました。
安住先生です。

発音その1
安住さんはTBSのアナウンサーです。
アナウンサーにとっては大変な問題だそうです。
日本語の、らりるれろの発音は3種類あるそうです。

1.Lの発音
 舌を上の歯の歯茎の辺りに触れさせて発音
 ラジオでは、実際に発音してくれていましたが、
 紙面ではこれ以上説明しようがありません。ごめんなさい。

2.Rの発音(その1)
 舌先を丸めて、もうちょっと手前につけて発音する
 いわゆる巻き舌ってやつでしょうか

3.Rの発音(その2)
 舌をどこにも付けず、丸めたのを戻す勢いで発音
 これは、ギブアップ。ここまで来るともう訳分かりません。

例えばでいうと、
ラーメンは単独で「ラーメン」と言うときは、Lの発音で言うそうです。
ところが、とんこつラーメンや、味噌ラーメンという場合は、Rその1で発音するんだって

うそぉ
やってみました。
何となくだけど、確かに舌の場所が違うところにある気がする。

このどれで発音するか、決めないといけないそうです。
我々一般人には、あっそう、ぐらいの事なんですが
アナウンサーとしては大変な問題だそうです。
開始までにTBSとしてどれで発音するか決めて、
この一ヶ月の間に全アナウンサーに練習させ衆知徹底させる。

少なくとも表記上は「R」に決定した筈ですが
発音は普通にしていると、Lになっちゃうということなのかも知れません。
表記と発音は別物なんでしょう。

表記のRの余談ですが
私はIT業界で仕事をしています。

末端にて携わっているのは、某巨大企業のシステムで
今、改元対応プロジェクトなるものに関連しています。

随分長く、調査と練習をし
スムーズにプログラムの修正とテストをすべく待ち構えておりました。
プログラムの修正箇所はほとんどないのですが
膨大なシステムなので、多少なりともプログラムを変更するとなると
テストのやり直しが膨大にある
それを1ヶ月でやり切る必要がある
しかも、その本番スタートが10連休の最中です。
ああ、下っ端で良かった。
私には出勤要請はありませんでした。

さあ、4月1日発表
固唾を飲んで、テレビに見入っておりました。

令和

いけっ、一斉にプログラム修正開始
ところが、プロジェクトリーダーからストップの声が。
ちょっと待て!
まだRかLか分からない。

ええっ
Lなんてあるわけないじゃない。
私はかな漢字変換なので正しく理解していないんですが
LEで変換すると「れ」じゃなくて「ぇ」になるんですか?
絶対REでしょ。
LEで正式決定したりすると、
ローマ字変換システム全てを変えなきゃいけない、大パニック

1時間後くらいに、Rで正式決定したとの報せ。
さあ、一斉に開始!

長音
「い」と発音するか長音で発音するか
れいわか、れーわか
あくまでも発音です。表記はれいわ

今、国営放送アナウンサーは、英語の長音的なものは全てしっかりとイを発音する
NHKは、エヌエッチケーではダメで、エヌエッチケイ
AKB48も、エイケイビイ

ところが民放各局はエヌエッチケー、エーケービー
所属している会社が決める。

おそらく同様になるんでしょうね
NHKは、れいわで民放はれーわ

そんなの、れーわに決まっとると、私なんかは思うのですが
以前、この問題で、いっぱいコメントをもらったことがあります。
明治時代の教科書は、びょーき

例えば、経済政策とスピーディーにしゃべるとき
よくよく頭の中で考えると「けいざいせいさく」ではなく「けえざいせえさく」と発音してますよね
と質問。
多かったのが、いえいえどんなにスピーディーに言うときでも「けいざいせいさく」ですと。
関西人は「けえざいせえさく」としか発音できないと思っていたんだけど
どうもそうでもないらしい。

アクセント
頭高か平板か
これ、紙面で説明するのは難しい。
頭高は一番最初だけが高い「れ」いわ
平板は全部一緒「れいわ」

昭和の時もこの問題はあったらしく、どちらで言う人もいたらしい。
アクセント辞典には、どちらでも良い、と書かれていたんだけど
昭和が終わって数年たってから、平板が望ましい、ってことになったんだと
そんな事、最初から言ってよ。

後ろに何かつくと、平板化していくという現象があるらしく
例えば、豊洲って
最初は頭高のとよすで呼んでいた
ところが駅が出来て豊洲駅と言う事が多くなった。
その時、駅に引っ張られ、とよすは平板化
その後、それに馴染んじゃったみんなは
豊洲だけを表現するときも平板なアクセントで喋ることになっていく。

おそらく昭和も後ろに昭和何年がつくなかで、最初頭高で言っていた人も
平板になっていったのかも。

令和の頭高は、かっこ良い感じするけど
結果が見えているんだったら、最初から平板でも良いのかも。

どれ?
3つの問題があって、Rその2は置いておくとすれば、8通り
安住さんは、ちゃんと、8種類喋り分けていた。
もちろん、TBSの決定に従うんでしょう。

いやあ、アナウンサーでなくて良かった。

考えることは楽しいので私としてはどれと決めるとすれば
自分には楽そうな
Lの長音の平板でいこうと思います。

索引はこちら
[日本語]シリーズはこちら

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です