[植物] 花暦や花時計のくふう

植物のかしこい生き方、第一章「競わない」から

自分だけが、と思うのではなく
仲間と手を取り合って
共存することにこそ、幸せがある

キューピッド
植物にとっては、ハチやチョウチョウ等の虫こそが
子供を作るための相手を見つけ、結び付けてくれる、キューピッド

花の中にキューピッドを誘い込まなければ花粉を運んでもらえません

どうぞどうぞ、いらっしゃーい

花は美しい色で装い、良い香りを放ち、美味しい蜜を用意して
懸命の呼び込みです。

呼び込み合戦の競争は、できれば避けたい

まずは花暦

花を咲かせる年月を他の種類とずらす。

春に咲く、サクラ、コブシ、ボケ等も
同じ地域で、少しずつずれています。

花暦はひとが、それらの開花時期を書き留めて
季節を感じようと言うものです。

でも、やっぱり同じ時期に重なっちゃったら?

もうひと工夫

花時計

開花の時間をずらすんです。

アサガオは朝、

ツキミソウは夕方、

ゲッカビジンは夜十時頃

公園によく花時計がありますね
花壇の真ん中に時計の針が回るものですが
本来の花時計ではありません。

本来の花時計が
墨田区の向島百花園にありました。

ちゃんと二時間おきに開花時間の違う花を配置し
どこの花が咲いているかで、時間が分かるというもの

かなり貴重な花で
今は全て揃っていないとの事でした
でも、何時だったかの担当の花は、実に見事にその時間に咲くらしい。

もうひとつの意味
自分たちの開花の時期や時間を決めること
競争を避ける他にとても大切な別の意味があります。

同じ仲間が一斉に咲くということです。

せっかくキューピッドが運んでくれても
同じ種類の花じゃなきゃ意味がない。
その確率をグッと上げるのが
一斉に咲くということなのです。


[植物]シリーズはこちら(少し下げてね)

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