文京区のお寺散策。えっ、なんで、ほんと

3連休です。お出掛けお出掛け

文京区に行こうかな

巣鴨から
巣鴨駅スタート
とげぬき地蔵と反対方向です。

まずは、徳川慶喜(よしのぶ)屋敷跡
徳川15代最後の将軍です。
随分長く、静岡で謹慎し
やっと東京に出ることが許され、最初に住んだのが千駄が谷
次がここです。
巣鴨駅から1分
庭に多くの梅を植えたので、ケイキさんの梅屋敷と呼ばれていた。

4年間住んだんですが、すぐ横に山手線が走ることになり
工事の音がうるさいと言って、小石川の方に引っ越しました。
そのまま住んでいたら駅チカ物件だったのにね。

一行院
とてもきれいなお寺でした。

徳本行者の墓があります。

文化文政の頃、激しくカネを鳴らす独特のスタイルの念仏が大流行しました。

鶏声(けいせい)の井跡
老中、土井利勝の屋敷でした。
その庭から毎夜、鶏の鳴き声がする
声はすれども姿は見えず。

どうも、井戸の中からの気がする
覗き込んで見ると底に光るもの。

さらってみると
金の鶏の彫り物でした。

なるほど、あなたでしたか。

井戸は鶏声(けいせい)の井、と名付けられ
このあたり一帯は鶏声が窪

このなかなか無いビックリ現象を、後々まで伝えようと
あとに移り住んだ酒井忠正が
松平定信に歌を作ってもらって作った碑

鶏声の井旧跡

白河楽翁公が酒井家隣地一橋
邸に参向の砌鶏声の井戸を
見て詠める歌

筒井筒 いつの暁くみ初めて
  鶏の八声の 名にや立つらん

本念寺
私が大好きな太田南畝の墓があります。

江戸の風流と言えば、太田南畝中心で回っております。
狂歌の第一人者です。
私が一番好きなのは
百人一首の
ほととぎす 鳴きつる方を ながむれば ただ有明の 月ぞ残れる
を元にした
ほととぎす 鳴きつる方に あきれたる 後徳大寺の 有明の顔
(ほととぎすが鳴いたと思って)

ただ、元歌を茶化しただけでなく
この歌は単独で、独特のわびさびを感じてしまうんです。

浄土寺
おそらく寺の住職さんとその娘さん、小学校低学年くらいがボール遊びをしていました。
この子がとても楽しそうだったので、見ていて微笑ましく思いました。

墓地に行ったんですが良く分からなくて、先程のところに戻ってきました。

すみません。松平忠直の墓があると聞いたんですが

はい。ご案内します。ちょっと待っててね

ごめんね

こちらになります。

どうもありがとうございます。



出ました!松平忠直
超ビッグな越前福井藩です。
何と言っても、家康の孫
代々徳川の親戚藩として格が高く
幕末においては四賢候の一人とされる松平春嶽を当主とする名門中の名門

父親は結城秀康。
家康の次男。
一時期、豊臣秀吉の人質として秀吉の養子になります。

松平忠直はその秀康の長男

大阪夏の陣では、一番乗りを果たすなど大活躍。
結城秀康が豊臣に人質に出されたということは
やはりその長男の忠直としても、豊臣との戦いには特別な思いがあったのでしょう。

ところが、その大活躍に対して、論功行賞が今一つ
不満を持ち始め、色んな変な行動をするようになります。

結局2代将軍秀忠から大分に配流の上、強制隠居ということになります。

最後は哀しいものはありますが
墓がちょっとどうなんだろうと思います。
はっきり言って家康の孫の墓じゃない。

文京区の案内板が無いなんてあり得ないし
浄土寺としても、松平忠直の墓って表示をしていない。
たまたまボール遊びをしている住職さんに聞けたから良いようなものの
それが無ければ最後まで分からなかった。

あまりに気になるので、いっぱい調べました。

松平忠直の墓は、地元福井と、配流先の大分の浄土寺というところにある

ここの墓は、位置付け的には供養塔。
なるほど、それならば分かります。

大分の墓がある寺が浄土寺という同じ名前であるということからも関連がありますね
ネットにこんな記事がありました。
「越前宰相松平忠直が豊後の配流先で卒去した際、上意によって導師を務めた信蓮社單譽上人了宅が上京した際、忠直の子松平光長が当寺の堂塔を整え開基となり、單譽上人を開山とした」
引用: https://tesshow.jp/bunkyo/temple_hakusan_jodo.html

良かった良かった。スッキリしました。

厳浄院(ごんじょういん)
山口素堂の墓があります

「目には青葉 山ほととぎす 初鰹」の作者です。

目に青葉、と勘違いされている方は多いんじゃないでしょうか
私もそうでした。「目には」が正解です。
初夏の風物を三つ並べたもので
目には 青葉
耳には 山ほととぎす
口には 初鰹
の、耳と口を省略した俳句です。

まだ続きます。
続きは明日ね。

[お出掛け]シリーズはこちら(少し下げてね)

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