[織田信長]1 まむし殿の娘、濃姫
[織田信長]2 二人だけの時間では
[織田信長]3 美濃はそなたに差し上げる
[織田信長]4 血戦桶狭間
[織田信長]5 天下をお取りになるまでは
の続きです
信長の野望を藤吉郎秀吉が、竹中半兵衛に語ったとき
竹中が自説を述べた
第一に、強敵、武田には、ひたすら下手に出て和平の誼を結ぶこと。
第二に、浅井、朝倉両氏に対しても同じ
伊勢は?
あれはさして怖るべきものではありますまい。
和よりも戦いを以て屈服せしめる方が早いでしょう
藤吉郎は、信長に竹中の案を進言した。
よかろう。おれも、そう思っていた
信長は急を要するときは独断専行だが、
そうでなければ部下に十分に意見を述べさせた
最上と思った意見について
おれもそう思っていたと言って採用する
武田にただただ媚びる外交を始めた
贈り物をたんとしたあとに、縁組を提案
信長の姪を武田信玄の息子勝頼に嫁がせた
翌々年、男子信勝が誕生した
ところが、産後の肥立ちが悪く、信長の姪が亡くなってしまった
今度は、信玄の娘を信長の息子信忠の嫁にもらう
二人ともまだ11歳
次に徳川家康
家康とはすでに同盟関係を結んでいるが
武田牽制の意味でも同盟を強化しておきたい
娘たち徳姫を、家康の息子信康に嫁がせた
近江の浅井長政
こちらには、妹のお市の方を嫁がせる事を提案
お市の方は絶世の美女
長政は心動くが、一つ条件をつけた
浅井は越前の朝倉と強い同盟関係にある
もし、将来朝倉を攻めるようなことがあれば、立場に困る
将来に渡って、朝倉攻めはしないとお約束いただきたい
承知した
将来どのようなことがあろうとも、朝倉に戦いをなすことはいたしませぬ
伊勢については、戦いをもって屈服させる方針
滝川一益に、伊勢攻めを命ずる
滝川は、武力をちらつかせ、戦わずして伊勢を降伏させた
上洛の準備が整ってきた
そこに千載一遇のチャンスが訪れた
足利義昭が信長に支援を求めてきた
義昭は足利13代将軍、義輝の弟
義輝が、三好一門に急に殺された
三好は、義栄(よしひで)を立てようとする
義昭の一つ上のお兄さんも殺された
次は自分の番
助けてーっ
義昭はそのような危機的状況の中でも
兄義輝のあとの将軍は自分であると自信満々
上洛の大義名分ができた
さあ、続きは次回