[ことば日本史] 遠くて近きは男女の仲

「ことば日本史」平安時代から

枕草子
平安時代の文学と言えば、なんといっても両巨頭
紫式部と清少納言ですね

子供の頃は、清少 納言だと思っておりましたが
清 少納言 だったんですね

紫式部と清少納言と言えば対照的な人生
私は判官贔屓なのでに、清少納言に気持ちが寄ります。

紫式部は彰子に仕え、清少納言は定子に仕える
両方一条天皇の奥さん

定子は、一条天皇に思いきり愛されるけど
結局、藤原道長が圧倒的な権力を持つので
道長の娘の彰子がどーん

国中の超優秀な女性を、道長の権力で集めに集める
紫式部を筆頭に和泉式部等々、百人一首にある人だけでも何人いたろう

一方の定子の方は状況的には先細りなんだけど
定子自体がものすごい能力を持っている

清少納言とかを集めて
お題を出す

春と言えば?

そうねえ曙かしら
やうやう白くなりゆく山ぎはがすこしあかりて、なんて最高じゃない?

紫だちたる雲がほそくたなびいちゃったらもう、トローンよ

良いわね良いわね
今の書いておいてね、清ちゃん

清少納言は議事録係

だんだん、お題も凝ってきます。

遠くて近きはなーんだ

極楽

いきなりすごいの来たわねえ
遠いのに近い
深いわぁ

舟の道

うーん

人の中

男女の仲ね

これには一同ぐっと来るものがあったんじゃないでしょうか

定子にとっての一条天皇

遠くて遠い、かも知れないけど
そこはそう言っちゃいけない

あんなに愛されていた
おそらく今だって

遠くて近い

絶対大丈夫

近うて遠きもの。宮のべの祭り。思はぬはらから、親族(しぞく)の仲。鞍馬のつづらをりといふ道。師走のつごもりの日、睦月むつきの一日の日のほど。
(近くて遠いもの。宮のべの祭り(正月と十二月の最初の午の日に行われた祭り)。
親しく思わない兄弟姉妹、親族の間柄。鞍馬(現在の京都市にある鞍馬山)のつづらおりという道(幾重にも折り曲がった坂道)。十二月の大みそかの日と、正月の一日の間。)

遠くて近きもの。
極楽。舟の道。人の仲。

枕草子については過去にも書いたので
良かったらそっちも読んでね

こんな風に書くと、定子は素敵で、彰子は嫌な奴、ってなりそうだけど
どっこい、彰子は控え目でほんとに良い性格でね
愛されていない訳じゃないけど
定子ほどじゃない

周りに優秀な女性がいればいるほど
自分というものを考えちゃう

定子や、定子の子供を精一杯面倒見るんです。

近くにいる一条天皇を見て
彰子こそ、ずっと呪文のように唱えていたんじゃないかと思う

遠くて近きは男女の仲
遠くて近きは男女の仲

[日本語]シリーズはこちら(少し下げてね)

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